明石家さんまがMCを務める人気トークバラエティ『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)。この番組で注目されることがブレークのきっかけになるとテレビ業界ではいわれているようだが、出演によって脚光を浴びるどころか炎上した芸能人も多くいる。
1月18日放送に初出演した女優・古畑星夏は、その言動がさんまを驚かせ、視聴者からも苦言が相次ぐことに。
「この日は、『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)王者の錦鯉もいたのですが、古畑は『インディアンスのほうが面白かった』と、本人たちを目の前にして決勝3位のコンビを称賛。あまりの失礼な態度にさんまも『今、君、何言うてんの?』とドン引きし、『彼女はああいう人なんか?』と驚きを隠せませんでした」(芸能ライター)
この後も、さんまにタメ口で接したり、ほかの出演者のトークに割って入り、出川哲朗やいとうあさこに「トーク泥棒」と名付けられるほど、やりたい放題。
ネット上では「空回りしすぎ」「爪痕残すのに必死なのか、見てて引く」「めっちゃイタい」といった苦言が続出し、古畑は放送後、自身のTwitterで「色々な意見ありますが、どれもありがとうございます 勉強させて頂きます」と投稿していた。
「古畑はキャリア的には今年の秋で丸13年と、新人とはいえない。一応、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出ていましたが、作品的な評価が芳しくないことも影響したのか、その後が続かなかった。事務所の後輩には、“りんくま”の愛称で知られる久間田琳加や、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)に出演した南沙良がいて、彼女たちに抜かれてしまったことで焦りもあるのでしょう。バラエティ進出にかける意気込みが空回りしたようです」(業界関係者)
一方、初出演で炎上を巻き起こしても、その後ブレークすることもある。現在は多くのバラエティで引っ張りだこの朝日奈央は、「アイドリング!!!」卒業2年目の2017年8月に初出演。しかし、視聴者からバッシングが相次いだ。
「初出演時の朝日は、ゲストの哀川翔や石原良純の発言に噛みついたり、ほかの出演者のトークに割り込むなど、明らかに場を乱していました。このとき、朝日は赤い服を着ていたのですが、同じくゲストの千鳥・ノブが『また赤女がしゃべりだす!!』とツッコんでいたほど。視聴者にも不評で『ウザすぎてチャンネル変えた』『こいつは絶対売れない』とバッシングが相次ぎ、まさに炎上状態でした」(同)
朝日本人も、のちに「オンエアのあとにめっちゃ炎上しちゃって……」と初出演時を振り返っているが、現在ではその顔を見ない日がないほどの活躍ぶりだ。
このご時世のバラエティは、子役にも厳しい。NHK朝ドラ『なつぞら』(19年度前期)で、広瀬すず演じるヒロインなつの子ども時代を演じて話題となった子役の粟野咲莉も、『踊る!さんま御殿!!』初出演で「うざい」「おとなしく話を聞いて」など厳しい声が飛び交った。
当時9歳の粟野が初登場したのは20年4月。こちらも前例同様、トークの横入りが目立ち、視聴者にそっぽを向かれてしまったようだ。
「同じくゲストに来ていた『CUBERS』のメンバー・末吉9太郎が、『アイドルの中でも“それな~”がはやっている』と、自身の有名なフレーズについて説明すると、粟野は『知ってる、知ってる』と同調。ゲストの“めるる”こと生見愛瑠が『若者の間でイチゴ飴がはやっている』という話をすると、またも『知ってる、知ってる』などと口にしていました。悪気はないのでしょうが、結果的に話の腰を折るような形になっていました」(同)
まだ9歳の子どもを一人でトーク番組に出演させた大人のほうが批判されるべきだと思うが、視聴者の声はシビアなもの。今後、『踊る!さんま御殿!!』へ初出演を果たす芸能人は、人の話に割って入るなどトーク泥棒にならないよう、気をつけたほうがよさそうだ。
(後藤壮亮)