• 日. 12月 22nd, 2024

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マクドナルド「フライポテト」一時販売休止、サイドメニューはなに選ぶ ? ファストフードでプロが選ぶ「おすすめメニュー」

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

マクドナルド・モス・フレッシュネス、ポテトの違いとは?

 昨年末、マクドナルドは人気メニュー「マックフライポテト」のMサイズ、Lサイズの販売を一時休止し、Sサイズのみにするというニュースが飛び込み、日本中のマクドナルドファンに衝撃を与えました。今年に入って一時的にM、Lサイズの販売を再開したものの、1月9日から約1カ月ほど、再びSサイズのみの販売になるといいます。

 ポテトの輸入遅延に伴う一時的な措置のようですが、このニュースを受けて「ポテトの代わりに何を頼もう?」などと、ネット上では改めて“ファストフードのサイドメニュー”に注目が集まっている様子。そこで今回は、ファストフード店の「フライドポテト」にまつわる豆知識や、サイドメニューが豊富な「マクドナルド」「モスバーガー」「フレッシュネスバーガー」3店の栄養面から見たおすすめサイドメニューを、猪坂先生に聞いちゃいました!

――ファストフードのフライドポテトは、いろいろな形のものがありますよね。「マクドナルド」は細長いですが、「モスバーガー」や「フレッシュネスバーガー」は太め。栄養面にも違いはあるのでしょうか?

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) メインとセットで食べるサイドメニューや、単品で軽食としても人気のフライドポテト。もちろん、形状ごとに違いがありますよ。「マクドナルド」などで見る細長いポテトは、一般的に1グラムあたりの本数が増えるので、表面積も大きくなります。揚げる際に油をたくさん吸収しやすいという特徴もあるため、含まれている脂質が多く、高カロリーになっているケースが多いです。

 逆に、「モスバーガー」や「ケンタッキー」などで見るポテトは、太くて短いので1グラムあたりの本数が減って表面積が小さくなり、吸油量も少なくなります。その分、細長いポテトよりも脂質の含有量が減るので、健康が気になる方は太めのポテトを選んだほうがいいと思います。

 また、「フレッシュネスバーガー」などの皮つきポテトと、皮なしのポテトを比べると、皮つきのほうが食物繊維を多く含むように思えますが、実際にはそこまで大きな差はありません。なので、皮の有無は好みで決めても問題ないでしょう。

――ほかに、特徴的なフライドポテトを販売しているお店はありますか?

猪坂 「サブウェイ」のポテトは気になりますね。一般的にファストフードのポテトは、工場で一度揚げてから冷凍したものを、店舗でもう一度揚げているため、“揚げる”という工程が少なくとも2回入ることになります。しかしサブウェイの場合は、店舗では油で揚げずにオーブンで焼いている分、脂質も少なめ。ヘルシー志向な人におすすめしたいです。

――それでは、フライドポテト以外のおすすめサイドメニューも教えてください。まずは「マクドナルド」から。

猪坂 マクドナルドの場合、セットに選べるサイドメニューには、ポテトのほかにチキンナゲットやサラダ、ヨーグルトなど豊富なバリエーションがあります。栄養バランスのことを考えると、油で揚げたポテトやチキンは脂質や塩分が多く高カロリーなので、サラダやヨーグルトなども選べるのはとても良いですね。

 そんなサイドメニューの中で一番おすすめなのは「えだまめコーン」(単品価格250円、税込み/以下同)。ほかのサイドメニューと比べて、鉄や食物繊維などが多く含まれており、日ごろ不足しがちな栄養を補えます。カルシウム不足が気になる方は「ヨーグルト」(190円)を選んでもいいですね。糖質やたんぱく質、脂質などの代謝をスムーズにしてくれるビタミンB2も摂取できますよ。

 また「サイドサラダ」(280円)は、ほかのメニューよりもビタミンAやビタミンCを多く含むのが特徴。普段から野菜が不足しがちな人は、こちらを選んでみましょう。

――続いて、「モスバーガー」のおすすめサイドメニューを教えてください。

猪坂 モスバーガーでも、ポテト以外に「オニオンフライ」(270円)や「こだわりサラダ ローストアマニトッピング 和風ドレッシング<減塩タイプ>」(290円)など、野菜メニューをセットで選べます。ただ、栄養バランスのことを考えると、揚げ物である「オニオンフライ」よりも、「こだわりサラダ」を選んでほしいところ。

 特にモスバーガーのサラダはドレッシングが減塩タイプになっていてうれしい。ファストフードのメニューはもともと塩分が多いので、少しでも塩分摂取量を減らせるのは高ポイントです。

 なお、「フレンチフライポテト」(Sサイズ230円、Lサイズ310円)と「オニオンフライ」を比較すると、「フレンチフライポテト」のほうがおすすめ。「オニオンフライ」は原材料が玉ねぎなので、野菜の摂取量を増やすのには役立ちますが、衣をたっぷりつけて揚げているので、「フレンチフライポテト」よりも油がたくさん含まれていますよ。

――最後に、「フレッシュネスバーガー」のおすすめサイドメニューはどれですか?

猪坂 「フレッシュネスバーガー」は、野菜が摂れる「コールスローサラダ」(250円)が一番ヘルシーに見えますが、クリーミーなドレッシングが使われているため、実は脂質が多め。ただし、糖質は少ないですし、カルシウムなどほかの栄養も摂れるので、普段野菜をあまり食べない人には「コールスローサラダ」がおすすめです。

 健康や栄養のことを考えると、フライドポテトよりもおすすめしたいメニューはありますが、やっぱり食べたくなってしまうものですよね。脂質や塩分が多い食品なので、日常的にたくさん食べるのは避けてほしいですが、油の使用量が少ないメニューを夕食に選ぶなどして、1日の食事でバランスをとりながら楽しんでみてください!
(文:佐藤真琴)

猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
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