極楽とんぼ・加藤浩次がMCを務める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)について、またしても“打ち切り”のうわさが浮上しているという。ここ数年、あらゆるメディアがその可能性を報じているが、「今回の情報源はほかならぬ日テレ内部。番組終了に向けた大きな動きがあり、すでに局内にも“敗戦処理ムード”が漂っている」(スポーツ紙記者)という。
今回の『スッキリ』打ち切りのうわさは、番組史上最大ともいえる“大ナタ人事”が発端となっているようだ。
「実は、昨年末にプロデューサー格のスタッフが5人ほど『スッキリ』から離れているんです。さらに今年度末には、番組の司令塔ともいえる総合演出も交代が決定。明らかに番組の終了を見据えた人事異動といえるでしょう。昨年から制作費を抑える方針になっていることは間違いなく、かつては出演を断っていたレベルのゲストも、出演料が安く済むことから売り込みがあれば次々と起用するようになっている。今後『スッキリ』は、より消化試合のような当たり障りのない内容になっていくとみられます」(同)
なお、番組終了の危機がクローズアップされはじめたきっかけは、2019年6月発売の「フライデー」(講談社)で報じられた吉本興業所属芸人を中心とする“闇営業騒動”について、加藤が事務所に噛みついた“加藤の乱”だった。
「加藤は闇営業騒動をめぐる吉本の煮え切らない対応に業を煮やし、『スッキリ』の生放送中に事務所批判を展開。『経営陣が変わらないなら僕は辞める』と退所を宣言しました。同年10月には吉本との契約形態を専属マネジメント契約からエージェント契約に切り替えたものの、21年3月末に同契約も終了。同年4月に個人事務所・82styleを設立し、活動しています」(芸能ライター)
加藤の乱が起きた当時から、日本テレビの“吉本忖度”により、『スッキリ』の放送継続は絶望的といわれていたが……。
「吉本としても、今や『スッキリ』ではなく、麒麟・川島明が司会を務めている裏番組『ラヴィット!』(TBS系)に力を入れており、同番組の曜日レギュラーには吉本芸人が数多く出演している。視聴率ではいまだ『スッキリ』がリードしている状況ではあるものの、ネット上で話題になるのは『ラヴィット!』のほうです。日テレは、『ラヴィット!』に視聴率を逆転される前に、一部の出演者や企画だけ次の番組に持ち越していく……という計画なのでしょう。ひとまず4月以降も『スッキリ』は継続しますが、9月、あるいは来年3月の改編を乗り越えることは難しいだろうと見られており、いよいよ打ち切りが現実味を帯びてきました」(テレビ局関係者)
もはや「終わりの始まり」状態ともいえる『スッキリ』。年内、あるいは1年後に、本当に役目を終えることとなってしまうのだろうか。