2月4日に公開されたHey!Say!JUMP・山田涼介主演映画『大怪獣のあとしまつ』。ドラマ『時効警察』シリーズ(テレビ朝日系)などを手がけた三木聡氏が監督・脚本を務めた話題作だが、映画を見たネットユーザーからは酷評が相次いでいる。さらに、公開翌日に開催された舞台挨拶では、現場が凍りつくような珍事も発生したという。
同作は、人々を恐怖に陥れた大怪獣が、ある日突然、死んだことから展開していく物語。山田は、死体の“あとしまつ”を命じられる特務隊員・帯刀アラタ役を演じており、土屋太鳳、濱田岳、西田敏行、オダギリジョーといった豪華キャストが脇を固めている。
「邦画史上最大スケール」だという大怪獣の造形は、『平成ゴジラ』シリーズや、『ウルトラマン』シリーズほか、数々の怪獣造形で知られる若狭新一氏が担当。公式サイトでは「松竹と東映が創立以来、初タッグを組み、共同幹事・配給作品として送る本作。2022年、日本映画史に残る衝撃の空想特撮エンターテイメント」とPRしている。
こうして“超大作”をアピールしている『大怪獣のあとしまつ』だが、公開直後からネット上のレビューは大荒れ。「久しぶりのクソ映画だった」といった率直な意見をはじめ、「めちゃくちゃつまらなかった。全部がスベってるし下ネタもキモい」「最初から最後まで下ネタの連続だけど笑えない」「特撮映画に謝るべき。上映中、何度も映画館を出ようと思った」などと辛らつな感想が続出したのだ。
「しかし、一方で『クソ映画だけど、普通に面白くて笑えた』『コメディ邦画としては面白かった』と好意的な声もあり、まさに賛否両論。こうした状況によって、『逆にどんな映画なのか気になる』と興味を持つ層も出てきています。なお、興行通信社が発表した全国映画動員ランキングトップ10(2月5日・6日)によると、『大怪獣のあとしまつ』は3位にランクイン。土日2日間の成績は動員8万8,000人、興収1億2,200万円でした」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな同作は、5日に公開記念舞台挨拶を実施し、全国の劇場で生中継も行われた。事前に「あなたのお悩みあとしまつ」と題して、Twitter上で山田と土屋へのお悩みを募集。舞台挨拶では2人がお悩みに答えつつ、アドバイスを送っていたという。
当日紹介されたお悩みの中には、役者志望の女性から届いた「役作り」に関する相談もあったというが、そこで出演者も困惑するハプニングが起こったようだ。
「舞台挨拶の場にいた人や、中継を見ていたファンの書き込みによれば、山田はこの相談者の名前を間違って読んでしまったとか。すると、客席にいた女性が声を出して読み方を訂正し、役者を目指しているのは自分だと名乗り出たとか。突然に展開に、山田と土屋や司会を務めていたフリーアナウンサー・青木源太は『頑張ってください』などと励まし、なんとか受け流していたようです」(同)
現在は新型コロナウイルスが感染拡大している最中とあって、基本的に観客の“声出し”は禁止されている。それだけに、その場に居合わせた観客からは、否定的なコメントがネット上に続出。「舞台挨拶で登壇者に大声で話しかけるとか笑えない」「舞台上もお客さんも『!?』ってなってた。山田くんと太鳳ちゃんが優しく対応してたけど、本来なら追い出されてる」「質問読まれた本人が叫んだの見て、びっくりした。場も凍ったしシラケてた」といった声が上がっている。
当人は、舞台挨拶中に自分のお悩みが選ばれたことで舞い上がってしまったのかもしれないが、突然の出来事に対し、キャストや来場者は戸惑ってしまったのだろう。
封切り後は辛口コメントが目立ち、舞台挨拶でもちょっとしたハプニングに見舞われた『大怪獣のあとしまつ』。散々なスタートを切ってしまったが、逆境をはねのけて動員数を伸ばすことはできるのだろうか?