女優・深津絵里が2代目ヒロインを演じているNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。2月8日放送の第69話には、テレビ番組の司会者役として、お笑い芸人・もう中学生がサプライズ登場し、視聴者を驚かせた。1月に後輩芸人とのトラブルが報じられ、一時は芸人生命が危ぶまれたものの、結果的には“ノーダメージ”だったようだ。
もう中学生と後輩芸人のトラブルが明るみになったのは、1月13日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の記事。ダンボールなどで工作した小道具を使ったネタを得意としているもう中学生について、同じ吉本興業所属のピン芸人・ツクロークンが「今まで、もう中さんの小道具を作ってきたのは私です。いわばゴーストライター的な立場でした」と、同誌に明かした。
吉本では、もう中学生の6年後輩にあたるツクロークン。2014年頃に先輩の紹介でもう中学生と知り合ったことをきっかけに、小道具の制作を請け負うようになったという。これまで約70点もの小道具を製作したそうだが、もう中学生からは「作っているのは自分だと言わないでほしい」と口止めされたとか。そんな彼に不満を抱いたツクロークンが、「文春」を通して窮状を告発したのだ。
「記事を読むと、もう中学生の対応に問題があるように見えますが、現状、ツクロークン側につく芸人や関係者は現れていません。また、芸人界隈では、過去、ツクロークンに無料で小道具を作ってもらったのに、後からギャラを請求された……などの話もささやかれている。『文春』によれば、ツクロークンは昨年12月頭に弁護士を通じて、もう中学生に小道具の制作者を明かすよう通知を送っていたといいますが、弁護士同士で話し合いをしている最中にもかかわらず、彼は自ら『文春』にこの一件を売り込んだ。こうした背景から、業界内でツクロークンは“危険人物扱い”されてしまいました」(週刊誌記者)
そんなツクロークンは、同誌の発売日に自身のTwitterで「今回の騒動を知って、(Twitterに)お越し頂いた方、ありがとうございます。こういう形で発表してすいませんでした。元々知ってて応援してくださってる方、ご心配おかけしました。皆様、様々なご意見お持ちだと思います。真摯に受け止めて、反省すべき点は反省していきたいます。よろしくお願いします」(原文ママ)と、騒動について謝罪した。
また、2月5日のツイートでは、ラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)や、『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(同)内で騒動を「イジっていただきました」と報告。「生で聴けてなくてごめんなさい。塙さん、本当にありがとうございました」と、ナイツ・塙宣之にお礼の言葉を述べ、ラジオで取り上げてもらえたことに感謝している様子がうかがえる。
「さらに、同日、BANBANBANというお笑いコンビの鮫島一六三のツイートを引用し、『僕もっとクオリティ高く小道具ツクれます。とある理由で知り合った雑誌の記者にリークしますよ』と、自ら騒ぎをネタにする投稿も。しかし、そもそも“文春砲”から1カ月がたち、もう中学生を批判するメディアや関係者はほとんどいないため、ツクロークンのこうした発言は特に盛り上がっておらず、“無風状態”です」(テレビ局関係者)
そして、このほど「スキャンダルはご法度」とされるNHKに、もう中学生が出演。世間的には決着がついてしまったように見える今回のトラブルだが、このまま収束を迎えるのだろうか?