2月16日放送の『林修のニッポンドリル』(フジテレビ系)で、「味の素冷凍食品」が特集される。
番組では、“不動の売り上げナンバーワン”だというギョーザに続く、上位10商品をランキング形式で紹介。冷凍食品を作っている味の素の工場を調査し、おいしさの秘密を探るだけでなく、アレンジレシピも実践するようだ。
味の素の冷凍食品は非常に種類豊富だが、濃いめの味付けで、おかずやおつまみとして人気な「ザ★」シリーズを好む人も多いのでは。そこで、『林修のニッポンドリル』の放送に合わせて、同シリーズの中でも特に人気を集める「から揚げ」に注目し、他社商品と比較した記事をあらためて掲載する。
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「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
味の素、ニチレイほか「冷凍唐揚げ」5品、人気の秘密は一体!?
「ごはんを作るのはめんどくさい。でも、買いに行くのもダルい……」こんな日にあると便利なものといえば、冷凍食品! 特に、おかずにもおつまみにもなる“唐揚げ”は、ストックしておくと何かと便利です。そこで今回は、人気の冷凍唐揚げ5品を、管理栄養士の川村先生が解説。実際に食べてみた感想、調理の手間やアレンジなどにも注目し、人気の理由を探りました。
――今、冷凍食品の中でも「唐揚げ」が特に人気なのはなぜだと思いますか?
川村郁子先生(以下、川村) ステイホームが続く今、在宅ワークの方は、家から一歩も出ない日もあるのでは。そんな中で、サッと用意できるごはんとして、冷凍食品はやはり便利ですよね。テイクアウトや宅配は、買いに行く手間や注文を待つ時間もありますが、冷凍食品ならストックさえあれば、電子レンジで温めるだけで食べることができます。中でも唐揚げの人気が高いのは、ランチや夕食のおかず、晩酌のおつまみにもピッタリだからでしょう。
また、唐揚げを手作りしようとすると、鶏肉をカットして下味をつけ、衣を準備し、揚げたあとも油やコンロの掃除など、なかなか手間がかかります。揚げ物ですから、ニオイも気になりますよね。その点、冷凍なら面倒な手間を省き、やわらかくジューシーな唐揚げを楽しむことができます。これが、最大のメリットではないでしょうか。
1個だけ食べてあとは冷凍しておく、といった使い方もできますから、ちょっとだけおかずを足したいときにも便利。逆にいえば、いつ何個食べるか自由自在なので、お店で唐揚げを買う時より食べすぎてしまう恐れもあるので、気をつけましょう(笑)。
――冷凍唐揚げを、よりおいしく食べる方法はありますか?
川村 普通はレンジでチンすると思いますが、オーブントースターを使って温めると、揚げたてのようにパリッと仕上げることができますよ。おすすめのアレンジもありますので、のちほどご紹介します!
――今回は川村さんに、人気の冷凍唐揚げ5品を実際に食べて解説してもらいます!
ニチレイ「特から」415g
冷凍唐揚げカテゴリーで「売り上げNo.1」を誇る商品。肉のうまみを閉じ込め、カラッと仕上げる新製法「三度揚げ」が特徴です。
味の素「ザ★から揚げ」270g
“秘伝にんにく油”とジュワッと広がる肉汁が人気。ボリューム感があり、おつまみにもピッタリ!
マルハニチロ「WILDish若鶏から揚げ」100g
袋のままレンジ調理が可能。「スタンディングパウチ」を採用しているので、お皿に盛り付けなくても食べられます。
ニチレイ「お弁当にGood! からあげチキン」126g
着色料、保存料、化学調味料を使っていない商品。自然解凍でも食べられるという、ほかにはない特徴も。
ニッスイ「今日のおかず 若鶏の竜田揚げ」280g
特製しょうゆで味付けした、香り豊かな唐揚げ。薄衣に仕上げているので、肉の食感も楽しめます。
――それではまず、圧倒的人気を誇る「特から」「ザ★から揚げ」の解説をお願いします。
川村 「特から」のお肉は大きめでプリッとジューシー、「三度揚げ」でうまみを閉じ込めている商品ですね。実際に食べてみると、丸大豆醤油の風味が効いていて、和風の味付けになっているので、ごはんにもよく合います。温かいごはん、レンジでチンした「特から」、そして、葉野菜を手でちぎってミニトマトなどを添えれば、ズボラな人でも立派な定食が完成しますよ!
対する、味の素「ザ★から揚げ」は、にんにく油の風味が効いていて、食べ応えのある大きさの“ガッツリ系唐揚げ”。味もかなりしっかり付いているので、お酒のおつまみとして選ぶなら、「ザ★から揚げ」がおすすめですね。
――「WILDish若鶏から揚げ」は、調理や後片付けの簡単さがウケているようです。
川村 食器を洗うことすらしんどい時って、ありますもんね……。「WILDish若鶏から揚げ」のように、袋のまま温め可能、お皿に移さず食べられるのは、とても便利で助かると思います。また、内容量が100gと少なめで、一食で食べきれるサイズになっているので、特に一人暮らしの方には使い勝手がよさそう。
大きいサイズを買うと、つい食べ過ぎてしまう人にも、こちらの商品はおすすめ。また、塩麴に漬けることで、お肉をやわらかくジューシーにしている点も良いですね。
――続いて、「お弁当にGood! からあげチキン」の解説をお願いします。
川村 「お弁当にGood! からあげチキン」は小ぶりの唐揚げなので、商品名の通り、お弁当のおかずとしてすごく便利。自然解凍で食べられるので、調理工程を省くことができるのもうれしいですね。やわらかいので、子どもから大人まで、どの年齢層にとっても食べやすい点も魅力的だと思います。
ちなみに私も、夕食のおかずが寂しいと感じた時など、この「からあげチキン」を食卓に出してます! マヨネーズとケチャップを1:1で混ぜて唐揚げにつけ、レタスやキャベツと一緒に食べるとおいしいんです。カロリーは高くなるので食べすぎには注意ですが、ぜひお試しください。
――最後は「今日のおかず 若鶏の竜田揚げ」ですが、どんな特徴がありますか?
川村 ニンニクと生姜、醤油などの風味が味わえる竜田揚げですね。片栗粉の衣も薄めなので、お肉のジューシーさも魅力。ごはんにも合いますし、大根おろしを添えてさっぱりといただくのもおすすめです。薄切りにした玉ねぎとニンジン、ピーマンなどを甘酢で味付けしたものを、この竜田揚げの上にトッピングして、南蛮風にアレンジすることも可能。とってもおいしく野菜を補えて、一石二鳥ですよ。
なお、「竜田揚げ」と「唐揚げ」の違いについては諸説あり、正確なことはわかりませんが、下味の付け方で区別する場合もあるようです。とはいえ、どちらも揚げているので、カロリーや栄養素には大きな差はないでしょう。
今回紹介したもの以外にも、冷凍唐揚げはいろいろと食べましたが、最近の商品は袋にジッパーが付いていることが多いです。少しずつ使うことができて便利なだけでなく、匂い移りを防いだり、袋からこぼれ落ちる心配もないので、ジッパーに着目して商品を選ぶのもアリかもしれませんね。
(文:佐藤真琴)
※2021年4月16日初出の記事に追記、編集を加えています。
川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」