TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。2月20日の放送では、松岡が北京オリンピックについて語る場面があった。
松岡は、出演ドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)の撮影などで忙しい中でも、北京オリンピックをしっかり見ていたといい、夏季オリンピックよりも冬季オリンピックを「食いついて見てる自分に気づきだした」とのこと。
カーリング、スキージャンプ、フィギュアスケート、スノーボードなど幅広くチェックしていたようで、仕事場のスタッフから「すごいオリンピックの話するよね」「詳しくない?」とも言われたとか。その理由については「自分が北海道にいたせいか、(スキー)ジャンプとか子どもの頃から見てた」ため、昔からなじみがあると自己分析していた。
なお、フィギュアスケートに関しては「国分さんの影響」とのことで、メンバーの国分太一がフィギュアスケートの仕事をしていた関係から、フィギュアの大会会場にTOKIOがゲスト登場したことがあると述懐。
その際、現在、宇野昌磨選手のコーチを務めているステファン・ランビエール氏の演技を「生で見てベタ惚れしまして。『世の中にこんなカッコいい動きをする人間がいるのか』と思って。それでどっぷりフィギュアを見るようになったのかな」と振り返った。
さらに松岡は、今回のオリンピックについて「今回もいろんな出来事があったり、いろんなことがあって物語があって。一秒、一ミリ、わずかな単位で笑う人、泣く人。そこを目指してやってこられた選手。時には国の政治がちょっとチラついたりなんかもしながら、いろんなことを考えさせられるオリンピックだなって思いました」としみじみ。
また、競技を見ていて「この人のこのメンタルはどっからくるもんなんだろう?」と疑問に思うことがあったとか。「スポーツを楽しむと共に、その裏側にある、内面にあるもの。それが選手のインタビュー一つひとつに垣間見えたりとかすると『ああ、なるほどなあ』って考えさせられる点がありました」と話し、例として、スノーボード男子ハーフパイプにて金メダルを獲得した平野歩夢選手の名前を挙げた。
平野選手といえば、決勝の2回目で、公式戦では世界でただ一人成功している大技「トリプルコーク1440」を組み込んだ高難易度の演技を披露するも、得点はライバルのスコット・ジェームズ選手に一歩及ばず。審査員には世界中から批判の声が続出した。しかし、平野選手はその後、最終演技になる3回目で96点という圧倒的な数字をマークし、見事、金メダルに輝いている。
松岡は、「あの素晴らしい2本目、あの得点。そっから、その気持ちをアングリーからパワーに変えてちゃんと金(メダル)を取るっていう。あそこのメンタルとそこに秘めたもの……」と、平野選手の精神力を絶賛。
その上で、思うような結果が出せなかった選手たちも多く存在したことをふまえつつ、「トップアスリートでさえ自分の思った結果にならないことに対して、向き合っていく。そしてその選手でさえ思ったようにできないのに、何をお前ごときが『あそこ失敗した』とか『なんでうまくいかなかったんだろう』とかで落ち込んでんだ」という考えに至ったと発言。
「自分に久々にちょっと活を入れまして。『うぬぼれんじゃねえ』と(笑)」「ひとえには言えないんだけれども、(中略)あのトップアスリートですらそうなんだから、(思うようにいかないのは)当たり前なんですよ」「そういう勇気を与えてくれますね」と、今大会に大きな刺激を受けたことを明かした。
今回の放送を受け、Twitter上では「フィギュアの会場、行ってたねえ」と懐かしむ声や、「松岡くんオリンピック見て本当に深くいろいろ考えたのね」「推しの考えが知れるのっていい回だなぁ」といった声が上がっていた。