元雨上がり決死隊・宮迫博之プロデュースの焼肉店「牛宮城」が3月1日、ついにオープンした。同月中は予約で埋まったと報じられているほか、開店初日にはYouTuberとしても活躍中のお笑いタレント・江頭2:50がお祝いに駆けつけるなど、さまざまな話題で注目を集めているが、「長期的に営業継続できるか否かは別問題で、心配な面も多い」(テレビ局関係者)という。
「一部報道では、宮迫が『牛宮城』に2億円近く投資していると伝えられており、まずはこのマイナスをなくしていかなければならない状況でしょう。しかし、東京・渋谷区にある店舗の家賃は月額300万円ほどといわれていて、2月23日にジャーナリスト・丸山ゴンザレス氏のYouTubeチャンネルに登場した赤身肉料理の名店『肉山』(吉祥寺)の創業者・光山英明氏は、『(300万円もの家賃をカバーしようにも)どうやって売ったらいいかわからない』と、『牛宮城』経営の難しさを指摘していました」(同)
今は開店直後で勢いがあるように見える「牛宮城」だが、この先も高額な家賃を払い続けながら、億単位の投資金を回収していかなければならないとすれば、宮迫は今後、盛り上がりを一過性で終わらせないような工夫が必要だろう。
「これまでも、有名人が経営やプロデュースをした焼肉店は数知れず。元タレントの島田紳助(2011年に芸能界引退)が経営する『日本焼肉はせ川』や、お笑い芸人・たむらけんじの『炭火焼肉たむら』、元大相撲関脇・貴闘力忠茂の『焼肉ドラゴ』など、成功している店ももちろんあります。一方で、“有名人の焼肉店”として当初は話題になったものの、いつの間にか閉じてしまった店も少なくないんです」(同)
たとえば、現在は体調不良で活動休止中の歌手・GACKTは、16年に「厳選 神の赤肉」のアドバイザー就任が発表され、同11月にゲスト出演した『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)でも紹介していたが、すでに店の公式サイト自体が消滅している。
「『神の赤肉』公式インスタグラムでは、17年11月にオープンした『神の赤肉 はなれ 六本木店』の情報を中心に昨年6月まで情報発信が続いていたものの、『神の赤肉はなれ六本木店は、リニューアルする事になりました』と報告したのを最後に、更新は停止したまま。なお、同じ住所ではすでに『トリヤキ大学』という鶏料理店が営業しています。GACKTがいつまで『神の赤肉』に携わっていたのかも不明ですが、当時、ネット上では『GACKTがアドバイザーの焼肉、おなかいっぱい食べてきた!』『焼肉おいしかった、さすがGACKT』などと好評でした」(芸能ライター)
六本木といえば、09年にはタレント・堺正章プロデュースの「炭火焼肉 An」がオープンしたが……。
「同店は16年12月31日、同日をもって解散したSMAPのメンバーのうち中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾と、1996年に脱退した森且行が集まって“最後の晩餐”をしたと報じられて以降、“SMAPの聖地”となり、多くのファンが訪れました。しかし19年1月、ビルとの契約満了を理由に一時閉店。その後、移転先の発表などはないままです」(同)
また、有名人が関わっていた焼肉店が“大問題”の末に閉店したケースもあった。
「モーニング娘。の元メンバー・藤本美貴は、11年に開店した『藤本美貴の焼肉店 焼肉美貴亭』のイメージキャラクターを務めていました。株式会社ももじろうグループの運営により、神奈川と埼玉で4店舗営業していたのですが、12年5月に来店客16人が食中毒になっていたことが発覚。藤本は同6月9日付のブログで『私自身はお店の運営その他に関与していませんでしたが 私の名前の付いたお店でこのような事故が起こってしまったことについては、申し訳ない気持ちでいっぱいです』などとコメントしました」(同)
ネット上のファンからは、「イメージキャラクターだっただけなのに、ツラいね」「美貴ちゃんは何も悪くないのに……」といった同情的な声が続出していた。
「結局、店は無期限の営業禁止処分を受けた後、正式に全店閉店。藤本は直接運営に関わっていたわけではないとはいえ、やはり“店の顔”だっただけにイメージダウンも心配されましたが、ファンの応援もあって、現在も芸能界で活躍しています」(同)
有名人が関与する飲食店は、良くも悪くも注目を集めやすい。宮迫の「牛宮城」は、開業に至るまでネットで“炎上”することも多かったが、今後は問題なく人気店の仲間入りを果たせるだろうか。