フジテレビは3月8日、菅田将暉主演のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の第1話から第8話までのTVerにおける再生回数が合計2,389万回をカウントし、歴代民放ドラマの「TVerにおける1クール内の見逃し配信再生数の最高記録」を樹立したと発表(ビデオリサーチ調べ)。
同ドラマはほかにも、「女性自身」(光文社)のウェブ版が2月26日に報じた「見るのを続けている作品」のアンケートでも、阿部寛主演の日曜劇場『DCU』(TBS系)などを押さえて1位に。さらに、同日付のニュースサイト「クランクイン!」が発表した「最終回まで見届けたい冬ドラマ」でも首位となっている。
そんな人気ぶりを裏付けるかのように、初回から第9話までの世帯平均視聴率は10~13%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を推移し、2ケタをキープ。フジテレビの金光修社長も、同25日の定例会見で「『ミステリと言う勿れ』は大きな話題を呼んでいる」と話しており、手応えを感じているようだ。
「そんな中、3月10日付のニュースサイト『日刊ゲンダイDIGITAL』は、フジが『ミステリと言う勿れ』第2シーズンの制作を決定したと報道。加えて、映画化の話も持ち上がっていると伝えています。正式発表ではないものの、近年のフジは視聴率で2ケタを連発した連ドラを続々とシリーズ化させていて、2020年11月から第2シリーズが放送された上野樹里主演『監察医 朝顔』や、昨年10月期にやはり第2シリーズが放送された窪田正孝主演『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』などがそれに当たります。『ミステリと言う勿れ』についても、同局がシリーズ化に乗り出すのは自然な流れといえそうです」(芸能ライター)
ネット上では、「第2シーズン決定」の一部報道に「続編のニュース、本当だったらうれしい!」「本当に面白いし、ずっと続いてほしい」と期待の声が上がる一方で、「日刊ゲンダイDIGITAL」が映画化に関して「原作にはないオリジナル作品になる可能性が高そう」と報じたことから、「これ以上、原作の世界観を壊さないでほしい」「オリジナルストーリーなんて、悪い予感しかしない」「原作無視するなら、そんなの『ミスなか』じゃないからタイトル使わないで」と拒否反応を示す声も続出している。
というのも、原作では主人公の久能整(くのう・ととのう)が自然に事件に巻き込まれていくのに対し、ドラマ版は警察が直接的に久能に解決を求めたり、原作では重要なキャラクターである犬堂我路の姉・犬堂愛珠の設定が、ドラマ版では白石麻衣演じる“妹”に変えられていたりと、脚本やキャスティングの都合と思しき変更点も目立つため、原作ファンから「こんなの改悪だよ」「勝手に設定を変えないで」と苦言が噴出しているからだ。
「中でも、新人刑事の風呂光聖子(伊藤沙莉)が久能に片思いしているようなシーンが頻発していることに対し、『風呂光ちゃんの恋愛フラグ、マジでいらない』『原作は恋愛要素がないところがいいのに』『フジのドラマは恋愛要素入れないといけない決まりでもあるの?』などと、怒りにも似た声が多いことから、第2シーズンや映画化を素直に喜べない人も少なくないようです」(同)
3月14日に放送される第10話の予告映像でも、久能と謎の入院患者・ライカ(門脇麦)のデート現場を目撃した風呂光がショックを受けているような場面があるが、これ以上、原作ファンの反感を買わないことを願うばかりだ。