――「月の食費5,000円」を掲げる節約大好き俳優・布川隼汰が、スーパーの購入品&節約料理を公開! 今日はどんな激安食材と出会えるでしょうか。
【肉のハナマサ】牛豚合挽肉 88円/100gの安さ!
「コストパフォーマンス」……支出した費用とそれによって得られたものとの割合。費用対効果(出典:デジタル大辞泉より)。
まだまだ食べ盛りのわたくしめが愛してやまない言葉です。しかし最近、僕の中の天の声が「お主、ここのところ『コスト』のほうに重きを置きすぎてやしないか? 『パフォーマンス』あっての『コスパ』じゃぞ?」と夜な夜な語りかけてくるのです。
なるほど。言われてみれば、安いものを工夫して料理すれば十分だと思っていた節がある。ここ最近、本当の意味でのパフォーマンスがいい食材を扱ってない気がする……。
思い立ったが吉日、その足で向かったのが黄色い看板が目印のスーパー・肉のハナマサ。きっと素晴らしいパフォーマンスを披露してくれるに違いない!
早速、店内を物色します。
おお! こういうチルド商品もかなり充実している……。これは「サイゾーウーマン」の僕の別連載「商品を比較してみた」のネタとしても使えそうだぞ!
結局この日は、以下の3つの商品を購入。合計金額は1,441円(税抜)也。中でも、牛豚合挽肉が“100g当たり88円”で安かった! 一般的な鶏や豚挽肉の価格帯ですね。
そして、少し見慣れない「豚サガリ 1kg」も購入。サガリとは横隔膜の肋骨側の肉のこと(ちなみに、背中側がハラミ)。“100g当たり69円”と爆安で、実はハナマサに行ったら僕が必ず買うリピート品なんです。ついでに卵が“10個108円”だったので、迷わず購入。
……と、ここまでは「結局、購入理由は安いからやないかい!」という声が聞こえてきそうですが、ハナマサの本領発揮はここから。注目すべきは「肉の質」です(卵は知らぬ。安かったからや)。
というわけで、早速帰って仕込み作業へ。基本的に“業務用”を掲げるスーパーは量が多いので、「小分けにして冷凍」が鉄則。これが結構面倒くさいので、僕はスマホでYouTubeを流しながら作業するようにしています。
挽肉は半凍り状態だったので、レンジの解凍モードで柔らかくしてから150~180gずつに小分け。豚サガリは以下の工程で仕込んでいきます。
(1)自然解凍させてから塩水につける(血抜き)
(2)半分に開いて切れ目を入れる
(3)250gずつ小分けにして、味付けした状態でポリ袋等に入れて冷凍
手間が多いですが、こうすることで臭みも抜け、断然食べやすくなります。
今回の味付けは、「焼き肉のタレ」「塩ニンニク(にんにくチューブ2cm+塩小さじ1)」「だし醤油漬け」「オリーブ&レモン(オリーブオイル大さじ1+ポッカレモン小さじ1+塩コショウ少々)」の4種類。
では、これらを使った料理たちを紹介します。まずは挽肉編!
挽肉スパイスキーマカレー
多めの油でホールスパイスとみじん切りしたにんにく、玉ねぎ、挽肉を焦げる寸前まで炒め、トマト缶、水を加えてターメリックと塩で味付けしたら完成。最後、ついでに買った卵の黄身を落としました。1人前120円くらい。
白菜の挽肉炒め
白菜と挽肉を、塩コショウ、鶏ガラスープ、醤油でシンプルに炒めるだけ。ご飯のおかずにどうぞ。
有名中華料理屋の肉餡かけチャーハン
東京・上石神井の名店「梁山泊」のあんかけチャーハンを再現。シンプルなチャーハンの上に挽肉たっぷりの餡をかけるだけなのですが(本家のつくり方ではありません)、これがめちゃくちゃウマい! 挽肉の肉感がないと成立しない料理ですが、ハナマサクオリティで見事に再現してくれました。
安い挽肉を炒めると脂ばっかり出て、最終的に量がめちゃくちゃ少なくなることが多いのですが、さすがは肉のハナマサ、しっかりと肉々しさが残る! 肉の脂も変な臭みがなく、白菜の水分と混ざった肉汁は、水筒に入れて持ち歩いてもいいくらいおいしかった!
続いて豚サガリ編。
スキレットでサイコロステーキ風
焼き肉のタレに漬け込んだサガリを、低温でじっくり焼くだけ。肉の脂が出てくるので、サラダ油などはほとんど使わず。フライドオニオンと鷹の爪を散らして、肉感たっぷりのステーキに!
葱塩レモン豚サガリ
豚サガリの臭みをレモンとオリーブの香りでしっかり消せました。酒のアテにピッタリ!
だし醤油ステーキ
フライパンでフタをしながら低温でじっくり焼くことで、硬くなりすぎず、ちょうど良い歯応えのステーキになります! コツは、準備の段階でしっかりと切れ目を入れておくことかな。
豚サガリは、食べ応えのある「THE 肉!!」という感じが好みの方は、ぜひ購入いただきたい! なんてったって、その辺の鶏肉よりも値段が安いですし、それに伴ったクオリティを十分提供してくれます。仕込みが少し手間ですが、それを差し引いても「コスパ良し」です!
というわけで、本日は肉のハナマサの「コスパ」、特に「パフォーマンス」の良さに感動いたしました。「お肉は少しでも良いものが食べたい!」「でも、お金はあまりかけたくない!」というワガママさんを包み込んでくれる肉のハナマサ、万歳!