節約が大好きで、コスパがいいモノに目がない人は、一体どんなものを買い、どんなものを買わないのか――節約好きのFP/ライター・齋藤めぐみが、ありとあらゆるお店のオリジナル商品を独断と偏見でジャッジ! 今回は、無印良品のレトルト食品から“これだけでメインメニューになる?”という基準で選んだ「何買う?」「何買わない?」を3品ずつ紹介。高コスパを見分けるポイントにも注目です!
無印良品の「レトルト食品」、「これを買う」3選!
■素材を生かしたカレー プラウンマサラ(海老のクリーミーカレー)(180g、税込350円)
こちらは、南インドのシーフードカレーをお手本に、日本人にも食べやすいよう、まろやかに仕上げたレトルトカレー。最近、味がリニューアルされたということで注目が集まっています。
食べてみた感想は、ココナッツの風味がとても濃厚でありながらクセが強すぎず、スパイスの爽やかな香りと海老のおいしさがしっかり感じられます。辛さは、一般的なカレーの中辛よりもやや甘め。ココナッツミルクのクリーミーさで辛味が緩和され、確かに異国情緒と食べやすさを兼ね備えている印象です。
この1袋で180gとボリュームたっぷりですし、中にはゆでえび、たけのこ、たまねぎも入っていて食べ応えも十分。350円でばっちりおなかが満たされます。
■ごはんにかける 奄美大島風 鶏飯(180g、税込290円)
この鶏飯には、蒸し鶏、れんこん、にんじん、しいたけなどヘルシーな素材が入っていて、出汁の旨味とごはんがよく合うと評判の商品。白米はもちろん、玄米や雑穀米にかけても食べやすくてオススメなのだとか。
試食してみると、あっさり素朴な味わいで箸が進みやすく、お茶漬けのような感覚で食べられます。具材もたっぷり入っているので、食後の満腹感もばっちりです。
また、180gも入っていながら300円以下というお得さも魅力的。食欲がない日や時短で食事を済ませなければいけない日に、ごはんにかけて食べるのはもちろん、単品で晩御飯のメインとしても使えそう。店頭で見つけたら、複数買いしていろいろなシーンで活用したいですね。
■まぐろの腹肉水煮(190g、税込350円)
この缶詰は、まぐろを刺身にする際に切り落とされる「腹肉」の部分を水煮にしたもの。骨まで柔らかくなっているので、いろいろな料理に使えそうですね。
開けてみると、白くてプルプルした身がぎっしり。脂が乗っていてしっとりした舌触りの腹肉は、そのまま食べてもおいしいです。しかも、お汁にまで程よい塩味とまぐろの旨味がたっぷり濃縮されています。我が家でさっそく、ゆで野菜と和えて調味料いらずのメイン料理として食卓へ出したところ、あっという間にお皿が空になってしまいました。
また、190gという大容量ながら350円で買えるのは何ともうれしい。保存期間も長いので、ローリングストックにも最適です。
■食べるスープ 牛肉と葱のテールスープ(4食入り、税込390円)
こちらは、牛テールと葱の旨味を生かしたスープということで、パッケージを見ただけでも食欲がそそられます。味見をすると確かに、牛肉を感じられる味わいと葱のシャキシャキ感がちゃんとあって、ご飯だけではなく、パンや春雨にも合うと感じました。
しかし、思いのほか後味があっさりしたスープだったので、これだけではお腹いっぱいにはならないかも……。「食べるスープ」と銘打っているため、食べ応えを期待していたのですが、焼き肉店で出されるようなボリューム感とコクには遠く及ばず……といった感じです。メインとしては物足りないとはいえ、これはこれでおいしいので、サブ的なおかずとして頂くのがいいと思います。
■素材を生かしたパスタソース ドライトマトとアンチョビのペペロンチーノ(90g、税込290円)
このソースは、ペペロンチーノでありながらトマト味というのが斬新ですね。唐辛子のピリッとした辛味はそのままにトマトの旨味も主張しすぎることなくいい塩梅に生かされているので、ペペロンチーノとトマトソースの“いいとこどり”といえます。アンチョビがいいアクセントになって、食べたらクセになる味わいです。
ただし、ほかのレトルトパスタソースと見比べると容量が少ないのがやや残念なポイント。隣に並ぶ「国産牛と黒豚のボロネーゼソース」は110gなのに、こちらは90gになっています。この20gの違いは大きいのでは? せめて値段が安ければ「買い」なのですが、110gのものと変わらないのでガッカリ。私はコスパ重視の主婦なので、買うなら容量多めのパスタソースを選びます。
■小さめごはん マッシュルームのチーズリゾット(20.2g入り、税込190円)
こちらは「小さめごはん」ということで、食欲のない朝や小腹が空いた夜中に食べたい一品。香り豊かなゴーダチーズとゴルゴンゾーラチーズを使用しており、濃厚なチーズ感が楽しめるとSNSでも話題に。さらに、お米は国産でタイ米などではない分、とても食べやすそうですね。
しかし、値段の高さが唯一のネックです。リゾットなのでスープよりも値が張ることは理解できますが、スープは1食98円ほどなのに対してリゾットは190円にもなってしまうのです。容量はほとんど変わらないはずなのに、リゾットを4袋まとめ買いすれば760円と、かなり大きな買い物になってしまいます。せめて、1食150円くらいで売ってもらえると助かるのですが……。
【総評】
無印のレトルト食品は、常に味が見直されていて、おいしさがアップしています。新商品も続々登場しているので、今後も見逃せませんね!
また、個人的にはパッケージの表に容量がはっきり明記されているところが高ポイントでした。日々の食事を考える上で、多すぎず少なすぎず、無駄のない買い物をするためには容量を見ながら選ぶことが重要。その点、無印はひと目で何g入りかがわかるので「消費者の気持ちをわかってくれているな~」と感じます。