カーダシアン＆ジェンナー家が高級ブランドの私物をリサイクル販売するサイト「Kardashian Kloset」に出品されたカイリー・ジェンナーのアイテムについて、「ぼったくり価格」だとネット上で話題になっている。
2019年10月に開設した「Kardashian Kloset」は、ファッショニスタとして知られるカーダシアン3姉妹（コートニー、キム、クロエ）、ジェンナー姉妹（ケンダル、カイリー）、姉妹たちの母親クリス・ジェンナーが所有していた高級ブランドの服や靴、バッグなどを販売するリサイクルサイト。彼女たちが実際に着用したファンには垂涎もののアイテムもあれば、レアな未使用品もある、お宝サイトである。
顔写真をクリックすると、その人の出品ページに飛ぶ仕組みとなっており、それぞれの好みがよくわかると注目されているが、今年1月に「カイリーが出品しているエルメスのバーキン30が中古で6万5000ドル（約774万円）もする！」「ぼったくってる！」と炎上。
米大手ネット掲示板「Reddit」でスレッドが立ち、「持ち手がかなり汚れている」「カデナ（南京錠）とキー（鍵）がついてない」「小さな傷がたくさんあるのに、この価格にするのは、自分が持っていたことに価値があると思っているからだ」と叩かれた。
出品時、「クロコダイル アリゲーター」と表示されていた素材は、ネット上で「異なる種類のワニ革が使われることはありえない！」と指摘されたからか、現在は「アリゲーター」と訂正されている。しかし、価格は6万5000ドルと強気のままのため、現在ネット上では再び「ぼったくり」だとバッシングする声が高まっているのだ。
人気ファッション系TikTokerのチャールス・グロスは、フォロワーから価格設定について意見を求められ、「コンディションを考慮した上」と前置きした上で、バーキン30は「4万ドル（約478万円）くらいが妥当」、ゴールドのエルメス バーキン25は「新品が3万ドル（約358万円）ちょい。カイリーが持っていたということに価値があるとしても2万9995ドルは高すぎ」とコメント。
また、エルメスのケリー32は「カデナとキーがないので、5000〜7000ドル（約59〜83万円）が妥当。1万5000ドル（約179万円）はちょっとねぇ」と分析している。エルメスの長財布については、「中古市場では7000ドル（約83万円）くらい。1万7995ドル（約215万円）は、あまりにも高すぎる」とぶった斬った。
チャールスのコメント欄には、「カデナとキーはストーミーのおもちゃ箱を探したら出てくるんじゃない？ バーキンだけど大事にしてなさそうだし」「自分がタッチしたら100万円の価値がつくと思ってるんでしょ」などカイリーに対する批判的なコメントが殺到している。
そんなカイリーだが、すべての価格を高く設定しているわけではない。状態が非常に良いルイ・ヴィトンのスモールハットボックスバッグは3750ドル（約44万）、証明書付きのシャネルのバックパックは3495ドル（約41万円）、カール・ラガーフェルドのブラックパンサークロスボディバッグは165ドル（約1万9000円）と、相場に対して良心的な値段で出品している。
入手困難なレアな商品も出しており、アディダスとプラダのコラボスニーカーは695ドル（約8万3,000円）で出品され、これらはすべて売却済みだ。
ほかにも、「Kardashian Kloset」公式インスタグラムで出品を事前告知していたこともあり、セレブに人気のジャックムスのバッグは、ピンク、白、共に売れている。
一方、サングラス、水着、大ぶりの帽子、ドレスは、一般人には着る機会があまりないからか、買い手はついていないようだ。一部のドレスは値下げされており、XS−Sサイズのヴェルサーチのドレスは1万5995ドル（約191万円）から4000ドル（約47万円）も値引きされているが、売れ残ったまま。
身長152cmのコートニーが出品している服は、ウエストが26インチ（56cm）、靴のサイズもUS5（メーカーによるが22〜22.5cm）と小さいため、あまり売れていない。
キムは、2995ドル（約35万8000円）のアトリエ ヴェルサーチのレアなトップスや3995ドル（約47万7000円）のマックス マーラのコートなど高価なものから、30ドル（約3,500円）のトップスと低価格なものまでそろっているが、こちらも売れ行きは芳しくない。ケンダルはUS11（28cm）のミュウミュウの靴を1足だけ出品。895ドル（約10万円）から半額に値下げしたことで買い手がついた。
ほかにも、一族の子どもが所有していた高級ブランドの数々も出品され、1月、クロエが娘トゥルーの着ていた服を出品。娘がその服を着ている写真に「懐かしい」とコメントしてTwitterに投稿し、出品サイトへのリンクも貼ったため、「子ども服や子どもの靴は売らずに寄付すべき」「子どもの服でも金もうけ？」「そんな金持ちなのに！」と大炎上してしまった。
オープン当時は出品したら即ソールドアウト状態だった同サイトだが、「発送先は米国本土とハワイのみ」「返品、交換、払い戻し、キャンセル不可」という厳しい条件を設けているため、最近では売れ行きはいまいちのよう。
ネット上では、「庶民の金銭感覚を勉強すべき」「自分のファンはどの層なのか、いま一度勉強すべき」「金持ちなんだから、チャリティーオークションなどに出品すべき」だという声が多く上がっている。