アンガールズ・田中卓志の冠クイズバラエティ番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系、日曜午後9時/以下、『タナカ』)が4月24日にスタート。初回は午後7時から3時間スペシャルとして放送されたが、ネット上では「田中がかわいそうで見ていられない」などと、同情的な声が相次いでいる。
「お笑い教育“一斉テスト”バラエティー」をうたう同番組は、ゴールデン帯初MCを務める田中が“担任・タナカ先生”に扮し、芸能人の「ヤバ解答をシェア」する内容。“副担任・ハセガワ先生”としてシソンヌ・長谷川忍がレギュラー出演し、初回には生徒役として宮下草薙・草薙航基、黒木ひかり、小宮璃央、ふぉ~ゆ~・辰巳雄大、トラウデン直美ら15人が制服姿でゲスト登場した。
1問目には、「神無月」の読み仮名を書く国語の問題が出され、“ゆうちゃみ”こと古川優奈が「じんむけい」と解答すると、田中は「ジンムって人がいるんですか? ギャルで。ジンム系ファッションじゃん」とツッコミ。続いて、「じんなげす」と解答した横川尚隆には、田中が「そうでげす~みたいな。子分肌の(人がよく言う)。親方、じんなげす~」と、珍奇さを強調して共演者の笑いを誘っていた。
実はこの番組、放送前から企画内容が同局のバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(1996年10月19日~2018年3月31日放送)の定番企画「めちゃイケ期末テスト」に「酷似している」とネット上で話題になっていたのだが、放送後にもやはり「『めちゃイケ』のパクリじゃん」「ほぼ『めちゃイケ』。既視感ハンパない」「『めちゃイケ』の後継番組として見たほうが自然」といった指摘が相次いだ。
「『めちゃイケ期末テスト』は、先生に扮したナインティナイン・岡村隆史が回し役となり、『めちゃイケ』メンバーや当時AKB48だった川栄李奈らゲスト解答者の珍解答をイジるような内容。03年12月には平均視聴率25.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど、『めちゃイケ』の代名詞といえるほどの人気を誇るコーナーでした。なお、『タナカ』の総合演出は、『めちゃイケ』でディレクターを務めていた人物。コーナーのフォーマットをほぼそのまま持ってきたとしても、おかしくないでしょう」(芸能ライター)
伝説的な企画を同局が「復活させた」ともいえる『タナカ』だが、内容が似ているがゆえに、ネット上では番組の面白さや、岡村と田中の力量などを比較し、『タナカ』を酷評する声が続出。さらに、同番組初回の世帯平均視聴率が6.2%と振るわなかったこともあって、「『めちゃイケ』メンバーを集めて、復活スペシャルを放送したほうがよかった」といった意見も見られる。
「『タナカ』の放送後、ネット上には『田中が司会じゃ弱すぎ。やっぱり岡村のイジリが神がかってた』『やってることは一緒なのに、MCが変わるとこんなにつまらない番組になるんだ……』『先生役は岡村じゃダメだったの?』などと、田中に否定的な声が続出。一方で、『田中の“やらされてる感”が強くて見ていられない』『ゴールデン初MCなのに、「めちゃイケ」のパクリ番組とか荷が重すぎるでしょ。かわいそうに』といった同情的な声も多く見られます」(同)
さらに、田中の状況から、「これ、リアル『水ダウ』じゃん」「まさに『水ダウ』状態の田中……」などと、TBS系バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の検証企画を想起したネットユーザーも少なくなかったようだ。
「2017年8月9日の同番組では、『もろパクリ企画でもMC仕事ならついつい受けちゃう説』と題した企画を放送。ダウンタウン・浜田雅功がMCを務める同局『プレバト!!』の“もろパクリ番組”のMCを、千鳥や銀シャリ、アンジャッシュ・渡部建らに持ち掛けるとどうなるか……という内容でしたが、今回の田中の状況に重ね合わせた視聴者も多いようです」(同)
視聴者をモヤモヤさせてしまった『呼び出し先生タナカ』。生徒役のゲストに対しても、一部ネット上で「爪痕残す気満々なのが丸見えで残念」「全員空回りしてた」といった声が上がっているが、“早期打ち切り”とならないことを祈るばかりだ。