4月26日放送の『所JAPAN』(フジテレビ系)でニトリのアイテムが特集される。この番組は「ニッポンのそんなトコロくらべちゃう!?」をテーマにし、日々の暮らしにおけるあらゆることを比較して日本の魅力を再発見するという。
今回は、低価格・高品質の商品を取りそろえるニトリのヘビーユーザーたちが選ぶ「激推し」人気商品を紹介。調理器具や、洗濯の手間が減るアイテムが登場するという。
サイゾーウーマンでは昨年2月に、ニトリのハンガーについて整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが取り上げている。昨今増加しているスリムタイプのハンガーを「進化系ハンガー」として、その魅力を詳細に解説。洗濯物の手間がぐっと減るアイテムとして、ニトリのハンガーをおすすめしている。今回、放送に合わせてあらためて記事を紹介したい。
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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
洗濯物を畳まない生活に! ハンガーを換える8つのメリット
洋服の収納が足りないと悩むお家ほど、クローゼット内のハンガーがバラバラです。収納に興味がない方にとって、すでにあるハンガーを買い換えるのは「もったいない」と感じてしまいがち。でも、こんなメリットがあるとしたらどうですか?
[1]クローゼットの収納力が倍になります
[2]Tシャツの折りジワがなくなります
[3]パイプに掛けやすくなり、イライラが減ります
[4]洋服の数を減らすことができます
[5]視覚的にスッキリして、テンションが上がります
[6]衣類の増えすぎを管理できるようになります
[7]洋服をスムーズにかけられるようになります
[8]洗濯物を畳まなくてもよくなります
今回紹介する「進化系ハンガー」なら、8つのメリットがあるうえに、予算はカットソー1枚程度で抑えることができます。(※記事内の価格、重さはすべてライター調べ)
[はじめに]ハンガーの流行とサイズについて
スリムなハンガーを揃えるだけで「クローゼットの収納力がアップ」するのは、もはや収納の基本。これまでも、100均のカラフルなプラスチック製から、ベルベット素材の滑らないハンガーの流行がありました。
例えば、コスパの良い「ノンスリップハンガー」が知られています。30〜50本入りで1,500円前後ですが、欠点もあります。市場に多い、男性用サイズ(45cm)を選ぶと首元が伸びやすくなります。女性には、38〜40cmがベストサイズなので注意が必要です。また、長く使うと毛羽立ちやすい、折れやすい、首元が緩みやすいなどの問題が出ます。
これらの欠点をなくしたのが、進化系「滑りにくいハンガー」です。
首元が伸びない「進化系ハンガー」がおすすめ!
丸首の洋服をかけやすくした形状のため、襟が伸びにくくなったのが「進化系ハンガー」です。いろいろなメーカーから発売されていますが、揃えやすいメーカーを例に紹介したいと思います。
今回検証したのは、[1]ダイソー[2]スリーコインズ[3]ニトリ[4]SONGMICS (ソングミックス) の商品です。すべて、滑り止めが付いています。さらに、ファストファッションに多いハンガーループ(細い紐)付きで、スカーフなど服装小物を掛けられるようにデザインされています。
この中から筆者が選ぶのは、ニトリとソングミックスです。
安心の「ニトリ」と、 amazonの「ソングミックス」がおすすめ!
筆者が片付けに用意するのは、ニトリ「すべりにくい省スペースハンガー レディースサイズ」or ソングミックス「型崩れしない Tシャツハンガー」です。ハンガーを選ぶ際にチェックしている10のポイントもクリアしています。
さらに、1本ずつ詳しくチェックしてみましょう!
ニトリ「すべりにくい省スペースハンガー レディース」5本セット
ニトリのハンガーは、5本単位で買い足しできる点が◎。比較した4種の中で、最もハンガーのフック(首)が長いので、ポールに掛けやすくなります。フックが長いほど、クローゼット内の洋服が見えやすくなるのでスッキリ効果も上がります。
アメリカ本部にてデザイン、中国で生産する「ソングミックス」のハンガーです。ステンレスのフック部分に、ブランド名が刻まれています。このメーカーは、米国のamazon.comにプラットフォームを持つため、消費者の声(レビュー★4.8)のチェックがどこよりも早く確認できました。ただし、アメリカ製特有の品質の甘さ(染み、凸凹、折れ、雑)が多少あります。
■ソングミックスは、ランドリー兼用もOK
ソングミックスは、商品紹介ページに「衣類と洗濯ハンガーを統一して使う事ができる」の表記があります。ちなみに、ニトリのほうはは推奨していないので個人の判断で使用してください(安価で買い足ししやすいので、筆者的にはOKとしています)。
続いて、ダイソーとスリコの特徴も紹介します。
ダイソー「肩部分ゴム加工で 滑りにくいハンガー」3本セット
100均代表として、ダイソーを用意しました。ハンガーループが4本も付いていて、一番軽量で激安です。
でも残念ながら、ハンガーの首(フック)が短いため「出し入れが快適ではない」造りです。また、肩のラインが男性用なのでその点もマイナスポイントに。
スリーコインズ「伸び防止ハンガー」6本セット
配色がとてもオシャレで、造りも丁寧。6本330円(税込)なので、ニトリよりコスパの良い商品です。通販でも購入できるので、一度に揃う便利さもあります。ただし、フックが回転しない、滑り止めも小さめで2カ所のみ。通販ページでは「洗濯OK」と紹介されています。
ここであらためて、4メーカーのスペックをグラフにまとめてみました。
進化系ハンガー「4ブランド」の比較スペック
メーカー | ニトリ | ソングミックス | スリーコインズ | ダイソー |
商品名 |
すべりにくい |
型崩れしない |
伸び防止ハンガー | 滑りにくいハンガー |
価格(税込) | 5本/304円 | 20本/1,880円 | 6本/330円 | 3本/110円 |
1本あたり | 60.8円 | 94円 | 55円 | 36.6円 |
40本揃えると | 2,432円 | 3,760円 | 2,310円 | 1,540円 |
サイズ/重さ(個人調べ) | W38cm/76g | W41.5cm/約83g (公式74.8g) |
W42cm/73g | W39cm/56g |
滑り止め数 | 3(ズボンOK) | 3(ズボンOK) | 2(肩のみ) | 2(肩のみ) |
ハンガーループ | 2 | 2 | 2 |
4 |
フック部分 | 回転 | 回転 | 固定 | 固定 |
洗濯用使用 | 濡れた衣類NG | OK | 水気の場所NG (WEBではOK) |
濡れた衣類NG |
洗濯物への使用可と表記があったのは「ソングミックス」と「スリコ」のみ。ともに、WEBの商品紹介ページによる記載です。ニトリとダイソーは、濡れた衣類には使用NGとあります。ハンガーの劣化やサビが気になる方は、ランドリー用から選ぶと頑丈です。
という理由から、続いて「ランドリー」と兼用できるハンガーを取り上げていきます。
ニトリのランドリー売り場にある、「オールステンレス広がらないシャツハンガー」です。丈夫でサビにくいオールステンレス製なので、濡れた衣類を干した後に「そのままクローゼットに戻す」ことができます。スリムで軽いデザイン(59g/ライター調べ)なので、TシャツやYシャツにぴったり。
[洗濯兼用]ダイソー「肩から掛けやすいステンレスハンガー」2本セット
ハンガーループ(凹)がありませんが、100均とは思えない強度です。フックの先端にゴムが付いているので、パイプを傷つけない配慮も◎。パッケージには「丈夫で錆びにくい」「使用法によっては錆びつく恐れも有り」とあるので、屋内での使用なら洗濯もOKだと思います。
[まとめ]進化系ハンガーは、「重たい衣類」だけ注意!
クローゼットのスリム化&簡単化に最適の、「進化系ハンガー」ですが「重たい衣類」には負けてしまいます。また、人気急上昇中のステンレスハンガーは、シャツ類ならよりスリムに収納できると思います。ただしどちらも、かさばるジャケットやデリケート素材には不向き。重たい衣類の吊り下げ収納は、次回で紹介します。
※2021年2月8日初出の記事に加筆、再編集しています