5月8日午後7時台に、日本テレビ系で『エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP』、フジテレビ系で『ドリフに大挑戦スペシャル』がそれぞれ放送。お笑い番組の放送が“被る”事態が発生しており、世帯平均視聴率は『エンタ』が8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『ドリフ』が7.0%と、前者に軍配が上がった。
しかし、『エンタ』を見ていた視聴者からは、ある演出について「すごく嫌」「やりすぎ」などと、不満の声が続出している。
視聴率で『エンタ』を下回った『ドリフ』は、昨年9月のオンエアに続き2回目となる特番。高木ブー、仲本工事、加藤茶といったザ・ドリフターズのメンバーに加え、ダチョウ倶楽部の肥後克広と上島竜兵、ハリセンボンの近藤春菜、カンニング竹山、バイきんぐといったお笑い芸人や、Snow Manの深澤辰哉、宮舘涼太、向井康二、ももいろクローバーZの百田夏菜子らアイドルも登場し、ドリフの定番コントに挑戦するのが番組の見どころになっていた。
「同番組は、『ドリフのメンバーと、ドリフを愛してやまない芸能人たちが、これまでドリフが披露してきたさまざまなコントに挑戦する』というコンセプト。1977〜98年にフジテレビ系で放送された大人気お笑い番組『ドリフ大爆笑』を復活させたような形ですが、人気芸人やアイドルを出演させることで、『ドリフ』をリアルタイムで見たことがない世代にもアプローチしているようです。しかし、90年代を代表する番組として知られるだけに、ネット上には『ドリフのコントはドリフがやるからこそ魅力的なんだよ』『ドリフのマネしても、不完全燃焼なコントになるだけ』といった、不満の声も上がっていました」(芸能ライター)
対する『エンタ』は、お笑いコンビ・鬼越トマホーク、ザ・マミィが初登場したほか、『R-1グランプリ2022』(フジテレビ系)で優勝したお見送り芸人しんいちや、このところメディア露出が増えている男女コンビ・蛙亭といった注目度の高い面々も出演。さらに、陣内智則、サンドウィッチマン、東京03、タカアンドトシなど、同番組ではおなじみの芸人も登場した。
こうした話題性もあってか、結果的に『ドリフ』より視聴率が高かった『エンタ』。しかし、視聴者からは、ある“演出”に苦言が出ている。
「同番組は2003〜10年にレギュラー放送、12年以降は特番として続いています。もともと、芸人のネタ中に“笑い声”の音声素材を加える演出を行っていますが、以前から『うるさい』などと批判的な声が見受けられ、今回もネット上では『笑い声がうるさくて、ネタに集中できない』『番組側が演者を「面白くしてやってる」って感じで、すごく嫌な演出』『昔から笑い声の演出はあったけど、年々ひどくなってない? もう見ないわ』といった反応が上がっていました」(同)
また、「『ドリフ』にも笑い声が足されてるけど、それは本当に面白いから違和感ない。『エンタ』では笑ったことないから気になる」「お笑い番組にはよくある演出だけど、『エンタ』はちょっとやりすぎ」などと、ほかのお笑い番組と比較して「うるさい」と感じた視聴者の声もあった。
今回、数字の面では『ドリフ』に勝った『エンタ』。しかし、世間の反応を見る限りでは、次回以降は評価が逆転するかもしれない。