女優の吉高由里子が、2024年に放送予定の大河ドラマ『光る君へ』で主演を務めることがわかった。『源氏物語』の作者・紫式部を題材にした物語で、脚本は数々のヒット作を世に送り出してきた、大石静氏が手がけるという。
吉高が大河に出演するのは、2008年放送の『篤姫』以来。また、脚本の大石氏も06年の『功名が辻』で脚本を務めており、両者ともに“2度目の大河”となった。
さらに、吉高の主演作で大石氏が脚本を務めるのも、10年放送の『知らなくていいコト』(日本テレビ系)に続き2度目。ネット上には、この“再タッグ”に期待を寄せる声もあるが、「大石脚本は賛否両論になりそう」「吉高×大石の作品、どっちに転ぶかわからないね。面白いといいけど……」と懸念する声も少なくない。
そこで、近年、大石氏が脚本を務めたドラマに関して視聴者の反応やレビューを振り返ってみたい。『光る君へ』は、一体どんな作品になるのだろうか?
(編集部)
吉高由里子『知らなくていいコト』、視聴者が「ゾッとした」ポイント
吉高と大石氏の初タッグとなった『知らなくていいコト』だが、第1話の世帯平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタスタート。その後、何度か10%台を獲得したものの、全話平均9.5%と微妙な結果で終わっている。
吉高は週刊誌の凄腕記者・真壁ケイトを演じており、自身の“出生の秘密”に迫っていく……という役どころだったが、初回から視聴者の間では「話についていけない」と不満が噴出。その理由のひとつは、「ゾッとする」ようなケイトのキャラクターにあったようだ。
北川景子『家売るオンナの逆襲』は高視聴率も……あのドラマに「便乗」!?
北川景子主演で16年に放送された『家売るオンナ』(日本テレビ系)は、全話平均11.6%を記録。その後、17年にスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』、19年に第2シリーズ『家売るオンナの逆襲』が放送されるほどの人気作になり、これらすべての脚本を務めたのが大石氏だ。
“さまざまな客に家を売りまくる”不動産営業・三軒家万智(北川)が主人公で、視聴者からは「スカッとする!」などと好意的な声も。しかし、第2シリーズ『家売るオンナの逆襲』では、18年に連続ドラマとして放送され人気を博した『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)に「便乗している」と言われる展開が、ネット上で物議を醸してしまった。
戸田恵梨香『大恋愛〜僕を忘れる君と』、ベタなストーリーでも「引き込まれていく」
18年に話題になった大石氏脚本のドラマといえば、戸田恵梨香主演の『大恋愛〜僕を忘れる君と』だろう。最終話の世帯平均視聴率は13.2%を記録したほか、動画配信サイト・Paraviでは、18年4月1日~19年3月31日の年間視聴数ランキングで国内ドラマ部門1位を獲得するほどのヒット作となった。
同作は、34歳のエリート女医・北澤尚(戸田)と、引っ越し屋のアルバイトをする41歳の中年男性・間宮真司(ムロツヨシ)の恋愛ドラマ。サイゾーウーマンで「ドラマ俳優クロニクル」を連載中の成馬零一氏は、『大恋愛』のレビュー記事で、ストーリー自体は「ベタなもの」だが、「どんどんと引き込まれていく」と評していた。特に、第5話の展開に驚いたというが……果たしてその理由とは?