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嵐・二宮主演『マイファミリー』一人勝ちの異常事態! 『元彼の遺言状』『未来への10カウント』『金田一少年』話題ドラマ1ケタ陥落の原因は?

 各局の春ドラマが続々と折り返し地点を迎えつつある中、5月15日に嵐・二宮和也主演の『マイファミリー』(TBS系)第6話が放送される。同ドラマは初回世帯平均視聴率12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で発進後、2ケタ台をキープし、5月8日放送の第5話も12.0%を記録。一方、業界内では「今期のゴールデン/プライム帯連続ドラマは『マイファミリー』以外、すべて視聴率1ケタ台という異常事態」(テレビ誌ライター)だと、話題になっているようだ。

 TBSの“看板”ともいえる「日曜劇場」枠で放送中の『マイファミリー』は、ゲーム会社社長・鳴沢温人(二宮)とその妻である未知留(多部未華子)の娘・友果(大島美優)が誘拐される事件から物語が展開するミステリー作品。公式サイトでは“ノンストップファミリーエンターテインメント”を掲げており、ネット上でも「どんどん面白くなって、目が離せない」「今一番、続きが気になるドラマ」などと盛り上がっている。

「ミステリードラマは、昨今のテレビ業界の流行に則っていますし、主演の二宮は“ジャニーズ俳優”の中でも一目置かれる演技派ですから、『マイファミリー』の現状は期待通りというところ。一方で、今期、前評判の段階で低視聴率を予想されていた連ドラもあり、例えば今田美桜主演の『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系)や土屋太鳳主演の『やんごとなき一族』(フジテレビ系)などは、やはり初回から1ケタ台となりました。しかし今期の場合は、『マイファミリー』と同じように期待されていたにもかかわらず、視聴率不振が取り沙汰されている作品も多いんです」(同)

 そんな“期待外れのドラマ”の1つに挙げられるのは、フジテレビ系「月9」枠で綾瀬はるかが主演中の『元彼の遺言状』だ。

「『元彼の遺言状』は、作家・新川帆立氏の同題ミステリー小説(宝島社)の実写版。敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬)が亡くなった恋人・森川栄治(生田斗真)の遺産を手に入れるため、栄治の友人・篠田敬太郎(大泉洋)と共謀していくストーリーです。綾瀬といえば、これまで“視聴率女王”ぶりを発揮してきた女優ですし、フジの『月9』も一時は衰退していましたが近年は好調だったため、『元彼の遺言状』も高視聴率は確実とみられ、実際に初回は12.1%と好発進を遂げました」(芸能プロ関係者)

 しかし、第2~3話で同率10.3%をマークすると、第4話で9.0%と1ケタ台に転落。最新の第5話では8.6%と、さらに後退してしまった。

「ネット上では当初から『展開が早すぎて脚本が雑な印象』『原作の良さが台無し』などと言われていて、早々に視聴者が離れてしまった模様。そもそも、ドラマの公式サイトで『原作の世界観はそのままに、ドラマオリジナルのエピソードも描いていく』とアピールしていたことも、原作ファンの反感を買っていました」(同)

 また、二宮と同じジャニーズ事務所の木村拓哉が主演を務める『未来への10カウント』(テレビ朝日系)も、第1話で11.8%、第2話で10.5%をマークした後、第3話は9.9%、第4話は9.6%と、2ケタ割れ。第5話は10.6%とやや持ち直したが、苦境を脱したとは言いづらい状況だ。

「『未来への10カウント』は、情熱を失った元アマチュアボクサー・桐沢祥吾(木村)が、母校のボクシング部コーチとなり、学生たちとの交流を通じてお互いに変化していくという内容のオリジナルドラマ。共演者には満島ひかりや安田顕、King&Prince・高橋海人らが名を連ねています。テレ朝が力を入れている『木曜ドラマ』枠での放送ですし、木村は同枠で『BG~身辺警護人~』シリーズ(18年1~3月、20年6~7月)の主演を務め、同作をヒットに導きました」(テレビプロデューサー)

 木村といえば、1990年代の主演ドラマで高視聴率を連発し、2000年1月期には『ビューティフルライフ』(TBS系)最終回で41.3%を叩き出した。近年も2ケタ台を獲得し続け、『BG』も同様に安定した数字を刻んでいたが……。

「『未来への10カウント』が“木村主演の連ドラで初めての1ケタ台を記録”といった事態に陥り、業界関係者も驚がくしていました。“スポ根”と“学園モノ”要素を含んだ王道のドラマなのですが、ネット上には『新鮮味がない』『すさんだキャラクターを演じるキムタクを見せられると、“これじゃない感”がすごい』との書き込みが散見されます」(同)

 しかし、そんな木村の『未来への10カウント』よりも残念な状況にあるのが、これまたジャニーズのなにわ男子・道枝駿佑が“5代目・金田一一”として主演中の『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)だ。

「『金田一少年の事件簿』は、『週刊少年マガジン』(講談社)で1992年から2001年まで連載された同題漫画の実写版で、歴代のドラマシリーズにおける金田一役はKinKi Kids・堂本剛(初代)、嵐・松本潤(2代目)、KAT-TUN・亀梨和也(3代目)、Hey!Say!JUMP・山田涼介(4代目)が起用されていました。新シリーズで主演に抜てきされた道枝は、関西ジャニーズJr.として活動していた頃から俳優業を展開しており、なにわ男子としては昨年11月にCDデビュー。その勢いに乗って『金田一少年の事件簿』でも主演を務めることとなり、ネット上のファンも喜んでいたものです」(前出・ライター)

 ところが、道枝版『金田一少年の事件簿』は、初回から7.8%とつまずき、第2話は6.2%まで下落。松本版や山田版でも1ケタ台を記録した回はあるが、6%台はシリーズ史上最低だ。

「最近はやりの“推理モノ”は伏線が多く、ネット上で考察合戦が白熱するのに対し、ある意味“古い”原作を実写化している『金田一少年の事件簿』は、そういった仕掛けがなく、盛り上がりに欠けている印象。また、ネット上では『歴代のシリーズと比べてしまう』『道枝くんは悪くないけど、高身長すぎて金田一のイメージに合わない』などと言われています。ただ、今作はまだ2話しか放送されていないので、挽回のチャンスもあるでしょう」(同)

 今期“一人勝ち”状態となっている『マイファミリー』に、少しでも追いつける作品はあるだろうか。

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