5月3日放送の『ものまねグランプリ ガチの歌ものまねNo1.決定戦!』(日本テレビ系)に声優・武内駿輔が出演。同じく出場者である先輩声優・山寺宏一のものまねを本人の前で披露し、ネット上で称賛の声が続出した。
2015年にテレビアニメ化(TOKYO MXほか)も果たしたソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』のプロデューサー役や、ディズニー映画『アナと雪の女王』シリーズのオラフ役(19年に麻薬取締法違反で逮捕されたミュージシャン・ピエール瀧からの引き継ぎ)などで知られる武内。昨年12月放送の『ものまねグランプリ ザ・トーナメント2021』(日本テレビ系)に出場した際は、山寺や福山雅治のものまねを披露し、初出場ながら見事、14代目王者に輝いている。
今回、2連覇を狙う武内は、アーティストが一発撮りで歌う人気の音楽YouTubeチャンネル「『THE FIRST TAKE」』風のセットにて、ディズニー映画『アラジン』(1992年)の日本語吹き替え版でランプの魔人・ジーニーを演じる山寺が歌う劇中歌「フレンド・ライク・ミー」を本人になりきって堂々と歌唱。
その様子を見守っていた山寺は、「シャレにならないです」「僕が一番似ていることがわかると思うし、この曲だけは『ちょっと待ってくれよ』と……」「これは僕にしかできないと思っていたんですけど、すごいです」と絶賛し、ネット上でも、「抜群の歌唱力で忠実に歌いこなし、もちろんモノマネとしてもめちゃくちゃにクオリティ高すぎて言葉を失った」「武内くん、山寺さんの後継者候補だね」と賛辞の声が寄せられていた。
なお、予選を2位で通過した武内は、決勝で男性3人組ダンスポップユニット・O-Zoneの「恋のマイアヒ」 を1人3役で披露。接戦の末、CHAGE and ASKAのものまねを行った2人組・KINZとK-ingに王座を譲ることとなったが、今回も好成績を収め、番組に大きな爪痕を残した。
ものまねの実力が評価されはじめている武内だが、果たして、声優業界ではどのような評価を得ているのだろうか。
「テレビアニメ化も果たした『A3!』(TOKYO MXほか)や『あんさんぶるスターズ!!』(同)などに出演している、いわゆる『アプリゲーム声優』という印象が強いですね。彼が所属している声優事務所・81プロデュースは、女性向けアプリゲームをフックに、男性声優をアイドル的な売り方で人気声優へと育てていくのがうまい。人気作への起用が決まると、定期的に関連イベントの仕事も入ります。アニメよりもギャラが高いケースが多いので、ゲームの仕事は事務所側としても『おいしい』んですよ。そういった点で、もともと人気があり、ものまねでも注目を浴びている武内は、事務所としてもコスパの良い声優なのではないでしょうか」(声優業界関係者)
また、事務所の管理体制も万全のようだ。
「81プロデュースは、タレントへの教育がきちんと行き届いていますから、武内はもちろん、どの声優たちも総じてしっかりしていますね。近頃の声優は、少し売れるとすぐ調子に乗って『上から目線』になり扱いづらくなりますが、81プロデュースに所属している彼は、その心配はないでしょう。また、彼は現在24歳とまだ若いですし、山寺に続き、“ものまね声優”というほとんど確立されていない枠に入り込めたのですから、これからも驕り高ぶらず、謙虚な姿勢で技術を磨いてほしいところです」(同)
声優とモノマネタレントという二足の草鞋を履きながらも、業界内では好評価を得ている様子の武内。これからの活躍に期待したい。