5月18日放送のバラエティ『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に、女優・広瀬すずがゲスト出演。番組内で「フジテレビドラマ初出演」の作品として、2014年の連続ドラマの映像を公開したが、元SMAP・香取慎吾主演作を“スルー”したことで、大きな波紋を呼んでいる。
問題になっているのは、「フジテレビで一番古い広瀬すずは?」というトークテーマになった場面。広瀬は14歳だった12年にモデルデビューしたが、TOKIO・国分太一が「覚えてますか?」と聞いたところ、広瀬は「なんとなく、ドラマか……ドラマかぁ……ドラマです」と自信なさそうにつぶやき、記憶をたどっている様子だった。
ナレーションで「フジテレビドラマ初出演は今から8年前のこちらのドラマ」と紹介があり、佐藤健主演の『ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~』のシーンが流れると、広瀬は「ドラマかぁ。『ビター・ブラッド』なんだ。そっか~」と思い返し、15歳当時の姿に「ヤバい、ヤバい!」と大照れ。再びナレーションで「フジテレビドラマデビューは主人公・佐藤健さんの妹役でした」と補足情報が入っていた。
「また、『ビター・ブラッド』のVTRの後には『バラエティにも数多く出演。そんな中、貴重なシーンを発掘』との紹介で、『KinKi Kidsのブンブブーン』(同、16年4月17日放送回)にて、広瀬が千原ジュニアのモノマネをした模様も放送。TOKIOの後輩であるKinKi Kids・堂本光一と堂本剛の姿も映りました。その後のスタジオトークで、広瀬は『ビター・ブラッド』の撮影裏話を披露しましたが、一部視聴者からは疑問の声が上がることに。というのも、同作より前に、13年放送の香取主演ドラマ『幽かな彼女』(同)に出演。香取が中学校教師を演じ、広瀬は生徒役で登場しています」(ジャニーズに詳しい記者)
この放送を受け、香取ファンたちは「広瀬すずのフジドラマ初出演作って慎吾主演の『幽かな彼女』でしょ! なんで『ビター・ブラッド』だと紹介されてるの!?」「どうして放映していたフジテレビが『幽かな彼女』を抹消するの。ありえない」「わざわざ『ビター・ブラッド』に“初”という誤情報をつける必要はなかった。これは悪質」などと激怒。
また、『幽かな彼女』は関西テレビ制作のドラマだったため、「フジテレビ制作だと『ビター・ブラッド』が初ドラマになるのは確かに間違ってない。でもそこで区別してるの?」「関テレ制作だから外したってこと? 納得できない」との声も上がっている。
なお、香取は16年末のSMAP解散後、17年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛とともにジャニーズを退所。共同で公式ファンサイト「新しい地図」を立ち上げ、再スタートを切ったことは周知の通りだ。
そのため、退所した香取のドラマを取り上げなかった点は意図的ではないかと勘ぐる人も。「『TOKIOカケル』で“ジャニーズへの忖度”が起こった。広瀬すずのフジドラマ初登場はSMAP・香取慎吾主演の『幽かな彼女』です!」「慎吾くんとのドラマだからなかったことになったのか。フジテレビ、なんか嫌な感じ」「フジテレビはそこまで捏造するの!?」と疑問視。ちなみに、毎回『TOKIOカケル』のエンドロールには「協力」という位置づけでジャニーズ事務所が記載されている。
「広瀬は『TOKIOカケル』に先駆け、5月15日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)にも出演。予備校講師でタレントの林修から、芸能界入りのきっかけなどを聞かれていました。ターニングポイントについて問われると、『お仕事をちょっと好きになれたのが「幽かな彼女」っていうドラマを、初めて参加させてもらった時に。同世代の役者さんがいっぱいいて、なんか撮影が楽しいと思えたぐらい、みんなのことがスゴい好きになって、また東京に1つ学校ができたみたいな感覚になって』と話しています。オンエアー画面には『写真提供:関西テレビ』として、劇中の衣装を着ている広瀬の写真も映っていました」(同)
他局が『幽かな彼女』の写真を紹介したにもかかわらず、同作の存在を抹消したフジテレビに香取ファンは憤っているが、そんな中、同作レギュラーだった元King&Prince・岩橋玄樹がインスタグラムのストーリーで反応。
18日夜、『幽かな彼女』に関するネット上の書き込みをスクリーンショットして貼り付け、「楽しかったな」と絵文字付きでコメントし、当時の写真とみられる学生服姿も載せていた。『TOKIOカケル』の編集にショックを受けていた一部Twitterユーザーは「岩橋くんの優しさと気遣いに感謝」「このタイミングでインスタのストーリーに『楽しかったな』と当時の写真をアップしてくれる岩橋玄樹くんに漢気を感じた」と感激していたのだった。
果たして、『TOKIOカケル』が『幽かな彼女』に触れなかったのは単なるミスなのか、それとも関テレとフジ制作のドラマといった違いによるものなのか? 不自然な番組の構成は、一部視聴者の信用を失う結果となってしまった。