King&Prince・永瀬廉が、7月期の日本テレビ系「日曜ドラマ」枠にて放送される『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』で主演を務めることがわかった。アイドル活動のほか、個人でも俳優業を精力的に行ってきた永瀬にとって、キー局の連続ドラマ主演はこれが初となるが、業界内では3つの不安要素が指摘されているという。
同ドラマは漫画家・甲斐谷忍氏が「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載していた『新・信長公記~ノブナガくんと私~』を実写化。戦国武将のクローンが集まる不良高校でテッペン争いが繰り広げられる様子を描いた学園コメディで、永瀬は無気力で風変わりなキャラクターの織田信長を演じる。
「同作の不安要素の1つ目は、“学園ヤンキーもの”のドラマはアタリ、ハズレの差が激しいという点です。日本テレビでは、2018年10月期に、同じく『日曜ドラマ』枠で放送していた『今日から俺は!!』(賀来賢人主演)が人気を博し、映画版が興行収入50億円を超える大ヒットを記録(興行通信社調べ)したため、『新・信長公記』にも期待しているのでしょうが、一方で、現在フジテレビ系で放送中の『ナンバMG5』(間宮祥太朗主演)は、各話4~6%台という(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)低視聴率に沈んでいます」(テレビ誌ライター)
現在、「日曜ドラマ」枠では、なにわ男子・道枝駿佑が“5代目金田一一”を演じる『金田一少年の事件簿』を放送中。しかし、視聴率は苦戦中で、初回から最新の第4話まで6~7%台を推移しており、「その低調な流れを受けて放送されることが、2つ目の不安要素」(同)だという。
そして、3つ目の不安要素は、主演の永瀬自身にあるとのこと。19年9月、永瀬主演の単発ドラマ『FLY! BOYS, FLY! 僕たち、CAはじめました』(フジテレビ系)が放送されたが、世帯平均視聴率は5.7%と大コケしていた。
「『FLY!BOYS, FLY!』は永瀬のドラマ初主演作で、キンプリもデビュー1年を過ぎて絶好調の時期だった。にもかかわらず、視聴率が想像以上に伸びなかったため、一部業界内では『キンプリ主演作にしてはいまいち』と悲壮感が漂っていたものです。果たして、いまの永瀬はどれだけ数字を持っているのか……」(同)
しかし、他方では、永瀬に期待を寄せる声も聞こえてくる。
「昨年出演したNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で役者としての評価が高まり、さまざまな世代に認知度を広げた点は見逃せません。朝ドラ効果で視聴者の興味をどれだけ引けるかがカギでしょう」(スポーツ紙記者)
また、日テレは『新・信長公記』に対して、視聴率以外の期待を寄せている可能性もある。
「ジャニーズ主演ドラマは、たとえ本放送の視聴率がパッとしなくても、Blu-raやDVDの売り上げが良く、またネット配信の視聴者数が伸びる傾向にある。日テレは、実はそちらのほうの“好成績”を狙っているのかもしれませんね。とはいえ、ファンや局としても、本放送で数字が取れるに越したことはないので、永瀬の善戦を祈りたいものです」(同)
永瀬は今回の織田信長役で、テッペンを取れるか――。