松竹は5月31日、成田屋の歌舞伎俳優・市川海老蔵が今年11月に「市川團十郎」の13代目を襲名すると正式に発表した。当初、襲名披露公演は2020年5月から行われる予定だったが、コロナ禍で延期となり、あらためて今年11~12月の上演が決定。しかし、最近の海老蔵にはネガティブな話題がつきまとっていただけに、世間は冷ややかな反応を示しているようだ。
海老蔵は10年3月にフリーアナウンサー・小林麻央さんと結婚し、11年7月に長女の麗禾ちゃん、13年3月に長男の勸玄くんが誕生。麻央さんは17年6月に乳がんのため亡くなったが、以降も海老蔵はブログで麻央さんの名前を出したり、子どもたちとの生活ぶりを発信してきた。
「今回、松竹は海老蔵の『13代目市川團十郎白猿襲名披露』と勸玄くんの『8代目市川新之助初舞台』を、11~12月に東京・歌舞伎座で開催すると発表。海老蔵は『私、勸玄共に、まだまだ芸道未熟ではございますが、歴代の團十郎、市川宗家の名を辱めることのないよう、心新たに努力精進する所存でございます』と誓いのコメントを出しています」(テレビ局関係者)
そんな海老蔵といえば、今春、麻央さんの実姉・國光真耶(5月21日に小林麻耶からの改名を発表)と、その元夫・國光吟氏からSNSで猛攻撃を受けていた。
「18年7月に結婚した真耶と吟氏ですが、昨年離婚していたことを今年3月に明かしています。一方、自分たちに無断で海老蔵が離婚をブログで匂わせたせいで、マスコミに追われることになったと主張。また、海老蔵が麻央さんの闘病中に看病しないどころか非情な態度を取っていたことや、真耶へセクハラ行為をはたらいたこと、子どもたちの世話も真耶と麻央さんの実母に任せきりであることなどを次々と暴露していったんです。さらに、海老蔵の團十郎襲名にも反対していた真耶は、3月30日付のブログに『12代目市川團十郎』からのメッセージとして、團十郎が息子である海老蔵に『成田屋から出ていきなさい』と言っている……などとつづっていました」(同)
現在、真耶と吟氏による海老蔵バッシングは鳴りを潜めているが、團十郎襲名が正式に発表されたこのタイミングから、「襲名披露が行われる秋に向けて、再び動きを見せる可能性もある」(同)という。
「そんな海老蔵に関しては、3月24日発売の『女性セブン』(小学館)で、新型コロナウイルス感染拡大により、まん延防止等重点措置が適用されていた中、都内の飲食店で女性とデートをしていたことや、SNSを利用したナンパ行為、それに伴う複数女性との多重交際なども発覚。團十郎襲名を控えた歌舞伎俳優とは到底思えない振る舞いですが、同誌はさらに、海老蔵がホテルで密会した20代女性に2万円を渡していたという“パパ活疑惑”も報道しました。こうした行為に、業界内外からあきれた声が寄せられたんです」(スポーツ紙記者)
このように、主にプライベートの話題で批判を集めていた海老蔵だが、実は、過去に演出した歌舞伎公演にもトラブルが生じていたようだ。
「昨年5月に東京・明治座で上演した『海老蔵歌舞伎』内の新作歌舞伎舞踊『KABUKU』に、“新型コロナの流行は中国人のせい”と捉えられる表現があったことや、ルッキズムや人種差別と感じられる演出があったとして、ネット上で問題視されたんです。ちなみに、この『KABUKU』は、海老蔵が音声SNS・Clubhouseでクリエイターらと交わしたやりとりから生まれたそう。『新しいことに挑戦してファン層を拡大しよう』という思いから、今までにはない制作方法を取ったのかもしれませんが、当然、差別的演出は許されません。松竹サイドも問題視したようで、同6月の京都・南座公演では該当シーンの演出が変更されていたといいます」(同)
これだけネガティブな話題が続いていたとあって、海老蔵の團十郎襲名が正式発表された今、ネット上に「團十郎にふさわしくない」「また問題が出てきそう」といった声が寄せられてしまっている海老蔵。果たして、無事に襲名披露公演を迎えられるだろうか。