2度の不倫報道を受け、活動を自粛していたお笑いコンビ・天竺鼠の瀬下豊が、6月26日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。「本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げたが、吉本興業の先輩芸人であるダウンタウン・松本人志が「15年前のこと」とフォローしたことが、ネット上で物議を醸している。
「妻子ある瀬下ですが、3月24日発売の『週刊文春』(文藝春秋)は、2~3年前から20代のA子さんと不倫関係にあると報道。そして、4月13日発売の同誌には、瀬下と不倫の末、15年に妊娠・中絶したと主張するB子さんに加えて、12年から不倫関係にあり『暴力的な性交に恐怖を覚えた』というC子さんが登場。子煩悩キャラで知られた瀬下だけに、世間に大きな衝撃を与えました」(芸能ライター)
2度目の不倫報道後、活動を自粛した瀬下は、今月21日のお笑いライブで仕事復帰。ネット上で「早すぎる」と批判の声もある中、今回、『ワイドナショー』のスタジオに出演した。用意されたイスになかなか座ろうとしない瀬下に、共演者が「ずっと立ってるやん」とツッコむと、瀬下は「座れるような奴じゃないので」「こんなクズは」と卑下し、「関係者各位、そしてファンの皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしました」と謝罪した。
さらに、“自粛期間中の過ごし方”を問われた瀬下は、「1カ月間はほんとに家から一歩も出ずに、家のことをして、夜ご飯を毎日子どもと奥さんに作ってた」「(土日は)河川敷の草刈り(をしていた)」と明かしたほか、知人のレンコン畑の手伝いをしていたと説明。2カ月での復帰については、「僕自身も、ちょっと早いと思った」と言いつつも、「自粛してても、なんもできないので。(表に)出て行って、自分でできることをやっていこうって決めた」と話した。
そんな瀬下に対し、松本が「一個だけ言ってあげたいのは、第二報は結構前のやつなんです。世間の人、誤解してる方もいっぱいいて、実はあれもう、何年も前……」と言いかけたところで、芸能リポーターの長谷川まさ子が「15年くらい前のことになるんです」と補足。続けて、松本は「15年前なんですよ。当然、瀬下がまったく売れてない時の15年前のことを掘り起こしてやるのは、これはちょっと僕は、スキャンダルとしては“ルール違反”なんじゃないのかなあとは思いますね」「15年前っていうと、相当(前)ですよ」と「文春」を批判した。
しかし前述の通り、第二報に登場するB子さんが妊娠したのは約7年前の15年であり、C子さんとの不倫がスタートしたのは約10年前の12年。どちらも「15年前」の話ではない。
「長谷川や松本が『2015年』を『15年前』と勘違いしてしまったのだとしても、瀬下がその場で訂正しなかったことに違和感が残ります。もし間違いに気づいていながら、『15年前ということにしておこう』と世間の印象を軽くするためにスルーしていたとしたら、“したたかさ”を感じざるを得ません。それにしても、『ワイドナショー』は収録番組にもかかわらず、同局関係者は間違いに誰も気づかなかったのでしょうか……」(同)
ネット上でも、「中絶したのって7年前だよね」「年数間違えちゃった感じ?」と年数の間違いを指摘する人は散見されるが、発言のまま受け取っている人が大半。その中には、「松ちゃんの発言に同感。15年も前のことを報じる『文春』に悪意を感じる」「これって15年も前のことだったの? 過去のことをどこまでも遡って糾弾するのは人としてどうかと思う」と松本に同調する声がある一方で、「2カ月で復帰は早すぎだし、松ちゃんは身内に甘すぎる。15年前でもダメなものはダメ」「15年も前のことだからとフォローした松本人志に怒りを覚えた。中絶した女性は、何年経とうが自責の念を抱えてるんだよ」「松ちゃんはフォローしてたけど、何年前だろうとDVしたり中絶させたりするような人がブレークしてテレビに出るのは許せない」などと批判的な声も目立つ。
瀬下をフォローした先輩芸人といえば、瀬下の不倫報道を取り上げた4月16日放送の情報番組『あさパラS』(読売テレビ)にて、ハイヒール・リンゴも松本と似たような意見を述べていた。
「『何年も前の話をね……』と切り出したリンゴは、『ほんまにすごい前の“おイタ”の話をね。その当時はOKやった話もあるやん、私ら先輩の時代やったら。それがこんなに掘り返されて』と瀬下に同情的な態度を示し、ネット上で『不倫して中絶させるのがOKだった時代なんてないだろ』『同じ女性として、信じられない発言』とバッシングを浴び、炎上状態となっていました」(同)
年数に“勘違い”はあったにせよ、波紋を呼んでいる松本のコメント。瀬下が以前のようにテレビで活躍する日は来るのだろうか。