下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
久々に心が踊った。8月に予定される横浜市長選に田中康夫氏が出馬の意向だとか。すでにIR誘致反対などを表明している田中氏。菅義偉首相のお膝元でもある横浜市に殴り込み! に注目だ。
第559回(7/1〜7/6発売号より)
1位「東京五輪が発端! 百恵さん 夫友和と結婚41年目の初衝突」(「女性自身」7月20日号)
2位「独占スクープ 小林麻耶『目が覚めて』スピ夫と離婚へ」(「女性セブン」7月15日号)
3位「熊田曜子『裁判はムリ』、無念の“和解”へ」(「週刊女性」7月20日号)
いや、すごすぎる。今週の「女性自身」特集トップに躍り出たのは山口百恵ネタだ。引退からすでに41年! その間、表舞台に登場することがないにもかかわらず、女性週刊誌のトップ特集を飾るのは、さすがの存在感、スーパーレジェンドだ。しかも、どんなビッグネタかと思いきや、内容はかなり苦しかった(笑)。
まず記事は、妻の百恵さんの近況から始まる。6月末まで開催されたキルト展。東京オリパラで来日する選手団への贈り物として、全国から寄せられたキルトが展示されたものだが、その中に百恵さんの作品も。間近に迫った東京五輪へ百恵さんがエールを送った形だが、一方、夫の友和はというと、出席した映画イベントで、「ずっとおかしいと思っているのは、なんでずっとオリンピックをやろうとしているのかな、この人たち」と五輪強行に懸念を表明した。
これまでケンカをしたことがないと伝えられているオシドリ夫妻だが、五輪をめぐり意見を違えたことで、“初衝突”が起こったと「自身」がこれを大きく報じたのだ。
いや〜すごいな。そもそもこのキルト展、読売関連の隔月刊誌「よみうりキルト時間」が、「おもてなしキルト」プロジェクトとして2019年から募集したもの。だから、そこに出品しているからといって、現在でも百恵さんが五輪に全面的に大賛成で、夫と衝突しているかといえば、そんなことはないだろう。
実際、「自身」でも記事の最後のほうで芸能レポーターの城下尊之が「百恵さんと友和が不仲になることはない」と断言しているが、当たり前だ。それでも、このネタが天皇陛下や小室圭さんなどの皇室ネタを抑えてトップになる。そのこと自体がすごいことだと思う。
さらに友和の発言にも注目したい。前出のように友和は、イベントで「なんでオリンピックをやろうとしているのかな」と疑問を投げかけたが、ほかにも「理由を話してくれない。理由も教えてくれないのは、なぜなんだ?」とも語っていたという。
確かに五輪開催予定の東京では、デルタ株の感染が広がり第5波が到来、五輪開催中に東京の新規感染者が1日1,000人を超えると危惧されている。世論調査でも、半数以上が開催反対だ。しかし、芸能界において、五輪反対を声高に主張する人は少ない。
例えばコロナ禍以前から反対を表明していた久米宏などの例はあるが、しかし聖火ランナーを辞退した芸能人たちでさえ、その理由を“開催反対”とは表明していない。いや逆に、最近では武井壮や松本人志などは開催反対派を罵倒、糾弾さえしているのだから、芸能界において声を上げるのはかなり勇気のいることだ。
そんな中での友和の勇気ある発言。さすが百恵さんの夫である。この動きが芸能界に広がれば、五輪開催による感染爆発は防げる、まだ間に合う。そんな気がしてきた。
別居が伝えられていた小林麻耶と整体師の“あきら。”こと國光吟氏の離婚協議がいよいよスタートしたらしい。これまでにも麻耶をさかんに“利用”し“洗脳”してきたとされる國光氏。しかも昨年には“國光”の姓を、麻耶の“小林”姓に変更し、会社名も“コバヤシ”を使用するように。今回の離婚をスクープした「女性セブン」によると、それまで聞く耳を持たなかった麻耶が、この頃から國光氏に疑問を持ちはじめ、現在では弁護士に依頼し、離婚協議をスタートしたという。
いや〜、よかった、と誰しも思ってるだろう。最も心配していた実母、そして麻耶に会えず寂しい思いをしていた甥っ子姪っ子の麗禾ちゃんと勸玄くんとも、昔のように交流できるかもしれないから。もちろん夫婦のことは外からはうかがい知れないことも多いだろう。でも今回の麻耶の結婚に関しては、麻耶をめぐる多くの人たちが夫の存在によって遠ざけられ、離れていった。番組降板や事務所退社など、麻耶の仕事にも影響が出た。長年お世話になった人を切り捨てた形になった。そのことだけでも、國光氏に大きな疑問を抱くのに十分だった。
そして今回もそうだ。離婚協議を伝える「セブン」発売の当日(7月1日)、國光氏は、YouTubeの有料メンバーシップを募集することをブログで発表した。月額1万2,000円! で、メディテーションを月4回、お茶会を月2回やるんだって。そして、ここに自身と麻耶のツーショット写真まで載せているのだ。
まだまだ麻耶を利用し尽くそうとしている國光氏。離婚までは、まだまだ時間がかかるかもしれない――。
何度も取り上げて恐縮だが、今週もまた熊田曜子ネタを取り上げたい。なぜって熊田へのバッシング、芸能マスコミによる弱者いじめがあまりに眼に余るから。今回、熊田ネタを取り上げたのは「週刊女性」。その要旨は熊田の不倫疑惑発覚などで、裁判に勝つのは無理と判断した熊田が、和解に向けて動いているというもの。
しかも、こんなくだりが。「これまでの報道を見る限りは、Aさん(夫)に分がありそうですからね」(Aさんの知人のコメント)だって。はぁ〜〜!? さらに先日「週刊新潮」が報じた、景品表示法に違反したハーブ茶の広告塔を熊田がしたことで、所属事務所も音をあげたというが、そもそも、この広告塔の仕事を事務所が知らなかったなんてあるの? むしろ事務所の責任なのでは!? など、ツッコミどころ満載の熊田バッシング記事。
熊田の不倫や“落ち度”をことさら強調することで、結果的に夫のDV疑惑を払拭させ、容認までさせてしまう。あまりに恐い。こんな論調の芸能マスコミの罪は、重い。