7月4日に放送された中居正広司会の特番『夏の番組対抗 タイムリミットバトル ボカーン!』(フジテレビ系、以下『ボカーン!』)が、ある番組に“そっくり”と視聴者の間で話題になった。
嵐が2020年末の活動休止まで13年続けていた人気ゲームバラエティ『VS嵐』(同)がそれだ。現在は相葉雅紀がキャプテンとなり、『VS魂グラデーション』にリニューアル。相葉をはじめとするジャニーズメンバーが、ありとあらゆるものを正しく並び替える企画に挑戦しており、『VS嵐』とは全くの“別物”になっている。
「ところが中居の『ボカーン!』は、出演者が一致団結して、目の前にある合計100本のボーリングのピンを制限時間内に全て倒したり、手元のスマホを使って、モニターに表示される文言を制限時間内に正確に打つなど、『VS嵐』の風味も感じさせるゲームが盛り込まれていました。視聴者からも『これVS嵐だ』『中居くん番組、VS嵐のパクリ』『VS嵐を嵐抜きで中居くんがMCしてるみたいな番組』といった声が続出することに」(芸能ライター)
それもそのはず、『ボカーン!』総合演出は『VS嵐』を立ち上げ、企画してきたプロデューサー・萬匠祐基氏。同氏は昨年5月に退くまで、後継番組である『VS魂』を引き続き手掛けてい。また構成作家の町田裕章氏も、『VS嵐』、さらに現在の『VS魂』のチーフ作家。『ボカーン!』が『VS嵐』テイストになるのは当然といえるだろう。
さらに気になるのが、今回の冒頭、アシスタントを務める平成ノブシコブシ・吉村崇が「徐々にレギュラー見えてきましたんで、何とか(レギュラーを)獲得しようということでよろしくお願いいたします」とあいさつしていたことだ。
「実際はレギュラー化に向けて動き出してなくても、吉村がお決まりのセリフのように言うことはあります。ただ、前回3月放送の時は2時間特番で、今回は3時間と拡大していますから、『ボカーン!』への期待の大きさが膨らんできているのかもしれません」(業界関係者)
だが、もしレギュラー番組に昇格した場合に気になるのが、現行の『VS魂』との兼ね合いだ。スタジオで行われるゲーム番組という点は同じだけに、ネットではこんな声があふれている。
「『「ボカーン!」ができるなら、「VS魂」もゲームやればいいのに』『こういうゲームを「VS魂」でやってほしい』『「VS魂」やめて、これをレギュラーにしたほうがいい」『「VS魂グラデーション」とかいうの続けるなら、「ボカーン」をレギュラー化してほしい』などの意見です。7月1日放送の視聴率が4.3%と、グラデーションにリニューアル後も低視聴率が続く『VS魂』だけに、視聴者の不満は高まっているようです」(芸能ライター)
なお、『ボカーン!』には新・木10ドラマ『純愛ディソナンス』(同)のチームメンバーとしてHey!Say!JUMP・中島裕翔、HiHi Jets・高橋優斗といったジャニーズも出演。中居と楽しく会話をしていた。
「20年3月にジャニーズ事務所を退所した中居ですが、以降もジャニーズとの関係性は良好の様子。もし万が一中居が『VS魂』の後を引き継ぐことになったとしても、こじれることは少ないといえるのでは」(前出、関係者)
前回は春ドラマの放送のタイミングでオンエアされた同『ボカーン!』。今回、番組に登場したのは夏クールのドラマ出演者たちだった。秋に3度目があるとしたら、どんな扱いになっているのだろうか?
(村上春虎)