杏と坂口健太郎のダブル主演“月9”ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)。7月11日にスタートし、世帯平均視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタを記録したものの、「前クールの作品と比べると、先行きが不安な結果」(芸能ライター)なのだという。
『競争の番人』は、前クールに同じ“月9”枠で放送されていた綾瀬はるか主演『元彼の遺言状』の原作者・新川帆立氏の同名小説を実写化。“ダイロク”こと公正取引委員会審査局第六審査へ左遷された元刑事の白熊楓(杏)と、20歳で司法試験に合格し、東大法学部を主席で卒業した審査官の小勝負勉(坂口)がコンビを組み、企業の不正を暴く内容となっている。
「第1話では、栃木県にあるホテル3社が結婚式の料金をめぐって不当な取引制限(カルテル)を行っている疑いが浮上し、ダイロクが調査を開始。カルテルの首謀者と思われる天沢雲海(山本耕史)が経営するホテルに探りを入れ、最終的に、立ち入り検査を行うことに。しかし、天沢がこれを拒否する……といったストーリーでした」(同)
そんな中、小勝負は審査官の六角洸介(加藤清史郎)に、“立ち入り検査が許可された”という嘘をホテルのロビーで言わせるという“作戦”に出る。これに釣られたホテル長の長澤俊哉(濱津隆之)は、証拠隠滅のためにノートパソコンを外に持ち出し川に捨てたが、小勝負は彼を尾行し、捨てられたノートパソコンを回収した。
しかしこのシーン、長澤がホテルから逃げ出そうとする場面では雪が降っていたものの、屋外に出た際には快晴となっており、雪もほとんどないという不自然な描写が見られた。ネット上では「さっきまで降ってた雪はどこ行った?」「すごい雑なシーンを見た(笑)」などとツッコミが続出し、苦笑されてしまったのだ。
とはいえ、初回の世帯平均視聴率は11.8%と2ケタ発進を遂げ、決して悪い結果ではないが……。
「前枠の『元彼の遺言状』は初回が12.1%だったので、『競争の番人』はこれを下回るスタートとなりました。『元彼の遺言状』は全話平均世帯視聴率9.1%でしたが、月9枠としては、2020年4月期『SUITS/スーツ2』の全話平均8.5%以来、“ひさびさの1ケタ台フィニッシュ”という結果。なお、『元彼の遺言状』は第3話まで2ケタ視聴率をキープしていたものの、第4話以降はすべて1ケタに沈んでいます」(同)
視聴率が伸び悩んだ『元彼の遺言状』より勢いのない『競争の番人』。果たして、ここから挽回できるだろうか?