ジャニーズWESTにとって19枚目のシングル「星の雨」が、8月2日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位にランクイン。売り上げは23万331枚という好スタートを切った。
今作は、初回盤A(CD+DVDまたはBlu-ray)、初回盤B(CD+DVDまたはBlu-ray)、通常盤(CD)と、ジャニーズショップ オンラインストア限定商品の通販盤(CD+GOODS)としてリリース。表題曲「星の雨」は、メンバーの重岡大毅が主演を務める7月期の深夜ドラマ『雪女と蟹を食う』(テレビ東京系)の主題歌に起用されている。
初回盤AのDVD・Blu-rayには同曲のミュージックビデオとメイキングが入り、初回盤B(DVD・Blu-ray)は75分のライブ映像を収録。5月14日に大阪で行われ、ジャニーズWESTも出演した野外ライブイベント『OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2022』の模様を収めた「METROCK2022 OSAKA -LIVE & Documentary-」がついているのだ。
さらに、初回盤A・B、通常盤に封入されているシリアル計3つ一口で、映像特典「ジャニーズWESTの夏休み2022」を視聴できるキャンペーンも実施。こちらはシリアルの登録締め切りが8月7日午後11時59分で、同31日(午後11時59分)までの期間限定配信となっている。
ほかにも、「ジャニーズWEST想い出のベースボールシャツ」はシリアル1つで応募可能。抽選で777名にプレゼントするという企画だが、「ジャニーズWESTの夏休み2022」を見るために使ったシリアルは再利用できないとか。
「限定配信の『ジャニーズWESTの夏休み2022』を視聴し、ベースボールシャツのプレゼントに応募した上で、グッズ(SOUL 2 SOULオリジナルバンダナ)付きの通販盤も揃えるとなると、最低でも5枚分の商品を買うことになるわけです。こうした特典が発表された段階で、ネット上のファンからは『売り方が汚すぎ』『CDの売り上げを上げたいから仕方ないのかな』『WESTがやっと本気を出した。こういう売り方がいいと思うから5形態買う』と賛否両論が噴出していました。というのも、ジャニーズWESTはこのところシングルの売り上げが減少傾向にあったんです」(ジャニーズに詳しい記者)
14年4月のデビューシングル「ええじゃないか」は発売初日に15万972枚を売り上げ、首位を獲得。週間ランキング発表時点で26.2万枚(初週)にまで伸びたが、2作目の「ジパング・おおきに大作戦 / 夢を抱きしめて」(同年10月リリース)の週間売り上げは約11.1万枚と大幅に下落してしまった。
以降も「ええじゃないか」を上回るほどの勢いはみられなかったが、昨年1月発売の「週刊うまくいく曜日」は初日16万5,831枚で、過去最高のセールスを達成(初週22.7万枚)。この勢いを維持するかと思いきや、以降の初週売り上げ記録は「サムシング・ニュー」(同5月、21.8万枚)、「でっかい愛/喜努愛楽」(同7月、20.3万枚)、「黎明/進むしかねぇ」(今年1月、19.5万枚)と右肩下がりになっていたのだ。
そんな中、ニューシングル「星の雨」は初日だけで23万枚をマーク。自己ベストの「週刊うまくいく曜日」よりも好調であるほか、すでに前作「黎明/進むしかねぇ」の初週売り上げを超えており、週間ランキングでの1位も確実とみられている。前述の通り、今作の商品展開については否定的な声もあったが、結果的にジャニーズ事務所や、所属レコード会社・Johnny’s Entertainment Recordサイドの狙いが功を奏した形だろう。
「これにはファンも『「星の雨」の売り上げにビックリ! METROCKのDVD効果スゴい』『特典DVDの影響が大きいのかもしれないけど、確実に売れてる!』『この調子で「ええじゃないか」の初週記録を超えてほしい』『初日売り上げ過去最高の23万台。うれしすぎて泣いた』と歓喜しています。ファンが喜ぶような特典をつければ確実に売り上げも伸びることが実証されたわけですが、毎回こうした豪華な内容を盛り込むのは厳しいでしょう。次回からはどんな販売方法を取り入れるのか……」(同)
まずはデビューシングル「ええじゃないか」の週間記録(26.2万枚)を上回ることはできるのか、週間ランキングの結果に注目が集まる。