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『ミヤネ屋』、統一教会の連日報道で視聴率アップ! 『モーニングショー』には失望の声広がる

 『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の信頼が失墜しているという。ネット上では、「『モーニングショー』はもうダメだな」「圧力に及び腰なテレ朝に失望」「信頼回復はないかも」など、失望の声が広がっている。

 同番組は、同局社員の玉川徹氏が「好きなキャスター&コメンテーター」(2021年5月29日付、「文春オンライン」調べ)で1位を獲り、同じく2位に羽鳥慎一がランクインするほど、視聴者の支持率は高かったはずだが、一体どうしてしまったのか?

「安倍晋三元首相が凶弾に倒れ死亡した事件の後、山上徹也容疑者の母親と、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が大きくクローズアップされました。すると『モーニングショー』は、いち早く統一教会に着目。7月12日の放送では、宗教トラブルに詳しい紀藤正樹弁護士がスタジオに登場し、前日に行われた同教団・田中富広会長の会見を徹底批判。『100%嘘としか言いようがない』と紀藤弁護士は言い切っていました」(芸能ライター)

 紀藤弁護士は翌13日も出演。番組も40分を割き、大々的に教団を取り上げた。ところが、ある日を境にパタリと報道をやめている。

「18日、番組に元参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏が登場。有田氏は90年代からオウム真理教や統一教会を取材してきた人物としても知られますが、当時、オウムに捜査のメスが入った一方で、なぜ統一教会は摘発されなかったのか、その理由を警察幹部に聞いたところ、『政治の力』と言われたと告白。驚きの証言にスタジオは凍り付き、玉川氏も顔をゆがめて絶句していました」(同)

 以降、『モーニングショー』では教団関連のニュースが激減。8月3日放送は、番組冒頭で国会議員と教団のつながりについて切り込んだものの、番組おなじみの巨大パネルを使った解説はなく、フリップでの説明にとどまった。時間もわずか11分で終了。冒頭の失望の声は、そんな番組姿勢に向けられているものと思われる。

 一方で気を吐いているのが『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)だ。

 8月1日放送では、2時間の放送枠のうち、何と1時間25分を使って、政治と教団の関係を解説。スタジオには紀藤弁護士も出演し、なぜ教団の関連団体に安倍元首相がビデオメッセージを送ったのか、などを徹底解剖した。

 2日は、旧統一教会の名称変更が認められた背景を報道。さらに、11年半、旧統一教会の信者として活動していたという金沢大学・仲正昌樹教授がリモートで生出演し、入信した経緯や、当時の霊感商法について激白した。

 『モーニングショー』が11分で終わった3日も、『ミヤネ屋』は1時間20分を使って大特集。今度は、教団を20年以上にわたって取材し、教団側から「要注意人物」と指定されたジャーナリスト・鈴木エイト氏を招へい。勧誘の手口の変遷など、生々しい実態を解説するも時間が足らず、後日あらためて登場することになった。

「この日、鈴木氏は聞き捨てならない発言をしています。『第2次安倍政権以降、 国家公安委員長に就いた政治家が10人いるんですけど、そのうち約半分が統一教会と何らかの関係を持ってきた人なんです』と告白。さらに『2010年を最後に、統一教会に関する霊感商法が刑事事件になってない、警察が摘発をしてないんですよ。警察側が手入れをしてないというところが一つのポイントとして押さえてほしい』と訴えていました」(同)

 暗部に切り込む『ミヤネ屋』に対して、ネット上では「本当に頑張っててすごいと思う」「今日も『ミヤネ屋』の報道が素晴らしい」「MCの宮根誠司は嫌いだけど『ミヤネ屋』のことは見直した」「『ミヤネ屋』は録画して見てる」といった好意的な意見が多い。

 実際、この評判は視聴率にも反映している。

「2日の『ミヤネ屋』は世帯7.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)、個人3.7%。6月の視聴率が4〜5%だったのに対し、7月以降は明らかに上昇しています。ちなみに同日の裏番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)は世帯5.7%、個人2.8%でした」(同)

 『ミヤネ屋』の孤軍奮闘と視聴者のエールは、まだまだ続きそうだ。

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