2022年も残り4カ月。あっという間に過ぎ去った上半期だが、テレビ業界で評価が高まった芸能人といえば誰がいるだろうか? 業界で仕事をするテレビマンに聞いたところ、芸人とアイドルの名前が挙がった。
まずは芸人。『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)優勝の特需がいまだ継続中の錦鯉、本格的に大阪から上京してきた見取り図、また女性ピン芸人のヒコロヒー、蛙亭・イワクラ&伊藤俊介の熱愛も話題を呼んだオズワルド、コント師として盤石なシソンヌといった名前が挙がるなか、「ダークホースだった」と評されたのは、アインシュタイン・河井ゆずる。
「出演本数こそまだ少ないですが、仕切りもでき、『ワイドナショー』(フジテレビ系)にはコメンテーターとして頻繁に呼ばれている。きっかけは2月、『ラヴィット!』(TBS系)で、コロナに感染した麒麟・川島明の代役を務め上げたことでしょう。硬軟を問わず話せるので貴重な人材です。ただ、勢い任せに冠番組を持たせるよりも、もう少し相方の稲田直樹とともに場数を増やしてからのほうがいい気がします」(テレビ業界関係者)
これまでは、“稲ちゃん”こと稲田の陰に隠れて“じゃないほう芸人”とも呼ばれていた河合だが、スキルを発揮できる場を得たようだ。そしてもう1人、地道に信頼を積み重ねてきた芸人がいるという。
「さらば青春の光・森田哲矢です。しゃべりのタイプ的にはフットボールアワー・後藤輝基を思わせますが、後藤のように“たとえツッコミ”が秀逸なわけではありません。しかし森田は、相手をイジりつつも、うまく相手に注目が集まるように持っていける。ダミ声なのでツッコミも強めに響いてしまいそうですが、性格の優しさが全身から滲み出ているので、受け取るほうもイヤな感じがしない。しかも、個人事務所なので、在京キー局でなくても、面白そうなオファーであれば引き受けてもらえるフットワークの軽さも魅力です」(放送作家)
続いて、アイドルはどうだろうか? クイズとサッカーという2つの分野で仕事を増やしている日向坂46・影山優佳の名前も挙がったが、「快進撃は目を見張るものがある」として王林を推す声も。
「今年3月末、地元青森を盛り上げるアイドルグループ・りんご娘を、ほかのメンバーとともに卒業。東京での仕事が、以前よりやりやすくなったことで、露出が増加しました。また、8月9日放送の『熱唱!ミリオンシンガー』(日本テレビ系)では抜群の歌唱力を披露して100万円を獲得。女優として活動することもあるので、今後さらに目にする機会が増えるのでは」(テレビ制作会社スタッフ)
今回名前が挙がった、各ジャンルの有望株。業界の期待を自信に変えて、さらなる今活躍に飛躍を遂げてほしいものだ。