8月20、21日に東京会場(ZOZOマリンスタジアム/幕張メッセ)と大阪会場(舞洲SONIC PARK)で開催された音楽フェス『SUMMER SONIC 2022』。21日の東京会場にはロックバンド・ONE OK ROCK(以下、ワンオク)が出演したが、「ボーカルのTakaは自身のステージで、主催者側が新型コロナウイルス感染症対策として設けたルールを破り、ネット上で賛否両論を巻き起こしている」(音楽誌ライター)ようだ。
2020年から新型コロナが流行したことにより、『SUMMER SONIC』としての開催は19年以降、3年ぶり。ほかの音楽フェスが感染対策を徹底しながら開催される中、今回の『SUMMER SONIC』も「発熱のある方は入場できません」「大声・歓声禁止」といったルールのもと行われた。
「そんな中、音楽ファンの間で夏前から物議を醸していたのがワンオク・Takaです。彼は6月23日に自身のインスタグラムでライブ配信を実施した際、出演予定のフェスで観客の声出しが禁じられていることに不満を述べ、『俺は煽るよ』『俺は普通にライブやりたいから。普通にライブする。たぶん「歌って~!」とか言っちゃうと思うし。テンション上がりすぎて。で、たぶん「暴れろ~!」とか言っちゃうかもしれない。言わせといて、それは。もうあの、しょうがねぇじゃん。ロックバンドなんだから』と宣言していました」(同)
Takaはさらに、観客の声出しを煽って運営側から“出入り禁止”を言い渡されることになったとしても「覚悟決めて、そのつもりでやります」と、強気な姿勢だった。しかし、ネット上ではこの時点で「ワンオクが出禁になるのはいいけど、煽ってクラスターが発生しても責任は取れなくない?」「ロックバンドだから何? ていうかロックを勘違いしてるね」などと波紋を呼んでいた。
「そして今月21日、『SUMMER SONIC 2022』東京会場でパフォーマンスを行ったワンオク。同フェスに参加した観客の中には、SNSにレポートを上げている人も多いのですが、やはりTakaが観客の声出しを煽って『もういくら(声)出したって関係ねえだろ』『出禁覚悟』『謝るから、俺が。後でもし(運営側から)怒られたら』などと言っていたことが複数報告されました」(スポーツ紙記者)
ネット上では「あり得ない」「自分たちのライブならまだしも、フェスではルールを守るべき」といった批判が噴出。ただ、「海外ではこれが普通」「世界を知るTakaだからこその発言では?」「声出し解禁の流れを作ってくれてありがとう」といった擁護派も存在し、完全に賛否が分かれている状況だ。
なお、SNS上では20日の『SUMMER SONIC 2022』東京会場でパフォーマンスしたHYDEが「声が出せないのは寂しいけどルールは守れ」「不安な人の隣で騒ぐのはダサい」「今いるそのスペースは、3年かけて君らが勝ち取った場所だろ? 有効活用しろ」といった内容を話していたことも報告されており、「HYDEめちゃくちゃカッコいいわ」「好感度爆上がり」などと称賛されている。「私はTakaよりHYDEに賛同する」「HYDEに感動。Takaとの差を感じたね」と、両者を比較する書き込みもみられた。
「フェスの感染対策問題といえば、昨年8月に愛知で開催された音楽フェス『NAMIMONOGATARI2021』が大炎上しました。同フェスは県内に緊急事態宣言が発令された中で開催された上、観客がノーマスクでも放置し、アーティストとのコール&レスポンスが行われた結果、クラスターまで発生するという最悪の事態に。あまりに騒動が大きくなって、イベント補助金の交付が取り消しになる展開もありました。現在も多くのフェス主催者側は『「NAMIMONOGATARI」の二の舞いは避けよう』というのが本音で、感染対策に一層気を配っているそうです」(同)
『NAMIMONOGATARI』騒動から1年たち、やや状況も変わっているとはいえ、主催者側の意向を真正面から否定したTaka。22日には、自身のインスタグラムで「嫌な気持ちにさせてしまった人達へ。ごめんね」と謝罪したが、今回の“煽り”に対する批判は、そう簡単には収まらないだろう。