8月20日午後6時より、動画配信サービス・ABEMAで配信された声優バラエティ特別番組『5周年記念 声優と夜あそび 28時間テレビ大感謝祭〜Say You Thank You〜』。番組放送中には、「ビスポークプラットフォーム上の声優番組ビデオにおける24時間の最多視聴回数」としてギネス世界記録に認定され、ネット上では視聴者から「ギネス達成おめでとうございます!」と祝福の声が多数寄せられたが、そのウラでは、空気がピリつく場面もあったようだ。
毎週月~金曜日の午後10時から1時間半にわたって配信されている『声優と夜あそび』は、人気声優が日替わりでMCを務める業界初の生配信レギュラー番組。2018年4月の「アニメLIVEチャンネル」開局に合わせてスタートし、今年で5年目を迎えた。
また、20年4月から、平日の生配信終了後に配信される姉妹番組『声優と夜あそび 繋(コネクト)』、今年4月からは土曜午後9時配信のロケ番組『声優と夜あそび ウォーカーズ』がそれぞれ開始するなど、派生番組も誕生。各曜日のMCには、岡本信彦、上坂すみれ、蒼井翔太、浪川大輔ら総勢14名の人気声優たちが顔をそろえている。
ネット配信番組でありながら、地上波と引けを取らない趣向を凝らした企画や、同番組でしか実現し得ない声優たちの豪華コラボレーションが見られることで、声優ファンから好評を呼んでいる『声優と夜あそび』。制作背景について、声優業界関係者は以下のように語る。
「同番組は、地上波のバラエティ番組を担当している制作会社が手がけています。番組内容はもちろん、セットなどのクオリティが高いと好評なのも、そのおかげでしょうね。なお、放送開始当初から見ているファンなら察しがついていると思いますが、長年レギュラーを務めているのはスタッフの“お気に入り声優”。そのほかにも、“数字が取れる”人気声優や、先輩声優の“バーター”といった起用の仕方も少なくありません。これは『声優と夜あそび』に限らず、どんなバラエティ番組にもあることですが……」(声優業界関係者)
なお、28時間にわたって配信された今回の5周年特番には、2日間で40名以上の人気声優が出演。数々の企画が用意され、終始和気あいあいとした雰囲気で進行したが、21日午後に行われた「屋上で納涼タイム!」コーナーでは、不穏な空気が流れる一幕があったようだ。
「ビルの屋上に設置された会場に、MC役の下野紘のほか、水曜レギュラーの森久保祥太郎、金曜レギュラーの仲村宗悟に加え、岩田光央、野島健児、松風雅也らゲスト陣も集結し、ビールを片手にフリートークを行いました。“何をしても大丈夫”なコーナーだと説明がありましたが、松風はコーナー序盤からスマホを手にし、出演者を撮影して自身のSNSにリアルタイムで画像をアップ。その後も終始スマホに集中していたため、下野が視聴者からの『松風さん、スマホ見すぎじゃないですか』というコメントを読み上げながら苦言を呈していました」(芸能ライター)
そんな松風は、かつて平日朝の子ども向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)で曜日レギュラーを務めており、“怪人ゾナー”というキャラクターを担当していた森久保と今回共演する形に。2人は思い出話に花を咲かせたものの、森久保が松風に対して不服そうな態度を取る場面も見られた。
「松風によると、ナゴヤドームで行われた『おはスタ』イベントの際、森久保が寝坊により大幅な遅刻をしたため、松風はほかの出演者と共に、ステージ上で森久保が到着するまでの時間を稼いだそう。森久保はほかにも“前科”があり、これがきっかけとなって、ゾナー役から戦闘員役に降格したといいます。松風がこのエピソードを語り出した際、森久保は明らかに不機嫌そうな表情を浮かべ、その後もしつこく遅刻イジリを続ける松風に、『いい加減、アップデートしろよ!』『20年前のままじゃねえか、印象が』と声を荒らげていました。飛び入り参加した安元洋貴が『地元のヤンキー友達みたいだね』と笑いを誘い、いったん場は和んだのですが、その後も森久保だけは不機嫌そうな面持ちのままでした」(同)
森久保が遅刻で番組関係者に迷惑を掛けたのは明らかな事実のようだが、業界関係者によれば、一方で松風も昔から「空気が読めないタイプ」(前出・関係者)だとか。
「彼は今回のようなトーク番組の現場で、なんとか『爪痕を残そう』と張り切るものの空回りするタイプ。森久保は『声優と夜あそび』の配信開始当初からスタッフに重宝されていますし、今回の反応を見る限り、しばらくは松風の出演はないかもしれませんね」(同)
ともあれ、ギネスに残る記録を達成した『声優と夜あそび』。今後も長く続いていくことを期待したい。