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日テレ、20年ぶり『THE夜もヒッパレ』復活の大嘘? 推し続けるお粗末な事情 

 8月27日から28日にかけて放送された『24時間テレビ45』(日本テレビ系)で、伝説の人気歌番組『THE夜もヒッパレ』(同)が20年ぶりに復活。放送前からネットニュースで報じられるなど、話題を集めた。

「同番組は1995年4月~2002年9月の7年半にわたって放送された人気番組。今回、大々的に復活とあおっていたものの、実はすでに今年3月、日本テレビ系音楽特番『Premium Music 2022』の目玉企画として先行復活しているのです」(芸能ライター)

 『Premium Music』では、当時の番組司会・三宅裕司と進行アシスタント・赤坂泰彦、さらにはレギュラーメンバーだったMAXなども登場。番組セットを20年ぶりに完全再現し、懐かしの映像と令和のスペシャルライブを融合させ、令和版『THE夜もヒッパレ』として放送していた。

 さらには、King&PrinceがV6のデビュー曲「MUSIC FOR THE PEOPLE」のアクロバットにも挑戦。新旧の視聴者から反響を集めた。

 そして今回、その5ヵ月前のことをまるで忘れたかのように「20年ぶり復活」と大々的に宣伝。セットも前回と同じく完全再現し、出演者には三宅と赤坂、MAXに加えて三宅と並んで番組司会を務めていた中山秀征も合流した。

「この日の番組は、『24時間テレビ』のテーマ『会いたい!』に合わせて『あの名曲に会いたい!』がコンセプト。懐かしい歌が次々とパフォーマンスされました。例えば、王林とファーストサマーウイカがWinkの『淋しい熱帯魚』をカバー。また、日テレの大ヒットドラマ『野ブタ。をプロデュース』の主題歌で、亀梨和也・山下智久が劇中の配役である修二と彰として歌った『青春アミーゴ』を、当時、Jr.としてバックで踊っていたHey!Say!JUMP・山田涼介と、人気上昇中のSexy Zone・菊池風磨が熱唱し、ファンを喜ばせました」(同)

 ほかにも、7月にステージ4の肺がんを公表したアニメソングの帝王・水木一郎が、KAT-TUN・中丸雄一と共に自身の代表曲「マジンガーZ」を歌唱。中丸は「Jr.のころは『夜もヒッパレ』に出られるなんて、夢のまた夢の話なわけですよ」と感激していた。

 ジャニーズ勢による豪華な歌唱が反響を呼ぶ一方で、このコーナー自体には「20年振りの復活? キンプリが前やってなかった?」「20年ぶりって、こないだも復活してたし」との疑問や、「『千鳥vsかまいたち』(同)でも、『夜もヒッパレ』を散々ネタにしてたからもうおなかいっぱい」など新鮮味がないとの意見も見られる。

「昨年2月、『千鳥vsかまいたち』(現『千鳥かまいたちアワー』)で、千鳥・大悟が『今のテレビには赤坂さんが足りない』と訴え、『夜もヒッパレ』を数回にわたって大々的にフィーチャー。『ヒッパレ』の過去映像を流し、赤坂がアーティストより前に立って激しくMCを展開する姿などを紹介。大悟を筆頭に、相方のノブやかまいたちがそれをマネるなどしました」(同)

 しかし一体、なぜ日テレは『夜もヒッパレ』を推し続けるのだろうか? そこには、どうやらお粗末な事情があるようだ。

「『千鳥vsかまいたち』も、『Premium Music 2022』も今回の『24時間テレビ』も、携わる放送作家やスタッフがかぶっています。つまり、はっきり言ってしまえば内輪の流行。音楽ものは、ヒット曲の過去映像も流せるし、歌うまタレントを集めればそれだけでソフトになるので、お手軽なんです。ただ20年ぶりの復活というのは、大嘘になっちゃいますね(笑)」(業界関係者)

 制作サイドも自覚があったのだろう。オンエア中はその「20年ぶり」というフレーズは強調されず、テロップにも表示されていなかった。

 ところで、『夜もヒッパレ』復活として放送されたものの、歌手ではない異分野のタレントが歌唱するというヒッパレならではの特色は薄かった。わざわざ番組名を掲げる必要はなかったように思うが……。

「『ヒッパレ』が復活すると言ったほうが、当時の視聴者にはイメージしやすいということでしょう。ただ、『Premium Music』に続いて出てきた三宅は、今の若者からすれば『誰?』となるでしょうね」(同)

 赤坂も『千鳥vsかまいたち』や大悟による猛プッシュの甲斐なく、今のところ再ブレークには至らず「あの人は今」状態。それでも、日本テレビは今後も「○○年ぶり復活!」と一人お祭り騒ぎを続けるのだろうか。

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