King&Prince(以下、キンプリ)のニューシングル「TraceTrace」が、9月13日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位に輝いた。売り上げは初日で38万543枚を記録。今年4月の前作「Lovin' you/踊るように人生を。」の初日売り上げを4万枚以上も上回り、自己歴代2位の好スタートを切った。
今作は、初回限定盤A(CD+DVD)、初回限定盤B(CD+DVD)、通常盤(初回プレス、CDのみ)の3種類でリリース。先着特典として、A6サイズのステッカーシート(初回限定盤A)、A4サイズのクリアポスター(初回限定盤B)、ケーブルホルダー(通常盤)がついているほか、初回特典に「期間限定動画視聴シリアルナンバー」も封入。
このシリアルナンバーは、初回限定盤A・B、通常盤でそれぞれ異なる映像を視聴できるもの。内容は「TraceTrace」Jacket Making(初回限定盤A)をはじめ、「Trace レース GP」タライレースリベンジ(初回限定盤B)、真夏のスイカ割り大会(通常盤)となっており、視聴期間は9月13日午後12時~同27日午後6時までの2週間限定だ。
「期間限定動画は3パターンありますし、視聴期間も短いため、熱心なファンならば発売直後に3形態ともゲットしているでしょう。『TraceTrace』は初日33万台だった前作『Lovin’ you/踊るように人生を。』超えを達成。さらに、その前をさかのぼると、『恋降る月夜に君想ふ』(21年10月発売、初日32万2,854枚)や、『Magic Touch/Beating Hearts』(同5月発売、33万5,749枚)よりもアップ。これまでの自己最高だった『I promise』(20年12月発売)の初日41万6,360枚に次ぐ、ベスト2位の高数字となっています」(ジャニーズに詳しい記者)
また今作に関しては、「ツアー会場限定特典付きCD」が物議を醸した。キンプリは現在、10月まで続くアリーナツアー『King&Prince ARENA TOUR 2022 ~Made in~』を開催中だが、ツアー初日を控えた7月29日、所属レコード会社・ユニバーサル ミュージックの公式サイトで、静岡(7月30日~31日)、北海道(8月6日~7日)、大阪(8月19日~21日)の3会場でチケットホルダーがもらえる「ツアー会場限定特典付きCD」の予約を行うと発表したのだ。
「ツアー会場限定特典付きCDは、期間中に各会場の周辺で公式通販『UNIVERSAL MUSIC STORE』の予約・販売受付サイトにアクセスすると予約ができるシステムだそうです。このキャンペーンが明らかになった直後、一部ファンの間で『なんで3会場だけなの? 不公平』『せめて全会場を対象にしてほしい』と不満が出ていました。この予約特典も売り上げが伸びた要因なのでは。なお、9月16日~19日の横浜アリーナ公演の開催期間にもツアー会場限定特典付きCDを販売するそうです」(同)
そんな「TraceTrace」は、永瀬廉主演の7月期ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)の主題歌。同作は初回から世帯平均視聴率が6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタで始まり、7話で3.6%の最低記録を更新するなど、数字は絶不調だ。しかし、CD自体は「I promise」に迫る勢いで売れているため、ジャニーズ事務所やレコード会社サイドもほっと胸をなでおろしていることだろう。
1日目の結果を受けて、ネット上のファンも「初日記録が『I promise』に次ぐ枚数だなんてうれしい!」「『I promise』以降で一番良い売り上げ! 廉くんファン、やったね!」「初日売り上げ歴代2位おめでとう!」と歓喜していた。
前作「Lovin’ you/踊るように人生を。」の初週記録は46.6万枚で、指標となる「I promise」は初週56.7万枚をマークしている。果たして、「TraceTrace」は最終的にこの2作の数字にどれほど近づけるのだろうか?