• 日. 12月 22nd, 2024

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『ボンビーガール』打ち切り『池上彰の学べるニュース』降格……劇団ひとりの“不運”と“貧乏くじ”

 ヤラセ発覚や恋愛企画のスタートなど、騒動や迷走を連発した『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)が、今年9月いっぱいで終了するとみられている。後番組は中村倫也が司会を務める『一撃解明バラエティ ひと目でわかる』だと一部で報じられる中、目下『ボンビー』で貧乏くじを引いているのが劇団ひとりだ。

「『ボンビーガール』はもともと2011年4月から9月まで深夜枠で放送され、さらには過去5回のスペシャル番組が好評だったことを受け、13年4月から火曜夜10時にレギュラー化されたもの。この昇格にあたり、新たに加わったのが、劇団ひとりでした。しかし進行役は、水卜麻美アナウンサーが務め、司会は元TOKIO・山口達也。ひとりはあくまで杉村太蔵やDAIGOといったタレントと同じパネリストとしての起用でした」(芸能ライター)

 だが、そんな劇団ひとりに絶好のチャンスが訪れた。それが、元TOKIO・山口の降板だ。その理由について、ここでは紙面を割くことはしないが、山口が番組を去ったことで司会の座が空くことになった。

「山口の降板後、番組では毎週、スペシャルMCという肩書で香川照之や今田耕司、井上芳雄らが登場。山口のポジションを担っていましたが、こうした応急処置的なスペシャルMCも尽きてきて、ひとりがMCのポジションに立つことに。とはいえ、なんとなく“ぬるっと”昇格した格好で、番組から新MC決定といったアナウンスはありません」(同)

 現在、番組のHPを見てみると、MCとして名前が記載されているのは水卜アナのみ。劇団ひとりは、杉村やハリセンボン、DAIGOと同じく「ボンビーファミリー」の一員として扱われている。またHPの集合写真でセンターにいるのは、水卜アナとなぜかDAIGO。劇団ひとりはDAIGOの横につくという構図で、実際にMCとして番組を回しているにもかかわらず、この扱いはまさに“貧乏くじ”にも思える。

 しかし、気の毒な不運は『ボンビーガール』だけではなかった。かつてメインキャスターを務めていた番組でも、報われない出来事に見舞われていた。

「ひとりは08年から、本名の川島省吾名義で『学べる!!ニュースショー!』(テレビ朝日系)のメインキャスターを担当。そのニュース解説役に、池上彰がいました。ところが番組は1年で終了。その半年後、テレ朝は池上をメインにした『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』をスタートさせます。前身番組でメインを張っていたひとりは、土田晃之といったレギュラーコメンテーターの1人に降格していました」(同)

 一体なぜ、MCポジションからはじかれてしまったのだろうか?

「ひとりも決して悪くはないんですが、決め手に欠けるというか……。例えば、フットボールアワー・後藤輝基は“たとえツッコミ”、麒麟・川島明はあの声の良さとソフトなツッコミ、有吉弘行もかつては毒舌と、それぞれ特徴があるのですが、ひとりの場合は、一言で言い切れない。つまりは、作ろうする番組の“性格”も決めにくくなるわけです。ひとりのたたずまいと巧みな司会テクニックは、それこそ川島と同じなのですが……」(放送作家)

 MCのポジションに恵まれないとはいえ、『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)でもレギュラーとして出演し、MC・中居との信頼関係も見て取れるなど、2番手、3番手のポジションはがっちり保持している。派手に司会をやって悪目立ちしたり、番組の数字に振り回されるよりも、堅実な生き方なのかもしれない。
(村上春虎)

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