本田翼が主演を務める連続ドラマ『君の花になる』(TBS系/火曜午後10時~)の第1話が10月18日に放送され、世帯平均視聴率が6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠で前クールに放送された永野芽郁主演『ユニコーンに乗って』の初回8.7%を2.2ポイント下回った。
同作は、石原さとみ主演『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』(同)や赤楚衛二主演『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)の吉田恵里香氏が脚本を手掛けるオリジナルストーリー。挫折を経験した元高校教師・仲町あす花(本田)が、ひょんなことから、崖っぷちのボーイズグループ・8LOOMの寮母となり、彼らの“トップアーティストになる”という夢に向かって一緒に成長する物語だ。
「『火曜ドラマ』枠で初回が6%台を記録したのは、2018年10月期に放送された有村架純主演『中学聖日記』以来、4年ぶり。8LOOMがK-POPテイストのボーイズグループであることから、BTSをはじめとする昨今のボーイズグループブームに乗じたドラマなのは明白ですが、このテーマで幅広い視聴者を取り込むのは限界があるのかも」(テレビ誌記者)
8LOOMのメンバーを演じるのは、オーディションで決定した18~23歳の7人。所属事務所は、リーダー役の高橋文哉がA-PLUS、宮世琉弥がスターダストプロモーション、綱啓永がワタナベエンターテインメント、八村倫太郎がホリプロ……という具合にバラバラだ。
そんな彼らは、ドラマの放送期間限定で実際にグループ活動を行うといい、TBSの公式YouTubeやParaviでは、オーディションから放送までの1年間のメンバーに密着したメイキング映像『君の花になるまでの365日』を5月より毎週配信してきた。
さらに、9月21日に配信リリースされたファーストシングル「Come Again」に続いて、10月19日には同ドラマ主題歌であるセカンドシングル「君の花になる」を配信リリース。加えて、今月29日には写真集『8LOOM PHOTO BOOK』(PARCO出版)の発売も控えているという。
「そして19日には、11月に東京・大阪・福岡でライブツアーを開催することも発表されました。企画段階からグループを売り出すことが前提だったようですが、ドラマの放送で初めて8LOOMを知った視聴者も多いようで、ネット上では『え? もうセカンドシングル? 展開早くない?』『TBSの事前の仕込みぶりに驚き。稼ぐ気満々』『ブレークに導くためのお膳立てがすごい』などと驚きの反応も見られます」(同)
また、TBSの通販サイト「TBS SHOPPING」では、9月よりメンバーカラーのオリジナルTシャツやタオル、8LOOM公式キャラクター「ブルーミー・リチャード2世」のぬいぐるみなど、数々の公式グッズを販売。今月18には、公式グッズ第2弾として、メンバーの写真が印刷されたジャンボうちわやアクリルスタンド、ペンライト、アクセサリーなども追加された。
「ドラマから派生した期間限定グループとは思えないほどのグッズ展開ですが、ネット上の一部アイドルファンの間では『価格設定が強気』と話題になっている模様。例えば、8LOOMメンバーの写真が印刷されたアクリルスタンドは1,500円(税込、以下同)、ジャンボうちわが1,200円、フェイスタオルが2,500円、ペンライトが3,000円なのですが、『ジャニーズより高いね』と指摘されています。ただ、BE:FIRSTの公式サイトで最近まで予約販売されていた『ライトスティック』は5,500円でしたから、単にジャニーズが良心的ということなのかもしれません」(同)
8LOOMを各芸能事務所やレコード会社と一丸となって売り出す同ドラマに対し、「商売がうまい」「ここまでやって、コケたらやばいね」などさまざまな反応が見られるが、とりあえずは第2話以降の視聴率が心配だ。