水谷豊が主演を務める連続ドラマ『相棒season21』(テレビ朝日系)の第2話が10月19日に放送され、世帯平均視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第1話の17.3%から1.9ポイントダウンした。
※本記事は、『相棒season21』第1話と第2話のネタバレを含みます。
12日放送の初回では、南アジア・サルウィンの反政府運動のリーダー・アイシャ(サヘル・ローズ)が親善目的で来日し、パーティーが開かれるも、会場にいた亀山薫(寺脇康文)を含む数人に「アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる」という脅迫文が届く。
早速、杉下右京(水谷)と薫が脅迫者を追跡し始めるも、アイシャが外務省幹部の厩谷琢(勝村政信)から首を絞められる事件が発生。アイシャは無事だったが、その後、右京が部屋で自殺している彼女を発見する……という展開で、この続きは第2話に持ち越された。
「初回終了後、ネット上では右京と薫のコンビ復活を喜ぶ視聴者が続出。一方で、命が狙われているアイシャに護衛もつけず、部屋で一人きりにさせた右京に対し、『右京さんにしては抜けすぎ』『これはさすがに右京さんのミス』との指摘が相次ぎました」(テレビ誌記者)
そして第2話では、アイシャにも「お前が生きてると、みんなが苦しむぞ」という内容のメールが届いていたことや、脅迫による絞殺未遂事件が厩谷による自作自演であったことが発覚。アイシャは、厩谷がかつて彼女の母親を凌辱したことで生まれた子どもであり、その過去を隠すべく、彼女を自死に追いやろうと脅迫メール事件を企てたのだった。
さらに終盤、捜査の過程でサルウィン政府から「好ましからざる人物」とマークされた薫とその妻の美和子(鈴木砂羽)は国外退去処分となり、日本に帰国。薫は嘱託職員として特命係に復帰し、ラストは「特命係に配属になりました。亀山薫です。出戻りです」とあいさつし、右京と握手を交わすシーンが描かれた。
ネット上では、薫の帰国理由について「海外にいる薫ちゃんがどうやって戻るのかと思ったら、国外退去処分とはよく考えたな」「2話分使って、薫を日本に戻すためのストーリーが展開されていたのか!」と脚本に感心する視聴者がいると同時に、「薫ちゃんを戻すためとはいえ、展開がいろいろ雑すぎる」「強引で納得がいかない部分も多い」「今回ばかりはご都合主義と言わざるを得ない」と不満を抱く人も目立つ。
「第1話で、右京は捜査当局に事件を報告しないまま捜査を進めていたのですが、それには、犯人を刺激しないなどの理由があったようです。しかし、脅迫メールが届いた時点で、警視庁のサイバー犯罪対策課に差出人の特定を依頼するのが当然だと感じた視聴者は多かった模様。同シリーズは近年、VRやAIといった最新技術を捜査に取り入れる展開が描かれていただけに、今シーズンの右京のアナログぶりにはどうしても違和感が残ります」(同)
薫を約14年ぶりに特命班へ戻すため、「強引で雑な展開になってしまった感も否めない」という『season21』。視聴者の心が離れないか心配になってしまうが……。