10月26日、ニュースサイト「文春オンライン」にて、放送作家の女性と10年以上にわたり不倫関係にあったことを報じられた声優・櫻井孝宏。9月23日には同メディアで元声優女性と結婚していたことをスクープされたばかりとあって、ネット上ではアニメ、声優ファンから櫻井に批判が続出。また、業界関係者からは櫻井の所属事務所・インテンションの代表を務める声優・鈴村健一にも厳しい声が聞こえてくる。
「文春」によると、櫻井は既婚者であることを隠したまま、約10年にわたって自身がMCを務めるインターネットラジオ番組『P.S.元気です。孝宏』(文化放送超!A&G+)を担当するAさんと不倫関係にあったという。9月の報道により櫻井が既婚者であると知ったAさんは、ショックのあまり体調を崩して救急搬送されたそうで、番組は不倫が発覚する3日前の今月23日の放送をもって突如終了した。
櫻井は報道翌日、事務所公式サイト上に声明文を発表。「この度は私の不適切な行動で皆さまにご迷惑をお掛けしてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」「今回の件は私の無責任な振る舞いの結果であり、私の行いは決して許されるものではなく、皆さまのご信頼を裏切る形になり深く反省しております」(原文ママ、以下同)と謝罪した。その上で、今後については「自分自身の行動を猛省し、失ってしまった信用を回復できるよう誠心誠意努めてまいります」と決意表明している。
ネット上では、「好きな声優さんだっただけにショックすぎる」「10年も結婚していることを隠して付き合ってたら、不倫というより結婚詐欺だろ」「さすがに今回の件は擁護できない」などと櫻井に対する批判の声が続出。
また、お相手のAさんは、『P.S.元気です。孝宏』にも頻繁に出演し、櫻井と軽快なトークを展開。番組はDVD化もされ、その企画では櫻井と共に海外旅行に出かけるなど、ファンにも知られた存在だったことから、「私たちは不倫相手との旅行DVDを買ってたってこと?」「構成作家は内心ファンにマウントとりながらラジオやってたのかな」「Aさんは櫻井さんに騙されたのかもしれないけど、一番の被害者は櫻井さんの奥さんでしょ」と、女性に対しても厳しい意見が寄せられている状況だ。
そんなAさんの人物像について、業界関係者は以下のように話す。
「A子さんは、もともと鈴村のファンでした。放送作家になったのは、もともと才能があったからでしょうが、『鈴村に近づきたい』という思いも少なからずあったはず。実際、鈴村が出演する番組に携わることもあったといいます。彼は2011年8月に、同じく声優の坂本真綾と結婚したため、それを期に櫻井にシフトチェンジしたのではないでしょうか」(声優業界関係者)
なお、櫻井が元声優女性と結婚した時期や相手の詳細については一切明かされていない。「文春」によると、櫻井が所属するインテンションも、結婚していたことは把握しておらず、報道があった際に本人から「結婚してるけど、付き合っている人がいました」と聞いたそうだが……。
「同社の代表取締役には、鈴村のほか、桑原敦という人物がいます。おそらく、『文春』の取材に答えたのは、その桑原氏なのでは。彼が『代表として』把握してなかったというのは事実でしょうが、声優仲間として付き合いの長い鈴村が櫻井の結婚やA子との関係を知らなかったとは考えにくい。本当に代表2人が知らなかったなら、所属タレントをあまりにも野放しにしすぎですし、鈴村が桑原氏に所属タレントの情報を共有できていないのであれば、事務所の体制に問題ありといえます」(同)
そんな鈴村は“文春砲”の翌日、自身のTwitterで「いろいろありますが 今日という日を頑張るために この言葉から始めさせてください おはようございます 好きを謳歌できますように」などと投稿。ネット上では、「他人事すぎる」「社長なんだから鈴村にも監督責任があるし、まず謝罪すべきでは?」「いい大人の私生活までは管理しないでしょ」と物議を醸し、批判が“飛び火”している。業界関係者たちも「鈴村の代表取締役としての自覚のなさにあきれている」(同)ようだ。
さらに、今回の不倫報道を受けて、最もファンの関心を集めているのは、櫻井が声を担当しているアニメへの影響だろう。出演アニメ『ニンジャラ』や『BLEACH 千年血戦篇』を放送するテレビ東京の平岡利介アニメ・ビジネス本部長は、報道翌日の27日に行われた定例会見で、櫻井の進退などは「協議している最中」と語っていた。
なお、昨年7月に同じく“文春砲”のターゲットになった鈴木達央は、不倫騒動の余波でテレビアニメ『東京リベンジャーズ』(同)の龍宮寺堅役をはじめ、複数の作品から降板。彼の場合、未発表だった出演アニメ『Free!』(TOKYO MXほか)の新曲デモテープを不倫相手に聞かせたことも報じられ、同年9月公開の『劇場版 Free!–the Final Stroke–』前編の主題歌が変更される事態となった。この“コンプライアンス違反”も大きく影響し、降板が相次いだのだろう。
「しかし、櫻井の場合は作品に関わるような行為はまだ報じられていませんから、鈴木のような明確な違反が見当たらない。起用継続はテレビ局やアニメ制作会社をはじめとする制作委員会の判断になるのでは。ただ、仮に櫻井がA子さんに対して本当に既婚者であることを隠し、結婚を前提に交際していたとなると、A子さんに訴えられる可能性は十分ありますし、裁判沙汰になった場合、降板する作品が相次いでもおかしくありません。スポンサー企業にもマイナスイメージを与えかねませんし、不祥事を起こした声優を率先して使いたがる作品はほぼありませんからね」(同)
今後、櫻井にはどんな未来が待ち受けているのだろうか。