10月31日をもってジャニーズ事務所を“電撃退社”した滝沢秀明氏。何の前触れもなくジャニーズを去り、その後の動向も不透明なことから、ネット上ではかねてより興味を示していた「火山探検家」への転身説をはじめ、さまざまな臆測が飛び交っている。そんな中、所属タレントが公式モバイルサイト・Johnny’s webのブログや、舞台公演で滝沢氏の退社に言及した。
滝沢氏は、2018年末をもって芸能界を引退。故・ジャニー喜多川氏から若手の育成を任され、19年1月にジャニーズJr.の育成・プロデュースを手掛けるジャニーズ事務所の関連会社・ジャニーズアイランドの代表取締役社長に就任。また、同7月にジャニー氏が死去してからは、ジャニーズ事務所の副社長も兼任していた。
以降、裏方として尽力してきた滝沢氏だが、今年9月26日付でジャニーズアイランドを辞任し、10月31日にはジャニーズ事務所副社長からも退いたという。
これに伴い、元V6・井ノ原快彦がジャニーズアイランドの新社長に就任。11月1日付の「日刊スポーツ」によると、井ノ原は滝沢と10月上旬に話をしたというが、「僕はタッキーじゃないので、どういう事情があったのか(わからない)。彼の中で何か決めたことがあったんだろうなって思います」とコメント。滝沢氏が退社を決めた理由や、今後の仕事に関する情報などは一切明かされていない。
「滝沢氏の退社は青天の霹靂。かつてはアイドルとして一世を風靡し、20年1月にデビューしたSixTONESやSnow Manをはじめ、若手のプロデュースに注力してきただけに、退社発表後、Johnny's webのブログでお別れや感謝の言葉をつづるジャニーズタレントが続出するものと思われましたが、直接的に滝沢氏に触れる者は現れませんでした。一部メディアでは滝沢氏は『円満退社』とも報じられていたこともあり、ネット上では、『「タッキー、ありがとう」とか誰も書かないの? 円満退社なら何か発信してよ』『円満なはずなのにタッキーについて誰もブログで触れないのが怖い』『事務所側から箝口令でも敷かれてるのかな』といった声が相次いだんです」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな中、元V6・三宅健が11月4日にJohnny's webの個人ブログ「ニコニコ健゜」を更新。「滝沢、お疲れ様でした」と切り出した上で、「一度しかない人生、やりたいことをやり、残りの人生は自分のために生きてほしいと思います」と思いをつづった。
三宅は16~18年まで、滝沢氏が座長を務めた舞台『滝沢歌舞伎』に出演。この共演をきっかけに、2人は「KEN☆Tackey」というユニットを組み、18年7月にシングル「逆転ラバーズ」をリリースした。
「滝沢氏と深い関係にあった三宅だけに、ブログでは『ジャニーズにとって偉大な存在であった』として、19年7月にジャニー氏が亡くなった後の功績や、事務所への貢献度を称えていました。さらに、三宅にとって滝沢氏は『ジャニーズの中で、唯一の友人であり、弟のような存在』だったとも明かしています」(同)
三宅のブログを読んだジャニーズファンからは「不気味なほど誰もタッキーについてコメントしない中、健くんがブログを書いてくれてうれしかった」「滝沢くんに触れるのがタブーになっているだろう中、発信してくれてよかった」「健くんなら、タッキーへの思いを書いてくれると思った。健くんの言葉に感動した」「名前を出してストレートなメッセージを出してくれてありがとう」と感激の声が相次いでいた。
さらに、11月6日に千秋楽を迎えた舞台『少年たち あの空を見上げて』でも、ジャニーズ所属俳優・内博貴が滝沢氏の名前を出していたとか。
同舞台はジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jetsと美 少年の主演作で、9月11日~10月13日まで東京・新橋演舞場で上演され、10月28日~千秋楽は愛知県・御園座で行われた。各会場の公演ページやポスタービジュアルには「Eternal Producer:ジャニー喜多川」「演出:滝沢秀明」とクレジット表記されている。
「千秋楽公演を観劇したファンのレポートによると、カーテンコールのあいさつで内は、8月後半から稽古が始まり、滝沢氏が舵を取って東京、愛知で公演ができたと振り返っていたそう。さらに、『その後、悲しいことがあってみんな心身ともに苦しかったと思うけど、舞台ではそれを見せずによく頑張った』などと、2組を労っていたといいます」(同)
また、公演期間中の11月4日にはKing&Princeのメンバー・岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀のグループ脱退と退所が明らかに。共にステージに立つことも多かった先輩であり同士でもある3人との別れが滝沢に続いて発表されただけに、内はHiHi Jetsと美 少年メンバーの心情を慮ったのだろう。
突然の別れとなるため、ジャニーズファンはもちろん、気持ちの整理がついていないタレントも多いだろうが、時間をかけながらも少しずつ悲しみを乗り越え、前進していってほしいものだ。