11月5日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまと秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまが、皇居で行われた秋季雅楽演奏会にそろって出席。お二人だけでこうした場に出られるのは初のことだけに、国民から注目を集めている。愛子さまと佳子さまが、それぞれ白のスーツと深紅のスーツをお召しになっていたことから、“紅白コーデ”とも話題になった。
愛子さまと佳子さまはいとこ同士の関係だが、その交流はあまり知られていない。そこで今回、皇室ウォッチャーX氏に、お二人のご関係について話をお聞きした。
――愛子さまと佳子さまが、秋季雅楽演奏会にお二人で出席。とても珍しい組み合わせなので、世間でも話題になりましたが、なぜ今までお二人にはこういった機会がなかったのでしょうか?
皇室ウォッチャーX氏(以下、X) かなり新鮮な組み合わせですよね。テレビや新聞を通して、その様子を拝見し、とてもほっこりした気持ちになりました。このお二人だけのお出ましが実現したのは、愛子さまが昨年12月に成年皇族となられたからでしょう。雅楽の演奏会は皇室にとって重要な行事ですが、未成年の皇族の方が出られたことはほとんどなく、おそらく出席に際して一定の基準があるのだと思われます。
愛子さまは大学3年生で、皇室では学業優先とされているものの、両陛下のご意向もあって、“内親王の先輩”である佳子さまとの演奏会出席をお決めになったのでしょう。
――愛子さまは、佳子さまはじめ、眞子さんや悠仁さまといとこの関係ですが、ご公務以外のプライベートで遊んだり、連絡を取り合われることはあるのでしょうか。
X 天皇ご一家は皇居に引っ越されましたが、以前までは赤坂御用地内の赤坂御所に住んでいらっしゃいました。御用地内には秋篠宮邸もあり、愛子さまは眞子さんや佳子さま、悠仁さまとも交流なさっていたと聞いたことがあります。
愛子さまはインスタグラムなどのSNSを使いこなし、佳子さまもLINEのアカウントを持っていらっしゃると報じられたことがあるので、そういったSNSを通じて、連絡を取り合うことはあるのではないのでしょうか。また今回の演奏会でも、服装のコーディネートだったり、立ち居振る舞いなどを、愛子さまが佳子さまにお聞きした可能性も高いと思います。
――愛子さまから見ると、佳子さまは7歳年上の“お姉さん”ですが、お二人はどのような関係性なのでしょうか。
X 具体的なエピソードはあまり聞いたことはありませんが、愛子さまは中学生の頃から、“美しすぎるプリンセス”として人気の佳子さまに、憧れをお持ちだそうです。佳子さまの今風な髪形やファッションを真似ることもあったとか。愛子さまは一人っ子なので、いとこ同士でお住まいも近い佳子さまに、メイクの仕方なども教えてもらったりしているのではないかと想像しています。
――愛子さまと眞子さん、また愛子さまと悠仁さまの関係性についてはどうでしょう?
X いずれの組み合わせとも、やはり具体的なエピソードは聞いたことがありませんね。ただ、今年3月、愛子さまは成年会見で眞子さんの“結婚”に関する発言は控えていた一方、眞子さんと赤坂のお庭で一緒に遊んだり、楽しくお話をしたり、ゲームで盛り上がったりしたことを懐かしんでおられました。やはり、御用地という同じ敷地内に住んでいらっしゃることから、よく交流されていたことがわかります。愛子さまは眞子さんを姉のように慕われていたそうなので、悠仁さまが幼い頃は、弟のようにかわいがったり、面倒を見たり、一緒に遊んだりされていたと思いますよ。
――いとこ同士ということで、世間から何かと比較されてしまうところもあります。そのことについて、ご本人たちはどう受け止めていらっしゃるのでしょうか。
X ご本人たちは我々が思うほど、意識はされてないような気がしています。今回も、世間から「○○さまのほうが上品」「○○さまはマナーがなってない」などと言われかねないリスクを承知で、愛子さまと佳子さまはお二人でお出ましになったわけですから。世間の声はどこ吹く風という感じなのではないでしょうか。
――愛子さまと佳子さまのコンビが国民の間で大変な反響を呼んだことを受け、今後、いとこ同士でこういった場に登場することは増えると思いますか。
X 今回は雅楽の演奏会という、これまでも天皇家と各宮家が会場に集まって鑑賞されていた恒例行事だったので、佳子さまと愛子さまが一緒にお出ましになりましたが、今後の公務(一般参賀や園遊会以外)ではあまりないと思います。
というのも、天皇家や秋篠宮家にはそれぞれ専任の職員がついており、皇族方が外出される際は、お互いの職員がコミュニケーションを取って、行き先までの経路を決めたり、警護方法など細かい部分まで決めなければなりません。しかも天皇家が絡むとなると、警護はより厳重になるので大変なんです。簡単に“コラボ”はできないと思うと、今回の愛子さまと佳子さまのお出ましは、本当に貴重な機会だったのだとあらためて実感できます。