ジャニーズ事務所に激震が走っている。King & Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が来年5月22日をもってグループを脱退。平野と神宮寺は同日、岸は来年秋にジャニーズ事務所を退所することが発表された。
突然の報告はファンだけでなく、テレビ業界にも大きな影響を与えているようだ。
「嵐の再集結がいつになるかわからない今、キンプリを猛プッシュしようとしていた日本テレビは大打撃です。というのも土曜日のお昼に放送されている彼らの冠番組『King & Princeる。』を、もっと視聴率の取れる時間帯に移そうとしていた矢先に、あの発表があったから。そのため、空中分解が決定事項となった今、番組スタッフたちのモチベーションが心配です」(芸能ライター)
また衝撃だったのは、芸能界の表舞台から身を退き、ジャニー氏に代わって後輩の育成にあたっていた滝沢秀明氏が、ジャニーズ事務所副社長およびジャニーズアイランド社長を退任、退社したことだ。
退社後に開設したSNSでは連日、冒険家としての姿を公開している滝沢氏。退社の理由について、週刊誌などでは、手塩にかけたSnow Man、SixTONESのマネジメントから外されたからといううわさが飛び交っているが真相は定かではない。
「滝沢氏は、ジャニー氏の薫陶を受け、その帝王学を最も近いところで見つめてきた最大の理解者。もちろん彼にはジャニー氏ほどの求心力はありませんが、『小さなジャニー』と裏で呼ばれただけあって、ショーの演出面では同氏も全幅の信頼を置いていた。そんな彼の『裏方に回りたい』という願いをジャニー氏も受け入れたわけですが、ショービジネスからいったん完全に撤退したタッキーを、今天国でどう思っているのでしょうか」(芸能関係者)
もちろん、今後、滝沢氏がどんな行動を起こすかはわからないが、2019年のジャニー氏の死去に続き、ジャニーズ事務所にとってはあまりに痛手。今まさに正念場を迎えているジャニーズだが、テレビ業界はこの事態をどう見ているのだろうか?
「幸いにもSnow Man、SixTONES、そして今年の『NHK紅白歌合戦』に初出場を決めたなにわ男子など、続々と人気グループを世に出しているだけに、しばらくは心配ないと思われます。しかし、事務所内部がこのような危機的状況といえる中で、タレントたちをどう管理していくのかが大きな懸念点です」(テレビ関係者)
また、バラエティ番組で活躍するジャニーズも増えているが、今後も定着するかどうかはわからないようだ。
「人気グループのメンバーでも、視聴者から『個人の名前はわからない』と言われてしまうケースは珍しくありません。メンバーの人数が多いグループほど、その傾向があります。テレビ業界全体としては、『番組のレギュラーメンバーにジャニーズが入った』となれば、歓迎する風潮はいまだにあるものの、近年の盛り上がりが数年後も続いているかどうかは未知数です」(同)
ちなみに、今年の『紅白』にはジャニーズ事務所以外のボーイズグループであるJO1、BE:FIRSTも出場する予定。来年以降、男性アイドル界の勢力図はどのように変化していくのだろうか。