• 日. 12月 22nd, 2024

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TBS『ジョブチューン』ロイホのパンケーキを酷評した“超一流シェフ”炎上! 料理人ジャッジ企画は「潮時」か?

 バラエティ番組『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!SP』(TBS系)が11月26日に放送され、レストランチェーン・ロイヤルホストの看板メニューを酷評した料理人が、ネットで炎上する事態となっている。

 11月26日の放送では、ロイヤルホストの総料理長や企画・開発担当者らが「従業員イチ押しメニュー」10品を紹介し、「超一流料理人」と紹介された7人が試食。その場で「合格」「不合格」の札を挙げる企画が行われ、4位に「パンケーキ(税込495円)」が登場した。

 開発担当者によると、このパンケーキは創業者の江頭匡一氏が、アメリカでパンケーキが“食事”として広まっていることに驚き、日本でメニュー化したものだとか。「マスターするまでに5年かかる」という“ゴールデンブラウン”なる焼き色や、食材のシンプルな配合、3枚重ねる盛り付けが約40年間守られているという。

 しかし今回、超一流料理人らは試食から険しい表情を見せ、7人中6人から「不合格」の札が上がることに。あるフレンチシェフは「すごいケミカルな香りがする」「古い形にこだわりすぎて、みんな焼くことにこだわりすぎてる」「僕はもっと価格を上げて、生地自体のおいしさを(優先する)」とコメントした。

 また、別のフレンチシェフは、「家でも焼けるんじゃないか」「今、フライパン進化してるんで、家で焼いてもだいたいこういう(焼き)色になる。そこを推されても……みたいな」と家庭でも再現可能であると評価。

 加えて、3枚重ねのスタイルについても、「3枚重なってて、何が1枚(を大きく焼くの)と違うんだろう」と首を傾げ、「(スタイルを)変えていかれたほうがいいのかな」と助言したのだ。

 この放送を受け、ネット上では「私の愛してやまないロイホのパンケーキが、知らないシェフからダメ出しを受けて侮辱されていたので、番組打ち切りにしてほしいほど怒り狂ってる」「腹立つ。的外れなジャッジに負けず、ロイホの味を守ってほしい」「不合格を出したシェフに、この安い価格であなたが勝てるのかと問いたい」といったコメントが続出している。

「ロイホのパンケーキは根強いファンが多いだけに、今回の放送が物議を醸しています。さらに、この騒ぎを発端として、酷評したシェフの1人が、自身の店のスペシャリテに『死後硬直大地の香り』という料理名をつけていることが波紋を呼んでいる。この料理は死後硬直を起こした穴子を調理したものですが、ネット上では『こんな悪趣味な料理名をつけるシェフに、ロイホのパンケーキを酷評されたくない』と関連付ける声も見られます。ただ、シェフも一般人であるため、バッシングがエスカレートしないことを願うばかりです」(芸能記者)

 『ジョブチューン』といえば、今年の元日にも同様の企画「セブン‐イレブン・ファミリーマート・ローソンVS超一流料理人」を放送。ファミリーマートのおむすび「和風ツナマヨネーズ」を試食する場面で、あるフレンチシェフが「このビジュアルが僕の中ではどうしても許せない」「食べたいって気にさせない」という理由で味見を拒み、やはり大炎上していた。

 そして、放送から3日後、『ジョブチューン』の公式Twitterは「この度の番組出演者、番組とは無関係のお店に対してのSNSをはじめとする誹謗・中傷、迷惑行為はお止め頂きたくお願い申し上げます」と異例の呼びかけ。どうやらTBS側もこの事態に慌てたようだが、料理人はその後、“ツナマヨおにぎりの味見を拒んだシェフ”というイメージが定着してしまった。

「この手のジャッジ企画は、かつて『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)内の『美食アカデミー』が人気を博して以降、さまざまなバラエティ番組でパクリ企画が乱立。『美食アカデミー』は川越達也シェフや森崎友紀氏ら、料理人のタレント性の高さで成り立っていた部分もありましたが、その点、『ジョブチューン』は知名度もタレント性も不透明なシェフが多く出演するため、『何様?』と視聴者の怒りを買いやすいのでは」(同)

 なお、“ツナマヨ騒動”当時、チャンネル登録者数342万人のYouTubeチャンネル「料理研究家リュウジのバズレシピ」のリュウジ氏は、Twitterで「食べ物を作るプロが食べ物を作る企業をボロクソに言う企画がどうしても好きになれない」「同じプロの目線ではなく、多くの一般ユーザーの目線が最重要だと思います 大事なのは『プロ意見』より『素人の感想』」と意見をつづり、多くの共感を呼んでいた。

 炎上リスクの高さから、バラエティ番組において一般人が矢面に立たされる企画が減少する中、チェーン店のメニューを料理人が酷評するシーンを放送し続ける『ジョブチューン』。この手の企画は、そろそろ潮時といえるかもしれない。

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