川口春奈主演連続ドラマ『silent』(フジテレビ系)が、12月22日の放送で最終回を迎えた。同日には、朝から川口やSnow Man・目黒蓮が複数の情報番組で“番宣”を行っていたが、そこでの目黒の発言が、多くの視聴者を感動させたようだ。
同作は、昨年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞した生方美久氏が脚本を手掛ける完全オリジナルストーリー。主人公・青羽紬(川口)が、「若年発症型両側性感音難聴」を患った学生時代の恋人・佐倉想(目黒)と8年ぶりに再会するという恋愛ドラマだ。
※本記事は『silent』第10話、最終回のネタバレを含みます
前回、紬に対して「(紬の)声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」と感情的に言い放った想。最終回では、2人が出会った高校の教室で黒板を使った“話し合い”を行い、「それでも今は、一緒にいたい」(想)「私も」(紬)と思いが通じ合う……という展開だった。
「最終回では、2人がクリスマスのイルミネーションの中で手つなぎデートをする姿が描かれ、想が紬に“何か”を耳打ちする意味深な場面でラストを迎えました。ネット上では、『ハッピーエンドでうれしかった』『紬と想の未来が気になる。続編が見たいです』と好意的な声がある一方、『最終回は期待はずれ』『結末が見え見えで消化試合みたいだった』と落胆する声もあり、賛否を呼んでいます。前半の数話が大絶賛されただけに、尻すぼみ感は否めませんね」(テレビ誌記者)
また、22日の放送前には、川口が“番宣”のため、同局の『めざましテレビ』や『めざまし8』など、複数の情報番組のスタジオに登場。目黒も名古屋からリモート出演していた。
『めざまし8』では、司会の谷原章介から「耳が聞こえない方と周囲との関係性を演じてみて、どう思われました?」と問われた目黒が、「耳が聞こえる聞こえないっていうのは、まったく同じというわけではないと思うんですけど、コミュニケーションとしては同じなのかなと。結局は心ひとつで変わるのかなって」とコメント。
さらに、「今ここにいる僕たちも、耳が聞こえたとしても、例えば言語が違ったとしても、心一つ行動一つでつながることができるし、それは境界線がない世の中になったらいいなっていうのを、この『silent』を通して僕自身もすごく感じられました」と語った。
ネット上では、「目黒蓮くんの話を聞いて、あらためて素敵なドラマと思えた」「目黒さんのこの言葉、子どもたちにも伝えたい」などと共感を呼ぶ一方で、「めめ(目黒の愛称)、さりげなく炎上中の脚本家をフォローした?」「私たちが『silent』を見て感じたものは間違いなくこれだし、海外からドラマを見てる人たちも同じように感じたはず。なのに、脚本家はなぜあんなことを言ってしまったんだろう」といった声も見られる。
なお、この“炎上”とは、脚本を手掛ける生方氏が、18日放送の同局対談番組『ボクらの時代』に出演した際の発言を発端とした騒動のこと。生方氏が「(『silent』が)海外とかで配信されても、『あ、すごいんだ。おめでとう』って思うだけで、すごいうれしいとかは、ぶっちゃけない」「日本人に見てほしい。日本人っていうか、日本語がわかる人に見てほしい」などと排他的とも取れる発言を連発したため、現在も国内外で炎上しているのだ。
「目黒がわざわざ『言語が違ったとしても』と言ったことから、炎上中の生方氏をフォローしたのではないかと感じた視聴者は多かった模様。生方氏の発言は最終回目前の『silent』に水を差す結果となってしまったため、演者たちもがっかりしたのではないでしょうか」(同)
最終回は、世帯平均視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と自己最高を記録し、有終の美を飾った『silent』。直前の炎上騒動がなければ、さらに盛り上がっていたかもしれない。