連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
相談「子どもが自分で洋服を選んで、片付けられる部屋に」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画、12回目は「子ども部屋」の収納です。子どものモノに関するKさんのお悩みは、「子どもが自分で洋服を選んで片付けて欲しい」というもの。これまでは母の手助けが必要でしたが、今回「子ども部屋」を作って、手離れしたいということです。
では、「子ども部屋」を作っていきます。3階の物置きを片付けて、ここを子ども部屋にします。
一番日当たりの良い部屋に、使用頻度の低いテレワーク用デスクがありました。子どもの心の健康を考えても、この部屋を使いたいとKさん。テレワーク環境を1階に移動して、子どもが自立するための「子ども部屋」を作ります。
▼テレワーク環境を1階に移動▼
[After]可愛らしい子ども部屋へ激変!
こちらが、レイアウト変更後です。お子さまの大切なモノだけに絞って、ディスプレイ収納の可愛らしい空間へと激変しました。
窓際には、自分で身支度できる「着替えコーナー」を用意!
この部屋には、子どもが自分で洋服を選んで、片付けるようになる“6つのポイント”があります。
子ども自身が「自分で部屋を作った」という達成感を感じてもらうことが大切です。部屋を片付けている間に、イメージを膨らます会話を楽しみます。
お子さまの希望は、「天蓋付き・お姫様ベッド」でした。予算もちゃんと決めて、子どもと一緒に探します。このベッドのイメージを壊さずに、片付けやすい仕組みを作ります。
[ポイント.2]子どもの洋服収納は、「高さ調節」が重要!
アイリスオーヤマの「ワードローブ2段」を、新たに購入しました。スチールラックの魅力は、子どもの成長に合わせて「収納の高さ」が変えられる点です。2本のパイプは、上にオフシーズン、下に今シーズンに着るものを吊り下げました。ラック上には、ダイソーの「蓋付き収納 BOX」に衣替えを保管しました。
[ポイント.3]子どもには、引き出しより「見える収納」がおすすめ!
子ども視点で選びやすいのは、洋服が「見える収納」のほう。タンスの中に「仕舞いこまない」ほうが、迷わず管理できます。また、重たい引き出しもあるので軽さの面でもオープンラックが◎。洋服を片付けるときも、タンスだと戻す場所を迷いがちです。今回選んだ「アイリスオーヤマのラック」なら、手持ちのワードローブががぜんぶ見渡せます。
また、このラック(横幅75cm)を選んだ、4つの理由も重要です。
1)バッグや帽子を掛ける、ポールフック付き
2)ベッドのイメージを壊さないカラー(白)
3)上下2段のハンガーパイプ付き
4)可動できるキャスター付き
ラックの横幅は、子どもが管理しやすい量になります。部屋に付いているクローゼットの大半が、120cm幅なので大人サイズになってしまいます。また、お気に入りのバッグやベルトを掛けられる「ポールフック」も便利! 子どもの身長に合わせた高さに設置できます。
洗濯用ハンガーと収納用を統一すれば、洋服をラックに戻す作業も簡単です。セリアの「子ども用 すべりにくいノンスリップハンガー(4P)」なら、軽くて持ち運びも楽ちん! 数を揃えても安価で済みます。
バッグを掛けたS字フックは、セリアの「JOY.HANGER 3個入り」です。ポールからはずれにくく、たくさん掛けられるのでおすすめです。
[ポイント.5]動作は少ないほうがいいから、開け閉めなしのオープンラック
ベッドから見た子どもの「着替えコーナー」です。部屋の扉からここまで、移動する動作が数歩で済みます。扉付きのクローゼットに洋服を仕舞うと、開閉の動作が増えてしまいます。
子どもの収納は、動きの数を減らすほど◎。オープンラックなら、開け閉めなしの「ワンアクション」で済みます。
[ポイント.6]たんすより、「斜めに入れる」おもちゃラックが正解!
ハンガーに掛けない子ども服は、対面のオープンラックで見える収納に。Kさん宅の1階にあった、アイリスオーヤマの「キッズ トイハウスラック」を使いました。たんすに比べて、「ざっくり仕分けて、ポイと入れるだけ」なので、子どもにも簡単!
子ども部屋に使う前は、使用頻度の低い「おもちゃラック」でした。おもちゃの出番がなくなっても、洋服収納として使えます!
ちなみに、アイリスオーヤマの「おもちゃラック」の高さは79cmなので、カラボ3段(約87cm)より低めです。使いやすい棚の高さを参考にすると、身長90〜130cmのお子さまにおすすめです。
[まとめ]
「子ども部屋」を用意したその日から、ひとりで寝起きする、身支度をしたとKさんは喜んでいました。お子さま自身が、筆者へ感謝の気持ちを伝えてくれる感動シーンも! 片付けの効果に興味を抱いてくれたので、一緒に断捨離も頑張りました。
その内容は次回に、続きます!