ジャニーズJr.内ユニット・美 少年らが出演するコンサート『サマステライブ THE FUTURE』が、7月18日よりEX THEATER ROPPONGI(EXシアター六本木)で開幕した。しかし、初日の昼公演から早くもトラブルが発生したといい、多くのジャニーズファンが衝撃に包まれている。
美 少年の1公演目は、18日午後12時に開始。会場に足を運んだファンの書き込みによれば、デジタルチケット(QRコード)での入場時に、身分証明書の提示を求められたという。なお、身分証を持っていない場合は「当日対応カード」「身分証忘れ」と書かれた紙をスタッフに渡され、当選者情報として、ジャニーズジュニア情報局(ファンクラブ)の会員番号や代表者氏名などの個人情報を書き、入場する流れになっていたようだが……。
「ファンクラブのチケット申し込みページには『公演当日、ご入場時に本人確認を行う場合があります。ご来場の際はかならず、会員証・本人確認証明書(コピー不可)をご持参ください』と記載があります。しかし一部では、売買サイトなどで“転売チケット”を購入し、他人の名義で入場を試みたファンもいたためか、『本人確認で弾かれた人がいた』とのレポートも。また、これらのチェックに時間を要したせいで、公演時間ギリギリになっても観客が会場内に入りきっていなかったとか」(ジャニーズに詳しい記者)
公演時間に間に合わせるためか、直前に入場する観客の本人確認は中止となったようで、SNS上には「本人確認なくなったっぽい」「本人確認なしで入れるようになった」との声が上がる展開に。しかし、二転三転する事態を知ったネット上のジャニーズファンの間では、「本人確認やるなら最後までちゃんとやって。席が埋まらないからって結局入れるんじゃ意味ない」「本人確認したら転売が減ると思うから徹底してほしい」といった怒りの声が出ていた。
「ちなみに、今回のチケットはFC料金だと7,000円ですが、一部の売買サイトでは20~30万円の高額チケットが出回っているほか、3~5万円台ですでに買い手がついているものも多数ありました。本人確認を徹底した場合、会場に入れないファンは事務所の想定以上に多いかもしれません」(同)
ジャニーズ主催の舞台やコンサートにおける入場トラブルといえば、2017年4月8~9日の『ジャニーズJr.祭り』が挙げられる。同公演はさいたまスーパーアリーナで行われ、トラブルは初日の8日に勃発。ジャニーズがデジタルチケットを本格導入し始めた時期で、機材トラブルによって入場できない人が続出し、その結果、コンサートは約80分遅れでスタートとなった。翌9日、ジャニーズは公式サイトを通じて「本来、存在しない座席番号がチケットに印刷されてしまっていることが、開場後すぐに発覚いたしました」などと説明、謝罪していた。
「また、本人確認でファンを騒然とさせた例といえば、19年12月に行われた舞台『JOHNNYS’ ISLAND』でしょう。King&Prince・平野紫耀、永瀬廉、高橋海人が座長を務めるステージでしたが、人気タレントが集結しているだけあって、チケットの高額転売も横行。すると、劇場サイドは初日からランダムで本人確認チェックを始めたようで、転売チケットを購入した人に『このチケットでは入場できません』と通告したほか、帝国劇場の入り口には『「チケット不正転売禁止法」の遵守について』という警告文が貼り出されるなど、物々しい雰囲気だったようです」(同)
こうして、ジャニーズ側もさまざまな対策を講じてきたものの、売買サイトやSNS上での高額転売はなくなっていない状況だ。そんな中、近年はファンから「ジャニーズは公式リセールを作るべき」との指摘が相次いでいる。というのも、一部チケット販売サイトや、アーティストのファンクラブでは、当選した公演に急きょ参加できなくなった場合に、チケットを定価で再販できる「リセールサービス」を取り入れているのだ。
加えて、新型コロナウイルスが蔓延している昨今、申込み代表者が体調不良に陥る場合や、濃厚接触者に該当してしまう可能性もあるだろう。それだけに、ネット上には「コロナ禍で泣く泣く行けない人のためにも、いい加減ジャニーズは公式リセールサービスを作って」「本人確認も必要だけど、それより先に公式リセールを導入するべきでは?」「当日の体調不良や、冠婚葬祭とか避けられない用事もあるし、公式のチケット譲渡制度は絶対必要」といった要望の声が、あらためて上がっている。
なお、ファンのレポートによると、美 少年の『サマステライブ』は7月19日の公演でも一部で本人確認を実施していたという。今後、Jr.内ユニット・7 MEN 侍や少年忍者が登場し、8月下旬まで公演が続く予定。ジャニーズのこうした対応は、チケット転売の撲滅につながるのだろうか?