• 日. 12月 22nd, 2024

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北川景子の月9『女神の教室』や妻夫木聡『Get Ready!』を抑えた第1位は? ワーストは竜星涼主演作【10月期連ドラ初回視聴率ランキング】

 2023年1月期の連続ドラマ(民放4局、午後8~10時台)が続々とスタート。初回視聴率ランキングでトップになったのは、世帯平均10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した西島秀俊主演の刑事ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)だった。

 加藤実秋氏の同名小説(KADOKAWA)を原作に、西島が“血”を見ると白目を剥いて倒れてしまう元マル暴(警視庁組織犯罪対策部)の刑事・架川英児を演じる同作。第2話以降、視聴率は9%台までダウンしているが、悪くない数字が続いている。

※以下、ドラマのネタバレを含みます。

 初回から、プロレスのリング上で架川が犯人を取り押さえると、レフェリーがすかさず「ワン・ツー・スリー」とカウントをとったり、番組オリジナルキャラクター“ちぇりポくん”のぬいぐるみを手に取った架川が、「こいつ、俺に何か訴えかけている!」と大袈裟に驚くなど、ギャグシーンが頻出。これが案の定、ネット上で「面白い」「サブくてシラける」と賛否を呼んでいるようだ。

 また、山下達郎によるさわやかな曲調の主題歌「LOVE’S ON FIRE」が「ドラマに合っていない」という指摘も相次いでいる。そんな何かと物議を醸している同作だが、第3話ではギャグシーンが明らかに減少しており、今後もブラッシュアップが見られるかもしれない。

月9『女神の教室』、北川景子の役柄に不満?

 2位は、北川景子主演の月9『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)で、初回10.5%。ただ、月9の視聴率は、初回以降で下降していく傾向が続いているため、推移を注視したいところ。

 同作は、ロースクール「青南大学法科大学院」に実務家教員として派遣された裁判官・柊木雫が、周囲の人々と価値観をぶつけ合いながら、法曹界のあり方を問う“リーガル&ロースクールエンターテインメント”。内容は生徒の青春群像劇が中心となっており、法律と聞いて社会派ドラマを想像した多くの視聴者は、肩透かしを食らったようだ。

 これまで、凛とした強い女性や、クセの強い変わり者をドラマで演じる機会が多かった北川。同作では、優しくほんわかとした雰囲気の役柄を演じており、視聴者からは「あまりにも普通の役すぎて、見応えがない」「北川景子の良さが出ていない」と落胆する声も多い。

 加えて、インパクトに欠ける展開が続いているせいか、Twitterでは「女神の教室」と検索すると、サジェストの上位に「つまらない」が出てしまう状況だけに、今後が不安視される。

 3位は、妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)で、初回は10.2%を記録。第3話まで2ケタをキープしており、この調子が続けば同枠前クールの山崎賢人主演『アトムの童』を上回りそうだ。

 『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)などの堤幸彦氏が演出を手掛ける同作は、法外な治療費と引き換えに患者の命を救う「仮面ドクターズ」と呼ばれる闇医者チームを描いた1話完結の医療ドラマ。

 第2話までは、藤原竜也演じる交渉人が患者に営業をかけた後、妻夫木演じる天才執刀医が、患者の人柄から“生かすか否か”をジャッジするという展開が続いており、ネット上では「闇医者側から営業かけといて、助けるかどうかはわからないって意味不明」「手術が失敗してもリスクないし、緊迫感がまるでない」と不満の声が続出。

 一方、「ファンタジーとして割り切って見れば、面白い」と賛辞も見られる。「命の価値」という重いテーマだけに、今後も何かと物議を醸しそうだ。

竜星涼『スタンドUPスタート』、初回4.1%で枠史上最低更新

 残念ながらワースト1となったのは、竜星涼主演『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)で、初回4.1%。昨年4月に新設された「水曜10時」枠において、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演『親愛なる僕へ殺意をこめて』の初回4.5%を下回り、同枠最低を記録してしまった。

 福田秀氏の同題漫画(集英社)を原作とした同ドラマは、「人間投資家」を名乗る主人公・三星大陽(竜星)が、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”に投資していくビジネスストーリー。第1話では、メガバンクから左遷された林田利光(小手伸也)が大陽と出会い、「起業家と銀行のマッチメーカー」としての起業に踏み出す姿が描かれた。

 初回視聴率はパッとしなかったものの、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で不評を買っていた「ニーニー」こと比嘉賢秀役のイメージが定着した竜星にとって、『スタンドUPスタート』のスタイリッシュな役柄は、“脱ニーニー”にはうってつけといえるかもしれない。

 なお、裏番組である門脇麦『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)との“水10対決”も注目されているが、初回6.8%を記録した『リバーサルオーケストラ』に軍配が上がることに。同作はワースト3位にランクインしている。

 ワースト2位は、バカリズムが脚本を手掛けるタイムリープヒューマンコメディ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で、初回5.7%。

 市役所に勤務する主人公を安藤サクラが演じるほか、その親友役として夏帆と木南晴夏が出演。加えて、第2話から松坂桃李、第3話に黒木華が登場し、さらに染谷将太が「ラウンドワン」の店員役でレギュラー出演するなど、実力派俳優による“演技のぶつかり合い”も見どころといえる。

 ネット上では、「“女子あるある”が男には共感できない」という声も見られるが、「全員演技がうますぎるし、今期、断トツで面白い」と絶賛する声は多く、口コミで評判が広がっている様子。現在、「TVer」の“お気に入り数”では、『警視庁アウトサイダー』の51.9万人(24日午後4時30分時点、以下同)や『女神の教室』の56.0万人を上回る69.7万人を記録しており、熱心なファンを増やしているようだ。

 1位と10位の視聴率の差が約3ポイントと、“団子状態”ともいえる冬ドラマの視聴率競争。このまま『警視庁アウトサイダー』が首位を守れるのか、注目したい。

1月期ドラマ初回視聴率ランキング(民放4局、午後8~10時台)

1位『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系、木曜午後9時) 10.7%
2位『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系、月曜午後9時) 10.5%
3位『Get Ready!』(TBS系、日曜午後9時) 10.2%
4位『罠の戦争』(フジテレビ系、月曜午後10時) 9.3%
5位『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系、火曜午後10時) 8.0%
6位『星降る夜に』(テレビ朝日系、火曜午後9時) 7.7%
7位『100万回 言えばよかった』(TBS系、金曜午後10時) 7.4%
8位『大病院占拠』(日本テレビ系、土曜午後10時) 7.2%
9位『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系、木曜午後10時) 7.0%
10位『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系、水曜午後10時) 6.8%
11位『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系、日曜午後10時30分) 5.7%
12位『スタンドUPスタート』(フジテレビ系、水曜午後10時) 4.1%

※小数点第2位以下を四捨五入。

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