宝塚歌劇団は2月7日、宙組の次期トップスターに芹香斗亜、トップ娘役に春乃さくらが就任すると発表。このところ、「週刊文春」(文藝春秋)によって立て続けに“いじめ疑惑”が伝えられていた宙組だけに、新トップコンビ発表という明るいニュースを喜ぶファンは多いが、「一連の報道が“人事”に影響したのではないか……と勘繰る声も散見される」(芸能ライター)ようだ。
現在、宙組のトップスターは真風涼帆、トップ娘役は潤花が務めているが、2人は今年6月に同時退団。そのため、誰が次のトップコンビに抜てきされるのか、ファンの間でも注目が集まっていた。
「1月11日発売の『文春』は、真風が過去に宙組でコンビを組んでいた星風まどか(現在は花組のトップ娘役)に対して暴言を吐くなどしていたと報道。同誌発売の前日、劇団は公式サイト上で『事実と異なる記事』が出たと抗議。詳細には触れていませんでしたが、タイミング的に『文春』が伝えた真風のいじめ疑惑を否定していることは明らかでした」(同)
しかし、「文春」2月2日発売号は続報を放ち、“宙組生徒関係者”が「今の宝塚は異常」「先輩から下級生へのパワハラや暴言は当たり前」などと証言。さらに、やはり宙組の娘役・天彩峰里がヘアアイロンを使って下級生の額にやけどを負わせ、芹香がそのことにドン引きしていたという話も伝えた。
「天彩のいじめ疑惑や関係者証言に関しても、劇団側は公式サイトで『全くの事実無根』と反論。しかも今度は『文春』を名指しした上で『訂正記事の掲出を求めるなど、改めて強く抗議いたします』(原文ママ)と表明していました」(同)
このように、劇団は“文春砲”を連続被弾しつつも疑惑を否定し、強気な姿勢を崩していない。なお、ネット上の宝塚ファンはその都度、騒然としながらも、「事実無根なら名誉毀損で『文春』を訴えるべき」「疑惑を抱えたままではファンもしんどいし、団員を守るためにも裁判したほうがいい」など、劇団側に対応を求めていた。
「そんな中、劇団は今月7日に芹香&春乃の新トップコンビ就任決定を発表。ネット上のファンは、特に入団17年目での芹香のトップ就任に対して『キキちゃん(芹香の愛称)がようやくトップに! おめでとうございます!』『落ち込む報道が続いてたけど、とてもうれしい』と喜びの声を上げ、『さくらちゃんと2人で素敵なトップコンビになりそう』『本当に楽しみ!』などと祝福しています」(同)
だが、その一方で「じゅりちゃん(天彩の愛称)、トップになってほしかった」「次期トップコンビはキキじゅりだと思っていたから残念」というように、芹香と新トップコンビを組む娘役として天彩に期待を寄せていたファンも多かった様子。
「宙組の次期トップコンビ発表の直前、『文春』が天彩のいじめ疑惑を伝えていたことで、一部ファンからは『じゅりちゃんがトップになれなかったのは「文春」のせい?』『「文春」の件で、キキじゅりは無理だろうなと思っていたら、案の定……』など、報道の影響を疑う声が出ているんです。そもそも報道に関係なく決定した人事だとしても、このタイミングでは、天彩のいじめ疑惑を信じる人が出てくるのではないかと危惧する書き込みも見られます」(同)
ファンが不安を抱えている状況だけに、劇団側は早急に「文春」とのバトルに“決着”をつけ、あらゆる疑惑を払しょくしてほしいところだが、果たして……。