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『相棒21』最終回、水谷豊演じる杉下右京の「年齢」に視聴者大混乱のワケ

 水谷豊が主演を務める連続ドラマ『相棒season21』(テレビ朝日系)の最終回が3月15日に放送され、世帯平均視聴率14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。全21話のすべての回が2ケタを記録する好調ぶりを見せ、全話平均は13.3%となった。

※本記事は『相棒season21』最終回のネタバレを含みます

 前回に引き続き、元官房室長・小野田公顕(岸部一徳)を含む13の遺骨が行方不明になった事件を追った最終回。杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇康文)は警察庁から捜査権を与えられるも、新たに届いた脅迫状をきっかけに事件はますます混迷する。

 被害に遭った13家族の内、遺骨の身代金の支払いを拒否したのは2家族。そのうちの1軒・真野家を訪れた右京は、応対した中学生・正義(柴崎楓雅)の言葉に引っ掛かるものを感じる。

 そんな中、正義が通う「ながとろ河童塾」の塾長・葛葉宰三 (渡辺いっけい)が、私塾の敷地で骨壺を発見。捜査一課の事情聴取を受けた葛葉は、自分が首謀者だと主張し、少年らをかばう。

 その後、犯行を行ったのは5人の塾生であることが発覚。首謀者である正義は、横暴だった祖父を殺害した両親の罪を暴くため、犯行に使われたヒ素が残る遺骨を盗んだと証言。これを聞いた母親は泣き崩れ、両親は逮捕されるのだった……。

 そんなハードな事件の真相とは対照的に、小料理屋「こてまり」を舞台としたラストシーンでは、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が振る舞う青色に発光する煮物「美和子スペシャル」が登場。これを恐る恐る口に入れた右京と薫が、苦笑いを浮かべるカットで『season21』は幕を閉じた。

 以前より、今シーズンでの“シリーズ終了説”がくすぶっている同作だが、今回、大団円ではなく、あっさりとした結末だったことから、ネット上では「この感じなら、続編ありそう」「シリーズ継続を匂わす終わり方だった」と次シーズンに期待する視聴者が続出。

 一方、右京の年齢に混乱するネットユーザーが相次いでおり、Twitterの検索窓でも「右京」のサジェストに「何歳」が出現する事態となっている。

 というのも、葛葉が嘘の自供をしたシーンで、“団塊世代を糾弾したかったから、事件の計画を立てた”と犯行理由を説明した際、右京は「先生は今、おいくつですか?」と質問。葛葉が「63(歳)です」と返すと、右京は「先生の世代だって戦後の豊かさを存分に謳歌した逃げ切り世代じゃありませんか」「団塊の方々を糾弾する資格などないと思いますがね!」と声を荒らげたのだ。

 このシーンを受け、「右京って何歳なの? この口ぶりだと40~50代?」「水谷豊が渡辺いっけいよりも年下というのは、かなり無理があるな」と疑問符が浮かんだ視聴者も多かった様子。ちなみに、2002年10月期放送の『season1』で、右京は“45歳”という設定だった。

 ただ、右京の年齢が話題になったのは、今回が初めてではない。シリーズ開始から14年が経った『season15』(16年10月~17年3月)の放送時、多くの『相棒』ファンが「警察官の定年って原則60歳だよね? 右京さん、もうすぐ定年では?」と主人公の定年によるシリーズ終了を心配する騒ぎが起きていたのだ。

 『season20』の全話平均視聴率13.5%はわずかに下回ったものの、あらためて人気の高さを見せつけた『相棒season21』。昨年古希を迎えた水谷だが、いつまで右京として走り続けてくれるのだろうか。

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