広瀬すず主演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が3月21日放送の第10話で最終回を迎え、世帯平均視聴率6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。ネット上では、最終回の山場となった空豆と音の“すれ違い”シーンが物議を醸している。
同ドラマは、大御所脚本家・北川悦吏子氏が『オレンジデイズ』(同)以来、19年ぶりに手がける青春ラブストーリー。宮崎の片田舎で育ったデザイナー志望の浅葱空豆(広瀬)と、DTMやボカロで楽曲制作するコンポーザーとしてメジャーデビューを目指す海野音(King&Prince・永瀬廉)が運命的かつ衝撃的な出逢いを果たし、ひょんなことから一緒に下宿生活を送ることになる物語だ。
第2話以降、5~6%台が続いてしまった同作は、全話平均で6.3%を記録。同枠前クールの本田翼主演『君の花になる』の全話平均5.3%を1.0ポイント上回ったものの、前々クールの永野芽郁主演『ユニコーンに乗って』の8.0%は下回ってしまった。
※以下、『夕暮れに、手をつなぐ』最終回のネタバレを含みます
最終回では、音が“歌姫”菅野セイラ(田辺桃子)と付き合っていると思い込んだままの空豆が、パタンナー・葉月心(黒羽麻璃央)とともにパリへ渡ることを決意。一方で、空豆と葉月が付き合い始めたと勘違いしている音は、セイラからそれが嘘であったことを打ち明けられる。
セイラは音に、空豆に会いにいくよう促すも、音は急きょレコーディングのやり直しが決まり、空豆の見送りには行けず。代わりに、下宿先の主・雪平響子(夏木マリ)が音からの手紙を空豆に渡す。
それから3年後、パリでの仕事が肌に合わなかった空豆は、日本に帰国。故郷の九州で身近な人に服を作る道を選択する。そんな中、音とセイラのユニット・Beat Per Miniuteの『NHK紅白歌合戦』出場が決定。音は空豆に「今日、会えないかな」とLINEで伝えるも、空豆が「23時にあの...」まで読んだタイミングでスマホのバッテリーが切れる事態に。
音が待ち合わせに指定した場所を、2人が最初に会った博多中央駅前の横断歩道だと予想した空豆は、早速現地へ向かうも、音はなかなか訪れない。その後、仕事を終えて駆けつけた音は、歩道橋の手すりに結ばれた空豆のストールを発見。帰ろうとする空豆と落ち合い、2人はキスをする……。
ようやく2人の思いが通じ、空豆が作った衣装で音が『紅白』に出場するというハッピーエンドだったが、ネット上では「すれ違いに胸が締め付けられたし、とにかくすずちゃんと廉くんのビジュアルが良すぎて眼福!」「最後に胸キュンなキスシーンが見られて大満足」と好意的な声が続出。
一方で、「最後まで古臭くて、ご都合展開が目立つドラマだった。広瀬と永瀬には、もっと普通の恋愛ドラマで共演してほしかったな」「毎回ツッコミどころが多すぎて、まったくキュンキュンできなかった」とネガティブな意見も見られる。
中でも、空豆のスマホのバッテリーが切れ、連絡が取れなくなる“すれ違い”演出が疑問視されており、「今時、コンビニでもモバイルバッテリー売ってるでしょ。シチュエーションに無理がありすぎ」「街中なんだから、チャージスポットくらいあるのでは……」と違和感を訴える視聴者が相次いでいる。
また、空豆がパリで働いている場面が一切描かれなかったことに関して、「パリのロケシーンがなくて驚き。予算がないのかな……」と驚きの声も。
というのも、8日に放送された『笑ってコラえて!2時間SP』(日本テレビ系)で、広瀬は「半径300mの旅 in パリ」という企画でパリを訪れており、視聴者から「これ、『夕暮れに、手をつなぐ』の撮影のついでなのでは?」「これってネタバレ? 空豆のパリシーンありそう」といった声が上がっていたのだ。
そんな臆測が完全に外れた『夕暮れに、手をつなぐ』。強引な脚本が物議を醸す一方で、続編を望む声も見られるが、果たして……。