ジャニーズ事務所の元副社長・滝沢秀明氏が3月21日、自身が代表取締役を務める新会社「株式会社TOBE(トゥービー)」の設立を発表。その社名から、業界内では「本家以上に“ジャニーイズム”を継承するのではないか」という見方もあるようだ。
滝沢氏はこの日、Twitterの音声配信機能を使い、「今後についていろいろ考えた結果、僕はやはり、もう一度エンターテイメントの人生を歩もうと決意いたしました。自分の覚悟と皆様の期待を背負い、新人募集をし、アーティストをプロデュースする会社を立ち上げました」と報告。同時に、「#TOBE新たな時代へ」のハッシュタグをSNSで拡散するよう、フォロワーに促した。
一方、TOBEの公式ホームページでは、新人オーディションの開催を告知。募集要項によれば、すでに芸能事務所に所属している人は応募できないものの、日本国内在住者であれば、年齢・性別などは問わないという。
加えて、「審査過程においてテレビ・WEB・その他媒体にて出演可能な方。合格後のレッスンに参加可能な方」との記載もあるが、公開オーディション形式なのか否かは不明だ。
今のところざっくりとした情報が目立つが、ネット上ではTOBEという社名に関して、滝沢氏と今井翼のユニット・タッキー&翼が2003年にリリースしたファーストシングル「To be, To be, Ten made To be」を思い出すファンが続出。
さらに、滝沢氏が演出を手掛けた舞台『少年たち To be!』(2019年9月上演)を想起した人も少なくないようだ。
同舞台は故・ジャニー喜多川氏の企画・構成・総合演出によって1969年に初演されて以降、現在まで続いている『少年たち』シリーズの一作で、滝沢氏が同シリーズで初めて演出を手掛けた記念すべき作品。ジャニー氏が他界した約2カ月後に上演され、舞台上でジャニー氏の肉声が流れる演出が注目を浴びた。
なお、主演はデビュー直前のSixTONESとSnow Man。打ち合わせでジャニー氏の肉声を聞いた出演者たちは、みなその場でボロ泣きしたという。
そんな滝沢氏にとって思い入れの深いワードを看板に掲げたTOBEだが、業界内では「舞台重視の芸能事務所になるのではないか」と予想する声が目立つ。
というのも、滝沢氏がジャニーズ事務所を去った理由として、とにかくテレビや映画にタレントをブッキングしたい藤島ジュリー景子社長と、ジャニー氏が長年こだわってきた舞台を大切にしたい滝沢氏の間で、対立が生じたためとささやかれているからだ。
また、「週刊文春」(文藝春秋)18年9月27日号によると、同7月、ジャニー氏が発掘と育成のノウハウを後進に引き継ぐ新組織「Jプロジェクト」をジャニーズ内に新設したと報道。滝沢氏はここでジャニー氏の指導を直々に受けたとみられており、こうした経緯から、TOBEがジャニーズ事務所以上にジャニーイズムを受け継ぐ可能性はありそうだ。
一部ネットユーザーから“タッキーズ事務所”とも呼ばれているTOBE。ジャニーズ退所が決定している三宅健やジャニーズJr.内ユニット・IMPACTorsの移籍先と予想する声もあるが、果たして……。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン