下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
いやはや驚いた。4月9日、神奈川県知事選で再選(4選)した黒岩祐治氏のことだ。その直前「週刊文春」(文藝春秋)による“卑猥”“女性蔑視”的不倫報道があったばかりなのに。神奈川県民もすごいな。当選か――。
第645回(4/6〜4/11発売号より)
1位「北野武 18歳年下再婚妻に贈った『絶景たけし城』3.5億円」(「女性自身」4月25日号)
同「ラッシャー板前 『僕らもいい歳だし、殿から巣立たないと』」(「週刊女性」4月25日号)
2位「坂本龍一さん 『あらゆる痛みを受け入れて』事実婚妻に奏でた秘愛」(「女性セブン」4月20日号)
同「坂本龍一さん 生来のモテ男が愛した3人の女」(「週刊女性」4月25日号)
3位「村上宗隆 WBC優勝を捧げた美人ゴルファー恋人」(「女性自身」4月25日号)
多くの人が危惧した通り、“晩節を汚す道”一直線なのがビートたけしこと北野武の現状らしい。今週の「女性自身」がたけしの近況を報じているのだが、やはりというか“あの女性”の存在が大きく関与しているようで――。
“あの女性”とは現在のたけしの妻・Aさんのことだ。このAさんをめぐっては、たけしのプライベートとして片付けることができない大きな問題を数々引き起こしてきた。Aさんの存在が浮上したのは2014年、「週刊文春」が“100億円の愛人”として報じたのが発端だった。
その後18年には、たけしが自ら設立した「オフィス北野」を独立し、Aさんと新事務所を設立する。そして長年のスタッフ、関係者、恩人、そしてたけし軍団、さらには実娘までを切り捨て、大騒動に発展したのだ。もちろんこれらの陰にAさんの存在が囁かれたのは言うまでもない。
さらにたけしは無頓着だったカネにもうるさくなるなど、これまでと違った行動にも出た。昵懇だったメディアとの関係も悪化した。長年たけしが中心となって開催されてきた「東京スポーツ映画大賞」が中止となり、批判を書かれた「週刊新潮」(新潮社)には訴訟をちらつかせた。懇意にしていた芸能記者たちも離れていった。そしてレギュラー番組も激減した。もちろん、これらの陰にAさんの存在が囁かれたのは言うまでもない。老いらくの恋に周囲は困惑したが、たけしは聞く耳をもたなかった。そして20年には糟糠の妻と離婚し、Aさんとの再婚を果たした。
そんなたけしだが、「自身」によると昨年秋、たけしが生まれ育った東京を離れ、富士山の見える広大な敷地に豪邸を構えたのだという。推定価格3億5,000万円なり。しかもこの場所に居を構えた理由が、なるほど興味深い。
「実は新居はAさんの地元に近いです。Aさんは『住み慣れた土地で暮らしたい』と常々たけしさんに話していたそうですから、望みをかなえてあげたのでしょう」
東京下町で生まれ育ったたけしだが、妻の要望を飲み、“住み慣れた土地”を離れて移住したということだ。しかし、ここまでくれば、もう周囲も諦めるのではないか。奇しくも今週の「週刊女性」には元(?)たけし軍団のラッシャー板前のインタビュー記事が掲載されている。そこでラッシャーは、たけしについてこう語っているのだ。
「僕らももういい歳ですから、いいかげん、師匠に頼るのもおかしな話ですよね。最近は師匠とお会いする機会もほとんどなくなりましたけど、師匠には本当にたくさんのことを教えていただきました。これからはみんなで頑張っていきます、という気持ちです」
記事では“巣立ち”などと表現されているが、たけしに対する完全な決別宣言ではないか。さらに軍団にとってたけしは“過去の人”と言っているようにもとれる。ラッシャーたちにしたら、そうだろね。そもそも、このインタビューはたけし軍団結成40周年を迎えた今年3月、その記念プロジェクトとして上演した舞台『ウスバカゲロウな男たち』を主な話題にしたものなのだが、ラッシャーは触れてはいないものの、この舞台、当のたけしの来館どころかコメントも一切なしだったのだ。
さらにさらに、今月から1980年代に大人気だったバラエティー番組『風雲!たけし城』の復活版がAmazon Original番組で配信予定だが、ここにたけし軍団は誰一人としてキャステイングされていないという。
メディアにも弟子にも信頼や影響力を失いつつあるたけし。ファンにとっても悲しい晩節だ。
坂本龍一の女性関係に関する山下達郎の超弩級エピソード
先週、亡くなった坂本龍一の社会問題に対する深い造詣について「女性自身」記事を取り上げたが、今週の「女性セブン」と「週刊女性」は坂本の女性関係をクローズアップしている。とはいえ、坂本の奔放な女性関係は秘密なものでもなく、これまでもよく知られた話だ。「セブン」でも2度の結婚と最期を看取ったパートナーの存在、それら3人の女性との間にもうけた4人の子どもの存在を軸に、追悼特集を掲載している。だが、そのトーンはパートナーの存在を別居中の妻・矢野顕子も認めていたなどと“不倫”ではなく、あくまで“艶福家”といったもの。
だが、一方の「週刊女性」は「とにかく女好き」といった表現など、かなりあからさま。そして匿名のレコード会社関係者による、超弩級のエピソードを開陳している。少し長いが引用したい。
「’10年代に坂本さんのツアーがあり、リハーサルにスタッフの女性も同行していました。でも、なにがあったのか、その女性は来るなり“遊ばれたー!”とわんわん泣き出したんです。たまたまスタジオが一緒だった山下達郎さんが“この人と付き合ったら遊ばれる可能性があるのはわかっていたはずだから、文句を言っても仕方ないでしょう”と諭したと聞いています」
すごいな、坂本ではなく山下達郎が。いいのか、こんな諭し文句。よくないよね。
WBC優勝の立役者・村上宗隆選手の熱愛スクープ
WBCの日本優勝で、大谷翔平選手の女性関係が盛んに取りざたされている中、もう一人の立役者・村上宗隆選手の熱愛デートを「女性自身」がスクープした。お相手はプロゴルファーの原英莉花選手。2人は昨年10月上旬、港区の個室カラオケバーでデートをするなど交際をスタートさせているという。アスリートどうしのビッグカップルの誕生、微笑ましい。