桐谷健太が主演を務める木曜ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の初回が4月13日に放送され、世帯平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前クールの同枠で放送された西島秀俊主演『警視庁アウトサイダー』の初回10.7%を、2.3ポイント下回った。
※本記事は『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』第1話のネタバレを含みます。
同ドラマは、月9『HERO』(フジテレビ系)や大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)で知られる福田靖氏が脚本を手掛けるサスペンスコメディ。桐谷と東出昌大がダブル主演を務めた2020年1月期ドラマ『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』の第2シリーズにあたり、今回は桐谷の単独主演だ。
前シリーズでエリート検事・真島修平役を演じていた東出は、3年前の不倫騒動の影響か否か、今回はキャスティングから外されている。
その代わりに、第2シリーズから北村有起哉がエリート検事役として登板。比嘉愛未演じる立会事務官・仲井戸みなみに恋をする役どころも、真島と共通しているようだ。
東出の降板をめぐっては、以前からネット上で「英断だと思う」「イジメでは?」と賛否が飛び交っていたが、初回放送後も「東出の降板は当然」「東出を排除したせいで、つまらなくなった」と、やはり同様の反応が見られる。
ただ、北村の演技を絶賛する声は多く、「北村有起哉さん、やはりうまい。さえないおっさん役が最高。東出がいなくてもまったく問題なし」「演技力がレベチ(“レベルが違う”の意)。北村さんのおかげで、前回より断然面白いし、ドラマに旨味が加わる」といった書き込みも目立つ。
なお、初回では、交番巡査・田口健介(湯江タケユキ)が、意識不明状態で倒れている男を発見。横浜みなとみらい署強行犯係の刑事・仲井戸豪太(桐谷)や、アメリカ赴任から帰ってきたばかりの刑事・目黒元気(磯村勇斗)が捜査を進める中、ドライブレコーダーの映像から、母と2人暮らしの専門学校生・林田裕紀(なにわ男子・大橋和也)が犯人に浮上する……というストーリーだった。
劇中では、「君たちと私は、立場が決定的に違うんだよ」と刑事を見下す検事・二階堂俊介(北村)に対し、豪太が「前にここにいた“でっかい検事”も同じこと言ってましたよ!」と、真島と思しき登場人物を引き合いに出すセリフが登場。
さらに、みなみに一目惚れした二階堂に向かって、彼女の兄である豪太が「あんたもあいつと一緒か! もうみなみに惚れてしもうたんか」と、同じく真島と二階堂の共通点を指摘するシーンが見られた。
こうした演出の数々に、ネット上では「これだけしつこく匂わせてるんだから、東出くん、最後のほうで少し出るかもね」と、再登場を予想する声も散見される。
一方、林田が取り調べ室で自供し、「どうしてもお金が必要だったんです。生活が苦しくて、どうしても、どうしても……」と涙を流すシーンを受け、ネット上では「大橋くんの泣きの演技、すごくよかった!」「演技もうまいし、家族思いの大橋くんにぴったりな役」と称える声も相次いでいるようだ。
初回の世帯平均視聴率は、第1シリーズの初回の12.0%を大きく下回ってしまったものの、テンポの良さが好評な『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』。果たして、東出が登板する可能性はあるのだろうか。